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Channel: ばいきんダディの何でオレ様が・・・
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魔女っ子メグちゃん(魔女っ子メグちゃんOP)

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魔女っ子メグちゃん(作詞:千家和也/作曲:渡辺岳夫/歌:前川陽子)

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はい
イチコロでした

セーラームーンのリブート作、「セーラームーンCrystal」の地上波放送が始まりました。原作寄りの絵柄とストーリー。うさぎの声こそ同じ三石琴乃ですけれど、これは別物として楽しむのがいいようですね。
その旧作ですけれど、私が放映当初感じたていたイメージは「魔女っ子メグちゃん」に似ているなあというものでした。女の子向けの体裁ではあるもののベタな少女マンガ作画ではなく男子にも門戸が開かれていて。アラベスク調でトランプをあしらったようなOP作画には共通したものがありましたし、同じ東映動画作品ですしね。


魔女っ子メグちゃんはその東映動画が得意としていた魔法少女シリーズの第7作。
私が子供の頃、70年代後半から80年代前半にかけては何度何度も再放送されていました。
キャラクターデザインは荒木伸吾
荒木さんの絵柄は耽美でありながら躍動感とセクシーさを秘めていて、バビル二世、グレンダイザー、聖闘士星矢といった少年アニメに留まらず、ベルばら、花の子ルンルン、そして本作などの少女アニメの双方で大活躍されたアニメーターさんです。
魅了されたアニメファンも多かったんじゃないかな~。

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呪文は「(テクニク・テクニカ・)シャランラ~!」

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このポーズ、この視線・・・ゴクリw

ストーリーは、魔界の女王候補の女の子メグ(吉田理保子)ノン(つかせのりこ)が人間界で修業をするというもの。
次第に人間に感情移入していくメグに対して、あくまでノンは人間を下等なものと扱うスタンスを崩しませんでした。情熱的でお転婆なメグとクールで上品なノン、暖色系のメグと寒色系のノンと、二人の対立構図は明確にされていてました。競い合う二人の美少女が少年ばいきんダディの目をずいぶんと楽しませてくれたものです。

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つ~ん(こういう表情もメグには似合う)
吉田理保子さんの声がまた良かったんだ

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ノンは一々ポーズがセクシーなのです

メグの健康的な色気もいいけど、ノンの妖しい視線もゾクッとくるなあとか小学生にあるまじき感想を抱いたりw基本的にノンは敵役ではありますが悪役ではなく、お互い助け合ったりして、ライバルではあるけど友情もある的な回もあって、そういうのはとてもワクワクしましたね。

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メグのおみ足1

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メグのおみ足2

実際、作品もそういったお色気への配慮もしっかり意識していて、メグの入浴シーンやお着替えシーンなんかふんだんにありました。
つーか、そもそも全編メグの美しい生足の乱舞という。あの生足の破壊力たるやは、フラウ・ボウやファと並んでアニメ界三大生足といっても過言じゃなかったですねw

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戦場で生足ミニスカ
ある意味連邦の最終兵器w

こういったあたり、前年73年に放映された同じ東映動画作品のキューティーハニーを彷彿としているものがあります。
あちらは少女アニメとは言えなかったですけど、雰囲気似ていますよ。
キャラデザは荒木さんだったし、画面から受ける印象やら、ヒロインを舐めますように見ているおっさんキャラの存在とかね。ああいうのはさすがに視聴者の等身大キャラじゃないよなあ・・・スタッフの感情移入キャラか?w

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ウィンク、舌出し、魔女コスプレ
完璧だ!(何が?w)

最終回は魔法界でのメグVSノンのガチンコ対決。
魔法のビームを使っての遠距離射撃戦が、次第にお互いへの不満を吐露しあっての接近戦へと発展。
最後には美少女二人が馬乗りになって殴り合うというその筋のマニアにとってはたまらない展開となりました。
どこか「逆襲のシャア」のアムロVSシャアを彷彿とさせますねw

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いわゆるキ〇ットファ〇ト
マニアへの対応も行き届いていましたw

作曲はアニメソングや時代劇主題歌を多く手掛けれた渡辺岳夫さん。
渡辺さんらしいアップテンポでノリノリな曲調ですが、七五調でリズミカルな歌詞がそれをさらに加速させています。
さらには前川陽子さんのパワフルかつキュートな歌唱。OP絵とあいまって、セクシーで猥雑でパワフルでミステリアスな70年代の雰囲気をよく醸してくれています。
EDは一転して物悲しさを湛えるタンゴ調。
歌詞はOPのアンサーソングになっているのだとか。
今回ウィキペディアで調べて初めて知りました。なるほど~!

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入浴シーン
なんかコラ画像みたいですねw

さて、最終回の最後には粋な計らいがあります。
画面に振り返ったメグが視聴者に魔法をかけるのです。
「テクニク・テクニカ・シャランラ~!そ~ら、もうあなたは私のことを忘れないわ。またどこかで会ったら声をかけてね」
はい。それから35年。忘れられません。
見かけたら声を掛けようと探していますが一向に出会えません。
どうしたらいいですか?

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もう妻子もいる中年なのでいい加減魔法を解いてくださいw

THE NEXT GENERATION パトレイバー Ep.1~12

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THE NEXT GENERATION パトレイバー Ep.1~12
(2014~2015年/日本/押井守総監督)

押井守主導で製作された実写版パトレイバー。
その舞台設定については以前当ブログでも取り上げたので説明は捨象しますが、取りあえず予定されていた短編シリーズ全12話が終了となりました。あとは5月公開の劇場長編「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を残すのみ。

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始まる前は不安要素の方が大きかったのですが、終わってみると予想に反して結構楽しめましたよ。
不安要素というのはぶっちゃけ押井の実写作品センスだったわけですが、総監督の地位に収まって彼以外の人物が脚本・演出話を担当する回が多かったことで、その押井センスが薄まったことが奏功したかな?w

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後藤≒後藤田
短編では徹底して脇でしたが、長編で主役級の活躍になりそう

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遊馬≒佑馬
イメージ結構あってます

もう一つの問題点はキャスティングですが、これが意外にも違和感が少なかった
少なくとも月曜ドラマランド状態ということはありませんw
これは、本作のキャラがアニメの登場人物そのものではない「パラレルキャラ」だったことが要因の一つでしょう。
加えて、単純に主要キャラのキャスティングが成功していたんじゃないでしょうか。
野明≒明を演じた真野恵里菜、香貫花≒カーシャの太田莉那、後藤≒後藤田の筧利夫、遊馬≒佑馬の福士誠治はなかなかピッタリの外見で、アニメ同様に愛着を持てましたよ。

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野明≒明
声と芝居が冨永みーなっぽい!

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香貫花≒カーシャ
イイ!w

特に真野ちゃんはとてもかわらしいし(これ重要)、声や芝居の間合いが冨永みーなに何となく似ていて最高でした。
また、太田莉那さんは香貫花そのもの言ってもおかしくない美しさで(これ重要)、ドギツイ性格のロシア人設定を実に印象強く演じてくれていました
格闘&狙撃シーンも決まってたしね。
はっきり言って、真野ちゃんと太田さんで本作は大きく救われたなあ。
筧さんも想像以上に嵌っていましたし、シゲさん=千葉繁については文句のありようもなく、アニメのまんまの外見(かなり老けましたが)と声を堪能させて頂きました。

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千葉繁、演じてて楽しそう
アニメ版シゲさんに榊さん的風格を加えた感じ

しかし残念ながらその他の太田、進士、ひろみちゃん相当のキャラには演じた役者さん共々イマイチ好感を抱けなかった。
一つには彼らが「生身の中年男」過ぎるんですよね。
すごくオヤジ臭そうで汗臭そうなんですよwアニメの場合その辺りは大きくスポイルされちゃうんですけど、やっぱり実際の人間が演じるとねえ・・・。
また、太田と進士相当キャラの性格設定が邪悪過ぎ。

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新・ライトスタッフ?

太田≒太田原はアル中のトリガーハッピー。元の太田は正義感溢れる暴力警官だったのですが、「正義感」が抜け落ちていて完全に犯罪者のようです。
進士≒御酒屋ギャンブル狂いのバツイチ男。進士さんは生真面目な愛妻家だったのに・・・キャラが真逆過ぎますよw
加えて、佑馬はナンパ好きの軍オタ、明はヒマ人のゲーマー、カーシャは口汚いヘビースモーカー
アニメ版キャラたちも作中では「問題児」扱いでしたが、実写キャラたちは問題児どころか「人格破綻者」レベルwアニメの連中が優等生に見えちゃいます。
キャラの相違を面白さに繋げようとしたのかもしれませんが、やり過ぎちゃったことでキャラへの愛着が薄くなっちゃった感は残ります。
あ、ちなみにひろみちゃん相当キャラは元のひろみちゃんと全く同じ性格ですw

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う~ん、中年男の臭みが出過ぎなんだよなあw

冒頭で楽しめた」とは言いましたが、それには「パトレイバーファン、もしくは押井ファンなら」という但し書きが付くのでご注意を。
アクの強い押井節は健在ですし、物語もアニメ版のパロディ、もしくはアニメ回の焼き直し回が半数近くあり、アニメ版も押井も知らない一見さんが楽しめるとは到底思えないんですよね。
個人的に面白かったのは、実写版のオリジナル脚本回「Ep.3 鉄拳アキラ」「Ep.8 遠距離狙撃2000」。それぞれ明とカーシャの主役回です。
ちなみに押井が脚本・演出した前後編「Ep5&6 大怪獣現わる」はイマイチだったなあ・・・押井実写センスの悪い面が強く出ちゃってましたw

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真野ちゃんかわいい!
異論は認めない

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太田さん美しい!
絶対に異論は認めない

最終Ep.12は劇場版「首都決戦」へのブリッジストーリー。
そして「首都決戦」はなんと!アニメ劇場版二作目の正式続編!!
これはズルい。ズル過ぎる。
漫然と観てきた実写版でしたが、ここに来て一気に興奮が止まらない状態に。
12話には後藤、南雲の影が見え隠れ。加えて柘植までがしっかりと台詞付きで登場
本編で彼らがどの程度の活躍を見せてくれるのか。
劇場版は正調シリアスストーリーになるだろうと予想はしていましたが、まさかまさかのアニメ劇場版二作目の続編とは。
切り札切っちゃったなあ。これはもう括目して待たざるを得ません。
つーか、この期待に背いたらもう今後一切押井作品は観ない!w

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南雲さん、ついに登場!!

なぜオビ=ワンはアナキンに勝てたのか?

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SW妄想企画第一弾!(第二弾があるかどうか分かりませんw)
「なぜオビ=ワンはアナキンに勝てたのか?」

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ご存知のように「スター・ウォーズEpⅢ シスの復讐」における火山の惑星ムスタファーでの決戦で、アナキン・スカイウォーカーはオビ=ワン・ケノービとのタイマンに破れました。
しかしよく考えると不思議だと思いませんか?
アナキンはフォースの源とされる血中のミディクロリアン値がヨーダをも上回る言わばジェダイ史上最高の天才児。事実、クローン大戦末期には戦いの実績を買われて史上最年少でジェダイ評議会入りしました。さらには「フォースにバランスをもたら
す者」との予言にある伝説の人物と目されていたほど。

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燃え滾るマグマをバックに死闘を演じるオビ=ワンとアナキン!

一方、オビ=ワンと言えば確かに優等生であり、彼もまた若くして評議会入りした秀才ではあったものの、アナキンと並べると明らかに見劣り感があります。
だからこそパルパティーンはオビ=ワンではなく、より才能豊かなアナキンに目をつけてシスにしようとしたわけですし。
そんな二人の直接対決。しかし蓋を開ければオビ=ワンの完勝。
単なるご都合主義なのか?いえいえそんなことはありません。ちゃ~んと納得のいく理由を付けることができるのです。
今回は、そこのところを私の独断と偏見と妄想とで解説させて頂きます。

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優等生的秀才オビ=ワン
ジェダイの鑑とも言える男でした

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でもドゥークーには完敗
その姿はまるでヤムチャw

二人の強さを測る面白い尺度として、ドゥークー伯爵との対戦があります。
まずEpⅡクローンウォーズ。この時はまずアナキンがドゥークーに突っかけ右手首を切り落とされて敗退。同じくオビ=ワンも一蹴されてしまいます。
続くEpⅢ冒頭では、当初二人がかりで挑むもまたまたオビ=ワンがあっさり吹っ飛ばされた後、アナキンは一人でドゥークーを倒して雪を果たします。この時アナキンは「以前の倍は強くなったぞ!」と挑発した上でご丁寧にドゥークーの両手首を薙ぎ払っています。
元祖倍返しですなあ。アナキン、やることが怖いよwその直後にはパルパティーンにそそのかされたと言えドゥークーを首チョンパ(懐かしい表現)しちゃいましたし。

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異端の天才ジェダイ、アナキン

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ドゥークーの両手首を薙ぎ払うアナキン!
倍返し!えげつない!

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相手の両手をロックして下からすくい上げて切断
実は対オビ=ワン戦でも仕掛けている描写が
アナキンの得意技だったようですね

この結果だけ見るとやはり明らかにオビ=ワンよりアナキンの方が強いように思いますね。つーか、オビ=ワン弱っwとか思っちゃいます。
一応彼を擁護しますと、その後オビ=ワンはグリーバス将軍という難敵を倒しています。グリーバスは倒したジェダイのライトセイバーをコレクションしているような謂わばジェダイキラー。並みのジェダイよりもオビ=ワンはずっとずっと強いのです。
とは言えドゥークーには完敗。これはどう解釈すべきでしょう。

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ヴァーパッドの使い手メイスVS天才シス・パルパティーン
事実上ライトセイバー戦の頂上決戦だったと思います

ではここでライトセイバーの「フォーム」というものに目を向けましょう。
フォームとは言わば流儀。ライトセイバーの戦い方には実はフォーム1から7まで七つの流儀があるのです。
(映画本編では一切出てこない設定です。どこまで公式設定なのか分かりませんが)
フォーム1「シャイ=チョー」基礎流儀。パダワン達がまず習得する基本です。
フォーム2「マカーシ」は対シス戦に重きを置かれたタイマン剣技。クローン大戦時代には廃れていたようですが、ドゥークーはこのマカーシの使い手でした。
フォーム3「ソレス」は対ブラスターを想定した防御中心の剣技。完全に習得すれば無敵とも言われる技。オビ=ワンが得意としていましたが、タイマン剣技であるマカーシとは相性が悪かったようです。オビ=ワンがドゥークーにあっさり破れてしまった所以のようです。
フォーム4「アタール」アクロバティックな体術を身上とする剣技。習得は困難と言われていて、ヨーダ、シディアス、クワイ=ガンがこれの使い手となります。
フォーム5「シエン」攻撃重視。タイマン勝負には特化せず広く敵を制圧する剣技と言われていました。アナキンはこのフォーム
フォーム6「ニマーン」は攻守にバランスのとれた優等生フォームで、クローン大戦時代の大半のジェダイはこれをマスターしていました。しかし実践では通用しないことがジオノーシス戦で明らかになってしまいました。
フォーム7「ジュヨー」は高度な究極のフォームと言われていますが、実際にその中身は良く分かりません。但し高度故にダークサイドに片足を突っ込む必要があると言われる危険なもの。メイスはジュヨーを応用した独自の「ヴァーパッド」と言われる技を習得していました。

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ヨーダはドゥークーの師匠
ドゥークーはクワイ=ガンは師匠

これを踏まえると攻撃系のアナキンに対して、オビ=ワンは防御特化型。
オビ=ワンはアナキンに勝てないまでも負けない動きをし続けることが可能だったことが分かります。
事実二人の戦いを見ると、常に押して前進するアナキンに対してオビ=ワンはひたすら後退を続けて攻撃をかわしているのです。

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攻めるアナキン!
躱し、退くオビ=ワン!

では次に二人の関係に注目しましょう。
ご存知のようにオビ=ワンはアナキンの師匠。アナキンにフォースの基礎やライトセイバーの戦い方を教えたのもオビ=ワンのはず。
さらにクローン大戦の多くの場面で二人は戦いを共にしています。
つまりオビ=ワンにしてみたらアナキンの戦いのくせも性格もこれ以上ないくらい把握していたのですね。それはアナキンにとっても同じと思えますが、そこはやはり先生と生徒。冷静に見る目は雲泥の差でしょうし。

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フォースの力比べは意外にも互角!
オビ=ワン健闘!

さらには二人の性格の差も明白。
アナキンはジェダイらしからぬ傲慢さで他人を軽んじる傾向にあります。
劇中でもはっきりと「俺はオビ=ワンはより上だ」と言っていましたしね。
一方オビ=ワンは常に戦いを分析的に捉える策略家。間違ってもアナキンのように力で押せば勝てるなんて思いません。
弟子と師匠ながら性格は全く異なります。相互補完することでクローン大戦中は破竹の勝利を得ていた二人ですが、まあ平常時は水と油ですわな。実際、EpⅠの時からオビ=ワンはアナキンを苦手としていましたしイヤな感じを抱いていました。
共に成長することでやがて消えて行ったそんな意識ですが、結局は二人はその性格通りに袂を分かつことになります。

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押しているのに勝てない!
次第にイラつくアナキン

さて、ムスタファーの決戦を前にお互い何を思ったことでしょう。
アナキンの考えはおそらく単純至極。この邪魔者を力でねじ伏せてやろうとしか考えてなかったはず。ダークサイドに目覚めてさらに力を強めた今、負けるなどとは微塵も思ってはいなかったことでしょう。元々傲慢な性格だったアナキンはさらに傲慢さを増し、それゆえに相手の力量や出方をはかる心など消えていたと考えられます。
一方、オビ=ワンはと言えば、力で正面からぶつかれば勝てないことを理解していたことでしょう。自分を過大評価するようなことは決してしなかったはずです。
いつも以上にアナキンが冷静さを欠いていることを見抜いていた彼は、ライトセイバーのフォームの性質からも防御に徹すれば易々とはやられはしないことを察し、防御と後退に徹してアナキンをさらに油断させ、圧倒的に自身が有利になる機会を待つ作戦に出ました。

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耐えしのぎながらも最後までアナキンを説得していたオビ=ワン

戦いの当初、アナキンは気分が良かったでしょうね。
バンバンせめる自分に対してオビ=ワンは防戦一方。後退の一手。しかし徐々に苛立ちがつのったはずです。勝てそうなのに勝てない。イライライライラ。
益々冷静さを失い、次第にライトセイバーの剣先も体術も雑になっていきます。
まさにオビ=ワンの思うつぼw
とは言えオビ=ワンも必死だったことでしょう。元々力に勝るアナキンはダークサイドに堕ちて更に強大となっています。
雑だろうが冷静じゃなかろうが、一歩間違えれば一瞬で勝負は決する。
溶岩の上で戦っていながら、心は薄氷を踏む思いだったはずです。

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怒りの化身となったアナキン
マグマが最高の舞台を演出します

そしてオビ=ワンの地道な作戦が実を結び、ついに決定的有利が訪れます。
オビ=ワンが安定した地面へと足場を移動させたのです。依然として溶岩上に漂うアナキン。ここでオビ=ワンは勝利を確信したことでしょうが、さらに念を押してアナキンを挑発し、心理的に揺さぶります。
「戦いは終わった。おれは地面に降りたぞ」と。
と同時にオビ=ワンはアナキンに対して最後通牒を投げかけます。
「もうやめてくれ」と。
これは挑発ではなく、オビ=ワンの最後の願い。彼の本音だったことでしょう。

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地上に降りたオビ=ワン
溶岩上に浮遊するアナキン
この瞬間に勝負は決しました

結局オビ=ワンの願いは届かず、怒りに目の眩んだアナキンは「オレの力を舐めるな!」と叫ぶや無防備に跳躍。両足を薙ぎ払われてしまいます。
オビ=ワンの鉄壁の防御と優れた戦術、そして敵の見透かす力が実を結んだ瞬間です。ちなみにここに至るまでにアナキンは都合2度同様の跳躍を見せていました。

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「もうやめてくれ」
オビ=ワンの悲痛な本音だったことでしょう

その後はみなさんのご存知の通り。両足を失って溶岩に体が燃えるアナキンに背を向けてオビ=ワンは去っていきました。ここで自らの手でアナキンに止めを刺さなかったことが、後々にさらなる因縁を招いてEpⅣへと物語は続きます。
どうしてオビ=ワンはそうしてしまったのか?
これは完全な私見ですが、一つにはオビ=ワンもまたアナキンに深い怒りを覚えていたのではないでしょうか?
ある意味、身体が燃え尽くすまで放置という残酷な方法を選んだのですから。
絞り出すように「選ばれし者だったのに!」と吐き捨てた彼の言葉にその心情が現れています。自らの半生をかけた信頼と友情だけでなく、亡き師であるクワイ=ガンの思いまで裏切ったわけですし。
ジェダイの鑑、オビ=ワンをして未熟な行動だったとも考えられます。

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師と弟子、兄と弟・・・
そしてかけがえのない友だったはずの二人

ですが、また別の考え方もあります。
実はアナキンは予言の通りの「選ばれし者」でした。ルークを生み出し、最後の最後(EPⅥ)にはパルパティーンを葬ることで「フォースにバランスをもたらした」のですから。ダース・ヴェイダーが誕生したからこそ、結果的にシスを滅ぼすことができたわけで。
してみると、オビ=ワンが止めを刺さなかったことは大いなるフォースの思し召しに従ったゆえとも考えられるのです・・・。

イメージ 18そして伝説へ・・・

クラッシャージョウ 美神の狂宴

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クラッシャージョウ 美神の狂宴(2015年/高千穂遥著/ハヤカワ文庫)

出たっ!「クラッシャージョウ」シリーズ新刊!
前作「水の迷宮」は、当ブログ開始当初にレビューしたのですが、その際、せめて2年に一冊くらいは新刊出して欲しいな~なんて書いたら、その通りに2年後に発刊!
噛みしめるように読みましたよ~

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<ストーリー>
重要美術品搬送を請け負ったジョウ達は無事目的地・惑星アフロディーテに到着したが、リッキーは偶然に要人暗殺テロの現場に出くわしてしまい瀕死の重傷を負ってしまった。犯人は犯罪組織ルーシファの名うての暗殺部隊ディザスターズ。
すぐさま報復に動くジョウ達の前に銀河連合の美術品監査人を名乗る双子の美女、鈴鈴と蘭蘭が現れる・・・

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ジョウ、タロス、アルフィン、リッキー
おなじみの面子が久々の大暴れ!
(アニメキャブ画は「氷結監獄の罠」より)

久々に面白い「クラッシャージョウ」を読むことができました。大満足です。
正直、長いブランク後に発表されたシリーズ9作目「ワームウッドの幻獣」以降の作品には不満があったんですよ。
総じて「薄味」と言いますか。
お定まりの展開でお定まりのアクションをしているだけのような味気なさがあって。
それでもファンとしてはジョウの新作が読めるだけで幸せだったわけですが。
特に前作「水の迷宮」は不出来と言ってもいい具合で、作家として盛りが過ぎてしまったのかな~なんて寂しい思いをしていました。

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ジョウ
弱冠19歳も特Aクラスのクラッシャー
母親はユリ「ヤ」。ユリじゃないよ(^_^;)

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タロス
80%がサイボーグのベテランクラッシャー
ジョウのお目付け役

日本スペースオペラの元祖である「クラッシャージョウ」ですけれど、宇宙船に乗ってビーッとレイガンを撃ち合って終わりというような軽いノリじゃないんですよね。
敵は軍隊、海賊、殺し屋、モンスター、巨大生物、サイボーグ、エスパー。
強靭な心身持つ「クラッシャー」が、タフで泥臭いサバイバル戦を生き抜き、絶体絶命の窮地からをギリギリで切り抜ける血なまぐさいハードアクションこそが本シリーズの真骨頂だったのです。

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紅一点アルフィン
元は連帯惑星ピザンのお姫様
でも酒乱

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数少ないアルフィンのサービスカット!

最近はその辺りが妙にさっぱりしていて、しかも舞台を破天荒に動き回る「壊し屋=クラッシャー」らしさも消えていたんですね。
ところが本作は一転、血しぶき舞う肉弾戦が展開。
これこれ。古き良き「クラッシャージョウ」が蘇ったようでした。
恐るべき殺傷能力を持つ犯罪組織の殺し屋、謎の凄腕美人双子、グロい凶悪生物。
何よりジョウもタロスもアルフィンも非常に好戦的なんですね~。
(あ、リッキーは物語冒頭で重傷負って早々に退場)
やられたらやり返す。強大な敵に挑みかかる。決して折れない。
首と胴体が離れても生きて戦うのがクラッシャー・・・なんて描写も以前にはあったくらいでしたから。

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リッキー
15歳の少年クラッシャー
今回は妙な役回りでした

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ドンゴ
まあ、R2-D2やアナライザーみたいなもんですw

また事件の背後に潜む陰謀やら、対立する組織の思惑などなどが並行して進んでクライマックスに向かって一点に進む展開など全盛期を彷彿させてくれましたね。
普段小説を読むときは目で文字をザーッと流すのですが、本作はそんなことするのがもったいなくって。
一文字一文字大切にじっくりと音読しましたよ。もちろんアニメ声優さんたちの声をばっちり脳内再生して。
竹村拓(ジョウ)、小林清志(タロス)、佐々木るん(アルフィン)、小原乃梨子(リッキー)、二又一成(ドンゴ)!
ついでにゲストキャラには適当に好きな声優さん当てはめちゃいました。
玄田哲章、大塚芳忠、勝生真沙子、土井美加、川村万梨阿・・・
あ~、メッチャ豪華だわ~
アニメオタクはこういう楽しみができるから止められませんなw

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見開きカラー挿絵!
やっぱ安彦御大の絵はいいなあ

本作にはメインゲストとして鈴鈴(りんりん)と蘭蘭(らんらん)と名のる双子の美人姉妹が登場します。謎の中国拳法?の達人。
これだけ聞いてピンときた方がいらっしゃったらかなりの高千穂遥マニアです。
私は1/3ほど読み進めてようやく気付きましたんですが、彼女たちは高千穂遥の別シリーズのメインキャラ(の十数年後の姿)。
むか~し読んでいたのですが、完璧に忘れていましたよ。
また絶妙なキャラ出してきましたね~w
ちなみにそのシリーズはもう絶版になっているようです・・・(容易に入手可能なようですが)

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李酔竜
実はダーティペアOVAにゲストキャラとして登場

本作はその鈴鈴、蘭蘭絡みで続編を匂わせるような終わり方をしているのですが・・・正直、クラッシャージョウの世界観に合うのかどうか?
今回は肉弾戦だったので、次回はむしろミネルバやファイターを駆使した荒々しいドッグファイトなんか見たいなあ。
次は二年後じゃなくて一年後でw
最後にまたまた言わせて頂きますが、是非とも是非とも再アニメ化を!

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超カッコいい!

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告映像第二弾

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4月19日、アメリカ・ロサンゼルスでスター・ウォーズ公式ファンイベントが開催され、新作「The Force Awaken」=「フォースの覚醒」のティーザートレイラー第二弾が発表されました。

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アナキンのライトセイバー?
誰から誰に手渡されたのか・・・

徐々に徐々にベールが剥がされていきますね~。
何と言っても興奮したのは予告映像の最後のカット。
ミレニアム・ファルコンの船内と思しき場所にハン・ソロとチューイが!
「Chewie,We're home」とつぶやくソロとそれに呼応して鳴き声を上げるチューイ。
時間にしてわずか3秒ほど。
なのに、あまりの興奮で全身に鳥肌!目には涙まで浮かんでしまいました。
このセリフは「帰ってきたぞ」と訳されていましたが、それは我々ファンの気持ちとシンクロしています。
ついに、ついに、帰ってきたんだ。ソロが、チューイが、レイアが、そしてルークが!
生きてて・・・良かった・・・・。

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ソロは63歳
チューイは・・・確か234歳くらい?w

また予告編ではルークと思しき人物の台詞が流れます。
「フォースの強い家系だった・・・私の父も、私も、妹も・・・そしてお前にもその力は宿っている・・・」
エンドアの戦い(EpⅥ)から30年後、ソロとレイアの娘の話しになるという噂がありますが、いずれにしてもルークを含めた彼らの子供たちの話というのは確実でしょう。

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「レイ」というキャラクターだそうです
彼女がソロとレイアの娘??

ルーカスフィルムがディズニーに買収されて今回の映画が発表される前、ルーカスフィルム公認のスター・ウォーズ続編小説は山のようにありました。
ソロとレイアの間には男女の双子ジェイナ&ジェンセンと次男・アナキンが生れるというのが続編小説での公式設定となって長年ファンには親しまれていましたが、どうやらこれら子供たちを初めとした多くの続編小説設定は新作映画には引き継がれることはなさそうな動きです。
予告編で登場するヒロインらしき若き美女(レイ?)が果たしてソロとレイアの娘なのか?それすら分かっていませんが、現在のところ「ジェイナ」という役名すら見当たりませんからね。

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ジェイナ・ソロは日本でフィギュア化までされています
買えばよかった・・・(>_<)

私は続編小説設定のリセットには歓迎です。
ぶっちゃけますと、続編小説の展開はあまり好きじゃないんですよ。
外宇宙からの侵略者ユージャン・ヴォングとの戦いが続編小説のメインになるのですが、話しが暗すぎると言いますかね。
前述のジェンセンはダークサイドに堕ちますし、アナキンは若くして死にますし、何といってもチューイも早々に死んじゃうんですよ。
エンドアの戦いの際、当初の設定ではランド・カルリジアンはデス・スター2と共に死ぬ予定だったそうですが、ルーカスの「英雄は死なず」の発想によりご存知のように生きて脱出するという感動的な展開となりました。
だからチューイの死はとても残念でして。
新作映画ではソロやチューイには決して死んでほしくないんですよね。
あ、でもルークが死ぬのは有りだなw(オビ=ワンと同様な役回りとしてね)

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惑星(タトゥイーン?)に墜落して朽ちたスターデストロイヤーとXウィング
いい絵だなあ~

今回のファンイベントには、ボール状の新型ドロイドBB-8が登場。
とても不思議な動きをするのですが、驚くことにCGではなく現実に存在するんですね。
これはとてもかわいい。愛嬌があって目を惹きます。
アストロメックドロイドのようですが、こりゃあR2の強力なライバルになりそうだなあ・・・
40年近くに渡る最人気ドロイドの地位を譲ることになるか?w

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愛嬌溢れる不思議な動き
中身がどうなっているのか知りたい!

さらにファンイベントにはマーク・ハミル(63歳)とキャリー・フィッシャー(58歳)も登場
映像を見た方は「老けたなあ」とお思いかもしれませんが、今作でのキャスティング発表がされる以前の彼らはもっとずっと太って老けていて、完全におっさん、おばはん状態でしたから、ずいぶんと外見をブラッシュアップしてきたものと感心します。
イベント映像でこの状態ですから、映画内ではハリウッドマジックでさらに若々しい姿を見せてくれることでしょう。

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かなり痩せられたよう
なかなか「素敵なおじさん」になりましたね

今作の舞台がエンドアから30年後だとすると、ルークとレイアはそれぞれ53歳、ソロは63歳という設定に。
う~ん、やや老けているような気がしますがちょうどいいのかな?
そもそもEpⅣでのオビ=ワンは57歳という設定。65歳くらいには見えましたからね。
(当時のアレック・ギネスは63歳。あ、マーク・ハミルと同い年だ!)

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女優っぽいオーラが復活してる!

余談ですが、私はまだ今作での出演が決まる前の2012年春にキャリー・フィッシャーにお会いして一緒に写真を撮って頂いているのですよ。
有料イベントだったんですけれど。
その時の詳細はこちらで記事にしていますが、とても人柄のよい方だったんですけど、当時とても55歳には見えないほど老けたように見えましたし、身体もずいぶんとガッシリしていて。正直、レイア時代の面影はなくなっていたようなレベルでして。
それを思うと今回のイベントのお姿は10歳以上若返って15キロ以上痩せているように見えて、「ああ、レイアの3~40年後の姿だなあ」と納得できるようになりました。
ファンとしてはうれしい限りですし、ご本人の健康状態も向上したんじゃないかな?
良かった、良かった。

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右手は機械・・・
右の男はルークか?

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このポーズ、赤いライトセイバー・・・
彼が今作でのシス(候補)?

自慢になってしまいますが、このイベントは本当に良いタイミングで参加することができたと思います。再びレイアとなった彼女はもうあんなに軽々しく日本のファンの前に現れることはないでしょうからね。

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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
(2008~2014年/アメリカ/デイブ・フィローニ総監督)

2008年公開の劇場版からスタートしたCGテレビアニメシリーズ
EpⅡとⅢの間にまたがる「クローン大戦」がみっちり濃厚に描かれたファンにはたまらない作品です。アナキン、オビ=ワンたちおなじみのメンバーに加え、本編では登場機会が少なかったジェダイナイト、さらには魅力ある拡張世界キャラ、オリジナルキャラクターたちが大活躍してくれます。

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スター・ウォーズサーガを俯瞰すると、実は1999年から始まる映画新三部作はいずれも細部を大幅に端折ったお話しなんですよね。
長く複雑な物語の印象的な部分だけ抽出したようなもの。
本来は、シスの台頭、通商連合や銀行グループの陰謀、クローン製造、分離主義者と共和国の衝突などなど・・・背後には膨大な設定と物語が隠れているのです。
特に「クローン大戦」は、本来、新三部作時代の中心となる銀河全域に渡る大戦争。
ドゥークー&パルパティーンに操られた分離主義者たちと、共和国の守護者たるジェダイたちの数多くの戦闘があったはずなのですが、実はその最初と最後をそれぞれEpⅡ、Ⅲで描かれているだけ。
「クローン大戦」を扱ったブリッジ小説などはいくつも発刊されてはいましたが、やはりそこは映像で観たいというファンの願望が叶った作品でした。

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オビ=ワンの恋愛ストーリーっぽい話しもあったり
切ないけど

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彼らが主役で活躍する話もいくつかありました

歴戦の勇士であるはずのジェダイの騎士たち。
例えばキ=アディ=ムンディ、シャアク・ティ、プロ・クーン、キット・フィストー、アイラ・セキュラ、バリス・オフィ・・・
ファン向けの書物や小説で散々設定は読み込んでいても、劇場本編では画面の隅にちょいと映る程度。そんな彼らがメインゲストとして鮮やかな活躍を見せてくれたときは長年の鬱積が晴れる思いでした。

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プロ・クーン、キット・フィストー、キ=アディ=ムンディ
いずれも歴戦のジェダイマスター
EpⅢではあっさり死んじゃったけど・・・

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シャアク・ティ、バリス・オフィ、アイラ・セキュラ
バリスには意外な役回りが・・・

さらには拡張世界小説ではファンにおなじみだったキャラや設定が装いもあらたに多数登場。
アサージ・ヴェントレス、オーラ・シング、ダソミアの魔女、マンダロアの戦士・・・具体的に登場してきたときにはそれだけでうれしくなってしまいました。
また、クローン兵にも焦点を当て、劇場本編にも出てきたコマンダー・コーディの他にキャプテン・レックスといった本作オリジナルキャラや一介のクローン兵たちの活躍も見られます。実はこのクローン兵モノが結構物語として面白かったり。

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物語前半ではドゥークーのしもべとして暗躍するアサージ・ヴェントレス
敵役ながら結構好きなキャラです

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カウント・ドゥークーももちろん登場

本作でのオリジナルキャラの代表はアナキンのパダワンとなるアソーカ・タノ
シャアク・ティと同じトグルーダ族の少女です。
彼女はとても魅力的なキャラで、彼女のおかげで本作は一回り面白くなったと言っても過言じゃありません。
アナキンをものともしない態度、優れた戦闘力と体術、度胸、思い切り。
それでいてパダワンらしい心の揺れを見せてくれてました。

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パダワンながら非常に高いライトセイバー能力!
緑の光刃、逆手、両刀!
カッコいい!

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初登場時はアナキンのことを「スカぴょん(Sky Guy)」と呼びましたw

彼女がトラブルメーカーとなり物語が進んでいくことが多かった反面、相対的ではありますがアナキンが成熟したジェダイとして描かれていたのは面白いところ。
EpⅢのアナキンは弟子など到底持てそうにない未熟で不安定なジェダイに見えましたから。
クローン・ウォーズのアナキンはダークサイドに堕ちそうには見えないんですよね。
キャラクターデザイン的にも顎ががっしりとしていてアメリカン・ヒーローっぽいのが余計にそういう印象を与えたのかもしれませんが。

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顎も二つに割れて劇場本編より逞しいイメージ

そのキャラクターデザインはちょっとクセがあったりします。
一部ではディズニーランドの「カリブの海賊」の人形みたいと言われていましたが・・・これにはちょっと納得w
でもそんな違和感を覚えるのはごく最初のうちだけ。徐々に馴染んでいきます。
またCGレベルはテレビ作品としてはかなり上質なので、その点に不満を感じることはないでしょう。

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パドメとアナキンのすれ違い・・・
なんて話もありました

ストーリーは結構大人向けだったかもしれません。
単純な活劇話は意外と少なかったりしました。
複雑な陰謀劇・政治劇や、入り組んだ人間関係が描かれることも少なくなく、中学生以下では入り込めないかもしれませんね。
ある意味劇場本編よりもアダルトな内容だったりw
それだけに大人のファンには見応えも生まれたのですが、もう少し爽快感溢れるアクションがたくさんあっても良かったかなあとは思います。

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あまり活躍したイメージがなかったパルパティーン

本作は当初30分100話ほどの予定で企画されていましたが、人気があったためシーズン8、全150話くらいまで延長が予定されていたようです。しかしディズニーのルーカスフィルム買収を契機に唐突に打ち切りが決定。未完となってしまいました。
これは非常に非常に残念。
というか、この点に関してはディズニーに対して怒りすら覚えます。
その後の戦略に合わなかったのかもしれませんが、100話以上、時間にして5年以上付き合ったファンにその仕打ちはないんじゃない?

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ヨーダ主役回はいくつか用意されています

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メイスの激しいライトセイバー戦が見たかった・・・
活躍回の前に打ち切り?

物語は、当然、EpⅢの寸前まで描かれるものと思っていましたが、そこに辿り着くどころか、広げた風呂敷をたためない状態で終わっています。
前述のアソーカがジェダイオーダーを追われてしまう話も中途半端。
復活したダース・モールや、シスを離脱したヴェントレスのその後といったファンが期待してやまないエピソードまで未回収で終了しています。
一応、シーズン6と製作途中だった7までネット公開はされていますが、ソフト販売は5でストップしてるしなあ。
ほんとヒドいよ。

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アソーカのモデルは「もののけ姫」のサンだそうです
うれしいですね

その代り、新CGアニメとしてEpⅢとⅣの間を描く「反乱者たち」が製作されています。
製作総指揮には本作の総監督を務めたデイブ・フィローニもクレジット。
そちらも楽しみではあるのですが・・・クローン・ウォーズ観たいなあ。
アソーカのその後が知りたいよ。

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宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち

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宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
(1979年7月フジテレビ系放映/日本/総監督:西崎義展)
※ネタバレあり

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デスラーが(ほぼ)主役!

小学校4年生当時、テレビ版「ヤマト2」が劇場版「さらば」とラストが違う(古代や雪たちメインメンバーが死なない)ことに若干の戸惑い(つーか不満)を覚えつつも、続編が出来ることはやっぱりすごくうれしくって。
テレビスペシャルとして放映された本作を万全の準備を持ってテレビの前で鑑賞したことを今でも覚えています。
守とスターシャの娘・サーシャを雪が抱くラストシーンがとても印象的ではあったのですが、大人になってからは本作以降のヤマト作品を観返すこともほとんどなく、細部はすっかり忘れておりました。

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今回の古代は脇

<ストーリー>
西暦2201年。多数の戦死者を出しつつも白色彗星帝国との激戦に勝利したヤマトは、修復を終え、新兵を加えて新たなテスト航海へと出発した。
一方、ガミラスの残存兵力を率いるデスラーは、母星ガミラスに巣食う暗黒星団帝国との交戦を開始する。今や盟友となったイスカンダルとガミラスの危機に駆け付けるヤマト。強大な暗黒星団帝国を前に、デスラーとスターシャはそれぞれ決意を抱くが・・・

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スターシャと母星ガミラスを想い
帰還するデスラーだったが・・・

前半こそ新生ヤマトの門出と新兵たちの紹介に費やされていますが、本作の要は何といってもデスラーとスターシャ。
「ヤマト2」や「さらば」では語られず仕舞いだったガミラスとイスカンダルの運命に明確なピリオドを打っています。その意味では1作目の正当後日談
デスラーという男の思いのたけが噴出したことを思えば、デスラーの「新たなる旅立ち」という考えた方がしっくりいく物語でしたし、ヤマト新兵たちは全然印象に残らなかったなあ。

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ヤマト新兵
左から徳川太助、坂本、北野
後作でも登場するのは太助だけ

事実、期待の新兵として登場した航海班の北野(航海班なのになぜか戦闘班の仕事もやってる)、コスモタイガー隊の坂本は、続編である「ヤマトよ永遠に」以降の作品に出てこないというヒドい扱いを受けています。
ほんと、この二人何だったんだw

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憤怒!
暗黒星団帝国に無警告で攻撃!

ガミラスのわずかな残存艦隊を率いて新天地を求めて旅立つ前に、一目母星を拝むべくガミラスへと帰還するデスラー。
そこには愛するガミラスに集るコバエの如き集団・暗黒星団帝国が。まあ、彼らにしてみれば無人の星の鉱物資源を採掘していただけなんだけどね。
デスラーはもうカッチ~ンときちゃうわけですよ。で、問答無用で攻撃。
あっさりと戦火が開かれてしまいます。

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タラン・・・
お前がしっかりせんと

観てて思いました。
タランよ。ここは副官としてデスラーに進言しなきゃならんだろうと。
まず相手と話し合ってみては?と一言言ってりゃあその後の悲劇は生じなかったのかもしれんのに・・・
昔のデスラーなら諫言などしようものなら即射殺だったかもしれませんが、ちょい丸くなった今なら殴られるくらいで済んでたんじゃないかなあw

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雪もさしたる活躍なし

結果、ガミラス星は爆散。双子星を失ったイスカンダルは迷走を始めます。
あ~・・・平和に暮らしてたスターシャと守が。彼らもね、隣のガミラスに変な連中が出入りしてるな~くらい気づいてたと思うんです。
でもそこは大人の対応で敢えて何もいわず事なかれで過ごしていたんでしょうけれど、デスラーが来て案の定やらかしてくれちゃった。

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スターシャ・・・
なんだかデスラー見る目が冷たいよ・・・

本作でははっきりとデスラーはスターシャを愛していると言っているわけなんですが、もちろん以前よりスターシャもその気持ちを知っていたんでしょうけれど、結局デスラーを受入れはしなかった。やっぱデスラーの前後見境なく切れちゃうようなところが気に入らなかったのかなあ。
ほら、たいていの女性って男のその手の暴力行動嫌いだから。で、優柔不断で軍人なのに全然戦おうとしない優男の守を選んじゃったりしたんだろうなあ。

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ニュー戦闘空母!
デスラー砲装備!

ガミラスとイスカンダルの危機を聞いて駆けつける義理堅いヤマトの面々。
デスラーと一緒になって未知の異星人と戦っちゃうんだけど、この時点ではほんとに相手が悪い奴か未確認。義理があった(あれ?ほんとにあったか?w)にせよこれまた軽率過ぎ。また地球を戦いに巻きこんじゃうじゃないですか。
やっぱ集団的自衛権って危険だなw

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デスラー砲発射!
ゴルバに傷一つつけられなかった・・・

本作だけ見てると暗黒星団帝国は悪い連中っぽく思えないんですよね。
名前と顔つきは悪党っぽいけど。
星間戦争しているっていうけど、侵略戦争かどうか分からないし、相手を降伏させようとはするけど、無為に全滅させるような行動を取ってないんだよなあ。
デスラーはいつも通りだとして、本作のヤマトはずいぶんと攻撃的対応です。

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タラン、見てないで止めろ!

最後は敵の巨大旗艦・自動惑星ゴルバに戦闘空母で突撃をかけたデスラーが、ヤマトに自分もろとも波動砲を撃てと古代に命じます。
この時点ではもはや手遅れなんですが、タランよ。
やっぱお前が身を挺してデスラーを止めなきゃ。
再興を決意した残りわずかなガミラス臣民が全滅しちゃうじゃん・・・
デスラーはつくづく滅びの美学に身をささげちゃうタイプだなあ。
タランも長年傍に仕えてたらそういうデスラーの性格知ってるだろうに。
それにしても、よくこの後にガミラスを復興できたもんだ。

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スターシャの最期!

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それを見たデスラー
悲痛!

と、それまでちょい斜めに本作を鑑賞していた私のスタンスがこの辺りから変化してきます。スターシャの決意、彼女の死を眼前にしたデスラーの絶叫、そして残されるサーシャ。
そういうものを見せつけられたら自然と胸に熱いものがこみあげてきちゃって。
サーシャのかわいい寝顔、亡き母の最期の姿を求めて差し出す小さな手。
胸に来ていた熱いものが目頭まで上がってきちゃいましたよ。
豊かな表情と柔らかい赤子の動き。このシーンの原画は安彦良和なんじゃないかなあ。絵コンテとして安彦御大の名前はクレジットされているんですけど。原画も一部描いてた?

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スターシャの忘れ形見となったサーシャは父・守の手に

そしてこの感動をさらにあおるのが音楽。
暗黒星団帝国の一連のテーマが実に奥深く荘厳で、ヤマトのサントラはどれも一聴に値する素晴らしいものなんですが、本作もまた見事。
古いテレビスペシャルを起したDVDにしては音質も良かったように思います。
これはmp3をイヤホンで歩き聴きするにはもったないレベル。ヤマトサントラ傑作選とかないかな。じっくり聴きこみたいものです。
あ、でも家にオーディオセットなんか無いやw

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この一連の作画は安彦御大じゃないでしょうか?

てなわけでツッコミどころも多い本作ですけれど、そこはやはりヤマト。
最後は半ば強制的に感動させられて、退屈とは無縁の90分でした。

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ゴーン・ガール

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ゴーン・ガール(2014年/アメリカ/デヴィッド・フィンチャー監督)
85点
※ネタバレあり

楽しみにしていた本作。
情報をシャットダウンしてネタバレなしで鑑賞しました。その後、本作の感想などネットで探るにつけ、意外と人それぞれ印象が違うのだな~と。
ネタバレありのレビューとなりますので、以下ご注意を。

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<ストーリー(ネタバレ)>
ニューヨークの雑誌記者ニック(ベン・アフレック)は、美しく魅力的な女性エイミー(ロザムンド・パイク)と恋に落ちる。彼女は子供を主人公にしたエッセイ「アメージング(完璧な)エイミー」のモデルで、全米でもちょっとした有名人だった。
結婚後、ニックは母の病気を理由にミズーリの片田舎に移り住んだが、ニューヨーク時代とはうって変わって無職となり妻の資産に頼って暮らす毎日。
5回目の結婚記念日を迎えた日、ニックはエイミーの失踪を察して地元警察に連絡をする。有名人のスキャンダルに報道は過熱してニックに批判が集中していく中、担当刑事ボニー(キム・ディケンズ)はニックを疑いながらも事件に不可解なものを感じる。
一方ニックは双子の妹マーゴ(キャリー・クーン)と失踪が狂言であることに気付き、著名な弁護士ダナー(タイラー・ペリー)を雇ってエイミー擁護に傾く世論をニックに引き戻そうと画策するが・・・

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報道を通じて全米のおもちゃにされるニック
まるで道化のよう

本作は、エイミーの行動と人間性をどう捉えるかで結末の印象が大幅に変わると思うのですよ。
<パターン1>
すれ違いが多くなった夫婦、ニックとエイミー。ニックは妻の財産にあぐらをかいて無職、さらには浮気。出会ったころの精彩さはどこへやらのダメ人間化。
頭の切れるエイミーは、業を煮やした陰険かつ冷徹で緻密な復讐劇を企てた。
表面的にはイイ妻を演じていたのに、ああ女(妻)って怖いね。
<パターン2>
ソシオパス(社会病質者)のエイミーが出会った男ニックは自らの描く理想通りの男だった。ところがニックは結婚を機にどんどん理想からはかけ離れるし、挙句が若いノータリン女と浮気。
絶対に許せない。徹底的に制裁を加えてやるぅあああlkがhjl;たkh
知り合ったころはまともな人間に見えたのに、ああキ○○イって怖いね。

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出会ったころの素敵な笑顔

私は、物語中盤まではパターン1だと想定して鑑賞していました。
ネット上にはあくまでパターン1を貫いた上での感想も少なくないようです。
でも、エイミーは「怖い妻」とかのレベルじゃなくて、もはや「ソシオパス(あるいはサイコパス)」ですよね。
復讐劇開始以前の彼女の遍歴からしてもう普通じゃないことが読み取れます。
エイミーは、幼少期に母親の著書「アメージング(完璧な)エイミー」によって自身からかけ離れた理想的で愛らしい女の子として全米で有名になったという過去を持ちます。どうやらこの母親も相当歪んだ人間だったようなので、エイミーはそのトラウマとして後天的に病質者となってしまったのではないでしょうか。

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血まみれの妻とシャワールームで対峙
出会った頃には想像もできないシチュエーションw

よくサイコホラーもので描かれるサイコパスやソシオパスはたいていの場合はシリアルキラーです。たまたま知り合った隣人や友人や恋人が、実は血も涙も無い大量殺人犯でしたってお話しは掃いて捨てるほどあります。本作が目新しいのは、妻にまでなって何年も一緒にくらした女が実は・・・ってとこ。
どんな夫婦・恋人だって相手が何を考えているか分からない瞬間ってあるわけで、本作はそんな誰にでもある日常の戸惑いや不信を端緒にした目新しい良く出来たサイコサスペンス映画だったと思います。

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妻の一番怖い顔って「無表情」だよねw

綿密な証拠固めを用意してニックを殺人犯に仕立てようとしたエイミーですが、逃走先で軍資金を奪われるというトラブルにより、仕方なくかつて捨てた金持ちボーイフレンド・デジーの元に転がり込みます。
ところがニックの記者会見映像を見たエイミーは方針を180度変更。
ニックの元に戻ることを決意しました。
その理由は、記者会見でのニックがかつて自分が理想と感じた「頭の冴える愛情あふれる男」=「アメージングエイミーにふさわしい男」だったから。
ニックがかわいそうに思えたとか、真摯な訴えに心動かされたとかじゃありません。あくまでニックがかつて自分が想定していた理想の男性像を取り戻したから。
とことん自分中心。夫とはいえ、エイミーにとっては彼の心などどうでもいいんです。自分さえよければ。形だけ理想なら。
エイミーはサクッと金持ち男を殺して(この一連のシーンがえげつない)、彼に監禁の罪をでっちあげてニックの家へしれっと帰還。

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サービスカット?
いえ、鑑賞中はそんな余裕ありませんw

その後は、エイミーの裏の顔を知るはずのニックの弁護士タナー、担当刑事ボニーまでが潮が引くように去っていく(逃げていく)のが面白い。
いずれももっともらしい理由を付けるのですが、全米世論まで味方に付けてしまうアメージング○チガ○犯罪者であるエイミーにこれ以上関わりたくないというのが本音だったのかも。
しかし逃げられないのはニックと双子の妹マーゴ。
さ~て、ニックはいかなる秘策でエイミーを撃退するのか、どんな逆転劇が待っているのか?!ワクワク・・・ってアレ?
意外なことに物語はニックが観念してエイミーと暮らすことで終了。
てっきりエイミーの真実の顔を暴いて終了と思ったのに~。
こりゃあ確かに衝撃。予想が外れました。

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ベン・アフレックもイイ表情を見せてくれていました

このラストについて、実はニックはどこかでまだエイミーを愛していからだ・・・と解釈する方もいるようですね。でも私は、愛というより諦め、もう戦う気持ちも折れてしまったからだと受け取りました。
現実の夫婦にも、愛情で一緒にいるというより、争うのも諦めて半ば惰性で暮らしているなんて夫婦も結構いるんじゃないでしょうか?
「妻」が「普通の女性」であれ、「稀代のソシオパス」であれ、結局「夫」が選択する道は同じだなんて何という皮肉w
こりゃあ大したブラックジョークだわ。
なるほど、いいラストだw

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「愛する妻」と元の暮らしに・・・
うわ~・・・(( ;゚Д゚)

新・ガチャガチャ 金属製ガンダム(放浪編)

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以前、4回(その1その2その3その4)に渡ってご紹介してきたガチャガチャの金属製ガンダム。
コスモス製品でありながらクローバーの金型が流用されていたり、コスモスオリジナルの出来の悪いのがあったりとバリエーションに富んだものですが、いずれも私の少年時代の大切な思い出のおもちゃだったりします。
この半年ほど記事にはしておりませんでしたが、依然として入手は継続しており(大小関連合わせて150個くらいになっちゃったかな)、いくつかまとまったので久々に紹介させて頂きました。(タイトルは適当なので無視して下さいw)

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左がパチもん、右がクローバー純正
最大の相違は胸部の作り

 
さて最初はギャン8センチ級の大型の品です。
これは依然紹介したザクのバリエーション商品で、オリジナルはクローバーから発売されていた版権もの。
右ひざにはデカデカと「創通」と「日本サンライズ」の刻印もあります。
ガンダム、量産型ザク、シャアザク、ドム、ギャンが確認されていますので、未入手のガンダム、量産型ザク、ドムはいずれゲットしたいですね。

 
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右ひざに「創通」「サンライズ」の刻印

 
同時に、おそらくコスモス製と思われるパチ品も入手。刻印もありませんし、細部が微妙に異なっています。
一番顕著なのは胸部かな。のぺっとした変な造型処理がなされています。
随分遠慮がちなパチ仕様ですけれど、私は当時(80年代初頭)かろうじてギャン?と思えるような大胆なパチものを持っていました。同趣旨のガンダムも。
当時はヘンテコなパチなんて嬉しくなかったですけれど、不思議なもので今となっては純正版権モノよりもパチの方が愛おしいw
皮肉にもパチの方がレアですしねえw

 
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左がクローバーからの金型流用品(コスモス製)
右がおそらくはコスモス製の完全パチもん

 
同じく、遠慮がちなパチゴッグも入手しました。
オリジナル(と言ってもこちらもコスモス製w)と比べるとやはり胸部が変な処理をされていますね。全体のエッジも甘いですし。
これは双方入手して比較しないとパチだと気付かないかもしれません。
当時、混在して流通していたような記憶があります。どういう訳でそうなったのかは推測すらできませんがw
ちなみにこれもまたパチの方がレアw

 
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コスモス純正パチザク(表記がややこしいw)
これでもレアものだぜ!

 
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コスモスザク4兄弟
 
 
さらにはパチザク。しかも量産型
これは私のような酔狂なコレクターにしか分からないかもしれませんが、このタイプのパチザクの量産型はレアなんですよ。
パチシャアザクはしばしば見かけるんですけどね。
まあ、レアだからと言って市場に出して高値が付くわけでもなんでもないですけど、入手した時はニンマリしてしまいました。

 
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右がパチジオング
正面からだと違いが分かりにくい?

 
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斜めから見ると・・・
ペッタンコw

 
次いでパチジオング
正面からの写真ではピンときませんか?斜めからの写真だと一目瞭然・・・ペッタンコですwこれは当時から「ハズレ」の代表格でしたね。
理由は言わなくてもお分かり頂けると思いますが。
この「ペッタンコモノ」ですが、当時、このジオングの他にビグザムとゾックを所有しておりました。そちらもいずれ入手出来たらいいなあ・・・でもやっぱり「ペッタンコモノ」もレアなんですよね。

 
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一番右が今回の入手品
粗悪さが愛おしいw

 
パチガンダムの新たなバージョンも発見しました。
ガンダムは主役メカだけあって大小様々なバリエーションがありますね。
今回入手したバージョンを、小学生当時所有していたかどうかは不明。
せっかくなので、今回は3センチモノのバージョンを4つ並べてみました。
左二つはクローバーのオリジナル品があったことは確認済み。
右二つはおそらくコスモス製のパチもんでしょう。

 
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いや、これ「パーフェクト」じゃねえだろw
足は言葉通り飾りですw
 
 
ではいよいよ今回の目玉商品第一弾をご紹介しましょう。
ジャン!パーフェクトジオングです。これは当時全く見かけたことがなかったんです。ネット上で小さい不鮮明な画像を見かけていただけ。
非常に興味を惹かれていたのですが、ひょっとしたら製品自体は実在せず、ジオングに別製品の足を無理やりくっつけただけの手作り品なのでは?と思っていたんです。
なんだかえらく不恰好ですしねw
ですから、店頭で実品を見つけたときは驚きとうれしさで「うおお~っ!」と叫びたいくらいでしたよ。店のオヤジの目があったので努めて平静を装いましたけどね。
売値540円(税込)でしたが、レア中のレア。
5倍、いや10倍の値段でも手を出していたかもw

 
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クローバー金型流用版と比較すれば
上半身の作りの悪さも一目瞭然

 
ご存知のようにパーフェクトジオングはガンダム本編には出てこないMSV
初出ははっきりと確認はできませんが、講談社の「ストーリーブック」の4巻、もしくは「プラモ狂四郎」のようですね。
いずれにしてもガンプラブームに入って数年経った後に登場したのでしょうから、私がガチャガチャ遊びをしていた頃より後に出回ったものだったのかもしれません。
あ、言い忘れましたが(言うまでもないかもしれませんが)、こちらはもちろんコスモスのパチと思われます

 
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まさに幻の一品!
バルキリーファン垂涎!(じゃないなw)

 
で、目玉商品第二弾、バルキリーVF-1J
まとめ売りされていた数十個のガンダムガチャの中に一つだけ紛れ込んでしました。
以前、なつかしのおもちゃ屋のオヤジからその存在だけは聞かされていたんですけど、当時はもちろんネット上でも一切見かけたことなかったんですよ。
本当に実在していたんですね~・・・
これについては情報が無さ過ぎて、パチだか何だかすら不明です。
ちなみに、この3センチの金属製ガチャには他にも、ザブングルとボトムズが確認されています。ネット上で画像も見ました。
もっともマイナーすぎるのか、こちらも現物は見たことないですけどね。

 
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う~ん・・・なんだろコレ?
 
最後に。
おなじくまとめ売りに紛れていたコスモス製らしき製品をご紹介。
左の銃はガバメントなんだろうなあ。
中央のロボットは何だろう?アルベガス?ゴッドマーズ?いや、ガイヤーか?
右のSF系戦闘機?は見たことあるような気もするけど・・ブングルスキッパーかも?
どなたか心当たりはありますでしょうか?

いやいや、コスモス製品は奥も深いし数も多いわ。
男子一生の趣味にふさわしいですなあw

シンデレラ

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シンデレラ(2015年/アメリカ/ケネス・ブラナー監督)
85点
※ネタバレあり

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よもや今さら「シンデレラ」でこれほど感動しようとは
これが「シンデレラ」という物語のポテンシャルなのでしょうか

<ストーリー>
あの「シンデレラ」です。

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継母にこき使われるシンデレラ
フェルメールの絵画のよう

1950年公開のアニメ版シンデレラは何度も観ました。
今さらどうこう評価するべくもない名作童話映画ですが、そこはやはり65年も昔のお話し。現代の感覚、もしくは大人の視点からはどうにも納得しがたい点がいくつかあります。
本作が素晴らしかったのは、その納得いかない点を逐一納得のいく大人の鑑賞を意識した物語に改めてしまっているところ。それも、物語の大筋を極力変化させることなく最小限で最大の効果を成し遂げているのです。

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左の義姉がアナスタシア、右がドリゼラ
二人とも美人ですが性格が悪くて無教養

シンデレラ最大のツッコミどころは、結局シンデレラが幸せになれた(王子と結婚できた)のはとびっきりの美人だったからじゃないかと言う点。
玉の輿狙いでキレイなドレスで着飾って舞踏会にやってきたところ、一番美人だからとイケメン王子に見初められました。めでたしめでたし・・・とか。
大人視点だと実に観も蓋も無いw
一介の町娘が王子と結婚できちゃうというのもおかしな話ですしね。

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王子も好人物として描かれていました
アニメのような何考えてるか分からないマネキン王子とは違います

この点、本作ではシンデレラは舞踏会以前に森の中で王子と出会います。
お互いの出自を知らぬまま。
王子はシンデレラのルックスもさることながら、凛とした意志と立ち振る舞いに心惹かれシンデレラもまた彼を単に城勤めの見習い兵に過ぎないものと思いこんで彼に惹かれるのです。
王子は余命いくばくもない王に政略結婚を勧められてはいましたが、シンデレラにもう一度会いたい一心で交換条件として結婚相手を決める舞踏会に平民も参加させるよう王に進言します。この催しを聞いたシンデレラもまた、城勤めの男に会いたいという気持ちだけで舞踏会に行きたいと願うのです。

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フェアリーゴッドマザーにはヘレナ・ボナム・カーター
ピッタリだw

素晴らしい!
シンデレラは玉の輿狙いでもないし、王子もルックスだけでシンデレラを見初めたわけではないんですね。
事実シンデレラは作中で豊かで強い意志、深い教養、気さくな人柄をいかんなく発揮。それはもう誰でも納得できる素晴らしい女性なのです。
かつ嫌味が無い(ここ重要w)。
シンデレラは亡き母から心の豊かさと、亡き父から高い教養を与えられているという描写がしっかりあるのです。

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笑顔が最高!

また、アニメ版のイジワル義姉たちは外見も不美人に描かれていましたが、本作での彼女たちは外見は美人です。
でも心も醜く無教養であるために魅力無き女性として描かれています。
外見(だけ)じゃいけないよ、一番大切なのは中身だよという現代の価値観にきちんと沿っています。
これは教育上とてもよろしいw

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CGがふんだんに使われた魔法シーンは楽しかったです

他にも、王子自身も民を大切にする素晴らしい人柄に描かれていましたし、魔法で纏ったシンデレラのドレスはちゃんと亡き母のドレスをベースにしています。
また、継母がどうしてあれほど苛烈にシンデレラに強くあたったのか、その理由も短いながら提示されています。
それはシンデレラがあまりにも純真で、多くの人に愛されていたから
継母を擁護できるものでは決してないのですが・・・大人ならそういう存在に出会った時、己の不遇を呪ってシンデレラを憎む気持ちも何となく理解出来ますよね。

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継母、超怖いw

シンデレラ役のリリー・ジェームズはほぼ無名の女優さん。
決してアニメ版を地で行くような絶世の美女というわけではないのですが、知性と優しさと意志の強さを秘めた本作にふさわしいルックスでした。
何より笑顔が良かった!
彼女の幸せそうな微笑みは観客を巻き込む魅力的なものでした。
王子役のリチャード・マッデンは、アニメ版のマネキンみたいな人格無き王子とは異なる真摯で愛すべき人物像を好演していました。
継母を演じたケイト・ブランシェットはさすがといいますか、魅力的なシンデレラを一瞬で押しつぶすかのようなえげつない目力が印象的でしたね。

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繰り返しますが、笑顔が最高

シンデレラってね。本来、女の子が王子様との結婚に憧れるお話しでしょ。
でも本作を観ると「シンデレラみたいな女性と結婚したい!」と男が憧れてしまうようでもあったんです。
それくらい魅力的な「シンデレラ像」を作り上げたということですよね。
ほんと、年齢性別問わず素晴らしい映画だったと思います。

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦(2015年/日本/押井守監督)
ファンじゃなければ50点
ファンなら80点・・・と思ったけど0点です(理由は後述)
※ネタバレあり

実に評価の難しい作品です。
パトレイバーファン、押井ファンにとっては不満点は多々あるもののそれなりに楽しめることでしょう。しかしファンでない方からしたら・・・

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<ストーリー>
2002年。警察と自衛隊の対峙を生んだテロ事件は後藤・南雲を中心としたレイバー隊によって阻止された。
それから十数年。首謀者であった柘植は現在も収監中だが、彼のシンパである自衛隊員によって最新鋭のステルスヘリ「グレイゴースト」が強奪された。再び爆撃される横浜ベイブリッジ。見えない脅威に晒された首都東京は再び震撼とした。
事件をいち早く察知した公安外事三課の高畑(高島礼子)は、特車二課第二小隊隊長後藤田(筧利夫)に協力を求める。
不承不承高畑と行動を共にする後藤田の前に、かつての特車二課第一小隊長南雲(声:榊原良子)からコンタクトがあった・・・

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グレイゴーストの操縦士・灰原
口元に浮かべる不敵な笑み

押井にしか撮れない絵、押井にしか見せられない演出が随所にあり、ファンとしてその点は鳥肌モノだったのは間違いのないところ。
その多くが既視感を伴うものではあるのですが、アニメ作とクロス―バーさせる意図的な演出もあって、だからこそファンにはたまらなく感じるんですね。
首都を這う水路での後藤田と高畑の会話、ゴーグルを装着しグリーンライトに照らされた操縦席の灰原、警視庁内での後藤田吊し上げ会議などなど。
また、南雲さんはシルエットとして登場し、アニメ版の声を担当した榊原良子に当てさせるというのも実にうれしいファンサービスでしたね。

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首都上空
F2スクランブル!

光学迷彩搭載ステルスヘリ「グレイゴースト」を唯一絶対のテロリストの武器としたのはいいアイデアだったと思います。
短期決戦で首都を恐怖に陥れ、蹂躙するというテロリストの意図にも十分沿いますし、絵柄的にも十二分にカッコいい。また、大きくCGに頼ることができたので予算面でも優しかったのでは?地上兵器を行進させるとお金かかりそうですしねw
空自の協力を得たということでF-2による空戦描写はアニメ(劇場版二作目)にも勝るとも劣らぬ緊迫感。首都上空でのグレイゴーストとの対峙は邦画としては極上の仕上がりだったのではないでしょうか。

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警視庁爆撃!
押井、してやったり?w

個人的に、警視庁に攻撃ヘリの機銃掃射をかましたシーンには「ついにやったな、押井!」と爽快感すら覚えました。(ぶっちゃけこのシーン撮りたいから実写版パトレイバー企画したんじゃなかろうかw
また、ベイブリッジに誘い込んでのレイバーVSグレイゴーストの最終決戦シーンは秀逸。3分間の稼働時間(ウルトラマンかw)を終えてダウンしてしまったレイバー。
しかし脱出用非常電源によるわずか15秒の再起動に全てを賭けた乾坤一擲のリボルバーカノン掃射!ここは正直唸りましたよ。
アニメならいざ知らず、押井実写映画でこれだけ興奮出来ようとはw

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高島礼子は決して演技達者な方ではないですが
イイ雰囲気出してました

と、ここまでは盛大に褒めました。では不満点を述べていきましょうかw
一番大きいのは物語が消化不良で、かつ重厚感がなかったこと。
その原因は「敵」の矮小さのよると思うんですね。
首都に与えた被害自体は小さくないのですが、アニメ劇場版の二作品と比べて圧倒的に「人物」に魅力が欠落している。
首魁の小野寺は柘植のシンパとしてその意思を継いでの決起らしいのですが、そもそも映画の中で彼がほとんど描写されないものだからどうにも浅くって。
イデオロギーと信念に満ち満ちていた柘植や帆場に比べて、物語を支える柱に全くなっていません。

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映画の6割は筧利夫のアップだった印象w

その代わりにグレイゴーストの操縦士である灰原に焦点を当ててはいるのですが、これまた「謎の女」の範疇を出ない舌足らずな描き方なので、アクションシーンの秀逸さに反して「人物対決」の盛り上がりがありません。
最終決戦で明は「あんな女には絶対に負けない」と言って灰原の性格まで洞察するんですけど、その根拠となる前振りが全く無いんですよね。
これは完全に脚本のミスと言っていいでしょう。
また、短編12話で思わせぶりに登場を匂わせた後藤はまったく出てきません。
間接的にでも登場させないと12話が意味不明になりますよ。
単に盛り上げの演出だけだったってこと?
劇場公開版は大きくカットされているという情報もあるのですが、それを見たら納得いくのかな?

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叫びたいのはファンの方だよ・・・

・・・って、一昨日(5月9日)、カットされた27分間を加えたディレクターズカット版が10月に劇場公開されますというアナウンスが・・・
そういう商売しますか。非常識極まりないよ。
明らかに瑕疵ある映画見せといて、実は完全版があるので後日公開します?
ほ~。
本作は完全にマニアに向けた映画です。
しかもそのマニアたちはおそらく4~50代の大人のはず。
大人相手にずいぶん舐めたことしてくれますね。
絶対にお金出して完全版は鑑賞しませんよ。
こういうのは映画ファンとして許せません。作品の良し悪し以前の問題です。

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いいシーンもあったんだけどなあ・・・

メガハウス社 世界制服作戦 フレッシュプリキュア! 桃園ラブ

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秋葉原は恐ろしいところです。
街には溢れかえらんばかりに様々なトイが並んでいます。
ショーケースに煌びやかに飾られるフィギュアの山。
その眩しさは私のような良識ある中年サラリーマンすら惑わせます。
つまり・・・何が言いたいかと言うと・・・早い話が・・・
こんなの買っちゃいました。

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ああ、魔が差した・・・反省しています

桃園ラブ(キュアピーチ)
フレッシュプリキュア!のヒロイン。その変身前の制服姿です。
ご存知のようにプリキュアシリーズは小さい女の子のお友達から大きい中年男性のお友達まで数多くのファンを持つ人気アニメ。
トイ・お人形・フィギュアは、食玩・プライズも合わせて数限りなくあります。
本品は明らかに大人向け。対象年齢は堂々と15歳以上と記載しています。
っておいっ!小さい女の子向けアニメちゃうんかいw(いまさら)

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パッケージはこんな感じ
レジ持っていくとき汗が出ました

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・・・っく、かわいいぜ
反省はしてるが後悔はしない

まあ、その理由は手に取ると明白です。色っぽ過ぎるんですよ。
子供向けのお人形や食玩は手足は棒のようですし、シルエットの凹凸は遠慮気味。
しかし本品はそれらと比べるとタガが外れたように作り込みがしっかりしています。
どこがどう作り込まれているかは敢えて申しませんw画像をご覧ください。

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身長159センチ、血液型AB型
いりませんね、そんな情報は・・・

ちなみにスカートは取り外し可能です。
外して一体どうしようというのか?健全かつ良識ある私には皆目見当もつきません。
公序良俗に反するのでスカートを外した画像の掲載は自粛させて頂きます。
当ブログをご覧になっている紳士淑女の皆様にはまさかスカートの中身をご覧になりたい方なぞいらっしゃらないとは思いますが、ネットで本商品名を検索すれば画像を載せているサイトもあることを念のためお伝え致しますので是非お楽しみください。

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お父さんはかつらメーカー勤務の営業マン
お母さんはスーパーでパート勤め
庶民派です!

フレッシュプリキュア!はプリキュアシリーズ史上一番キャラデザが大人びているんですね。どこがどうとは敢えて申しません(またこれ)が、初代やスマイルのキャラと比べるとずいぶん違います。
イメージとしてはセーラームーンに近いシルエット。
実際、キャラクターデザインを担当した香川久は、セーラームーンで作画監督をしていたようです。納得。

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・・・・・。

当ブログにお越しいただいている方の中には、今まで「ゆうゆうゆうゆう(キュアハニー)」と私が繰り返していたので、「お前はゆうゆう推しとちゃうんかい」とツッコミを入れられる方もいらっしゃると思いますが、実はその他にもエレン(キュアビート)がイイだの、きらら(キュアトゥインクル)がイイだの、せつな(キュアパッション)がイイだのと散々ぬかしていたわけで。
そこはもう、一つご容赦下さい。
でも以前から、ゆうゆうかそれ以上にラブにラブラブだったんですよ。

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笑って、泣いて

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怒って、戸惑って

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きょとんとしたり、ニヤけたり
忙しい子です

ラブはね、思いやりに満ちたとってもいい子なんです。
他人のことで我が事以上に、笑って怒って泣いて喜んで。
表情もコロコロと変わって実に忙しい。
感極まってすぐに泣いてしまうかと思えば、自分の気持ちを決して曲げない一途さと意志の強さを持ち合わせています。
要するにほっとけない女の子なんですよね。(45歳中年談)
まあ、敢えて性格面から彼女の魅力を説明しましたが、もちろんプリキュアシリーズでもナンバーワンと言えるスタイルの良さは見逃せない・・・どころか場合によってはそれが一番の魅力だったりしますw(あ~、キモい)

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変身時の真剣なまなざし

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強い決意を感じます

また彼女の魅力の一つに、変身前後のギャップと言う点もあります。
泣き虫で普通の女の子にしか見えないラブですが、一たびピーチへと変身し、戦う段になると、逞しく雄々しくすらあるんです。
そんな彼女の戦う表情は、凛として美しく魅力にあふれているんですね。
実のところ私はピーチに変身した後の彼女の方が好きだったりします。
ですから本品と同等以上のレベルのピーチフィギュアが是非欲しいんですね・・・・
(全然反省していない)。

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戦うときは
凛々しく、雄々しく

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それでいてキュートで可憐

「こいつ、ヘンタイちゃうんか?」
今まで当ブログを覗いて頂いていた方の中には、薄々とそんなふうに思っていた方がいらっしゃったことでしょうが、今回の記事でそれが確信へと変わってしまったかもしれません・・・
しかし誰にでも気の迷いとか、つい魔が差してとかあると思います。
てなわけで、ついうっかりとフィギュアなんぞをってしまったばいきんダディをこれからもどうか見捨てないで下さい<m(__)m>

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私のプリキュア師匠、きゅあおっさんさんから頂戴した品をバックに・・・
うれしいです!

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きゅあおっさんさん
貴重な品、本当にありがとうございました!

西部警察 第1・2話「無防備都市(前・後編)」

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西部警察 第1・2話「無防備都市(前・後編)」1979年10月放映

記念すべき西部警察・大門軍団オープニングエピソード。
と、言いたいことですが実態的には先に大人気放送中だった「大都会シリーズ」からほぼ設定を移行した石原プロ製作の刑事アクション。

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恐怖!機動レディバード

そんなわけで新鮮味はなかった半面、登場人物を一から紹介をする必要もなく、そのまま黒岩→大門としてスムーズに世界観に入っていけた記憶があります。
むしろ大人の事情(日テレ→テレ朝)を知らない小学生としては「なんで名前変わってん?大門より黒岩の方がカッコええのに」なんて思っていましたね。
大きな設定変更は、石原裕次郎が外科医から警視庁キャリアとして渡哲也の上司なったことくらいでしょうか。まあ、派手なスーツで四六時中ブランデー飲んでることに変わりはなかったのですがw

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一度は大門コスプレやってみたいんですけどw

「大都会」のスケールアップ版として前宣伝も華やかに始まったオープニングエピソードの看板は、何といっても多目的装甲車「TU-89 355」。通称「LADY BIRD(レディバード)」。
無敵の装甲車が東京都心部をわが物顔で走る姿はなかなかに衝撃的でした。
放映開始前、子供心に何やらとんでもないテレビドラマをやるんだとお祭り気分だったことを覚えています。

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銀座中央通りを悠然と進む多目的装甲車「レディバード」

この装甲車ですが、残念ながら実在する兵器ではありません。
小松製作所に作らせたハリボテ。タイヤの大きさやら、砲塔の回転から察するに、ベースは大型クレーン車なのではないでしょうか。
曲がったり止まったりする度に砲塔がグラグラ揺れるとか、砲塔高いのに俯角が全然取れなくて死角だらけだろうなとかそういうツッコミどころはあるものの、それでも結構雰囲気出ています。

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パトカー二台同時踏みつぶし!
(踏みつぶされるために丁寧にパトカーを配置する律儀な警視庁!)

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ダンプカーもこの通り!

パトカー二台同時に踏みつぶしたり、ダンプカーとぶつかり合ったりとハードな使用をしていますが、編集の力もあってかなかなかパワフルで頑丈な姿を披露してくれています。
特にダンプカーとぶつかっても装甲に目立った凹みが生じていないあたり、かなり気合入れて作ったんでしょうね。
ご丁寧に諸元表まで公式設定されています。
125mm戦車砲、20mm機関砲と言った武装は、当時の自衛隊の74式戦車(105mmライフル砲、7.62mm機関砲)を超えています。

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直下からのダイナマイト爆破にも耐えます

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リアスタイルもカッコいい!
タイヤむき出しだな・・・

さらにはコンピュータ制御で百発百中という理屈の分からない最新装備も搭載。
加えて放射能も通さないだとか、車体下部からのダイナマイト爆破もへっちゃらとかゴッグも真っ青の頑丈さ
「さすがレディバードだ、何ともないぜ!」というラサ曹長、じゃなくて日下軍曹のセリフは残念ながらカットされていましたが(大嘘)w

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やるな、トミカw
でも値段高過ぎだろ・・・

その「レディバード」ですが、この秋にトミカからミニカーが発売予定!
初モデル化?
なんとダイキャストではなくレジン製ということで、ご丁寧に踏みつぶされ用のパトカーが三台同梱されるとかwもっと驚きなのは値段。現在アマゾンなので予約中ですが2万円超えてる・・・おいっ!wたかが1/64のミニカー(約12センチ)だぞ。
トミカの範疇超えてるじゃないか・・・一体誰が買うんだか・・・
当ブログにお越しの好事家の紳士の皆さま、期待しますw

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ヘリからのショットガンショット!
大門の得意技

派手な銃撃戦&爆破シーンは世界的にみてもテレビドラマとしては画期的と言われた西部警察。武器考証とか、警察組織考証とかは当時から「トンデモ」扱いされて笑いの的にされていましたが、まあそういうのを大目に見て楽しむのが正解ですね。
38口径も44口径も銃声が同じだとか、ヘリからショットガン連射して地上の犯人を狙撃とか。
本話でもS&WのM29にスコープとストック付けて精密射撃してましたけど、そういうシーンへのツッコミも含めて本作の魅力だったり。

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着任早々にセクハラする木暮ww
今なら即日懲戒免職だw

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ア~ンド、職場でブランデーラッパ飲みww
やりたい放題w

それよりも、もっと基本的な当時の世相が今観ると驚愕だったりしましたね。
例えば木暮は着任早々に事務の若い女の子の両腕をがっしりと掴んで「ピチピチしていていいね~」とか、今なら即日懲戒免職になりそうなセクハラかましてくれています。
さらには路駐お構いなしに昼間からバーに入り浸るわ、イライラしたと言っては署内でブランデーラッパ飲みするわ、やりたい放題にも程があるww

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祝!事件解決慰安会in署内w
まずは一杯(酒はもちろん松竹梅)

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ノーヘル上等!
パラリラ、パラリラ

大門軍団の面々も負けてません。
巽は余裕のノーヘル二人乗りでバイク乗り回しますし(実際にそうやって撮影してる)、誰ひとりシートベルトしないし(当時は罰則なしだけど)、事件解決の度に署内で酒盛りするし、ところ構わずモクモクとタバコ吹かすし、何かっつーと仲間内でもすぐ殴るし。
いや~、70年代って大らかだな~w
まあノーヘルやさておき、団塊世代以上のサラリーマンは実際そういう世相の中で生きてきたんでしょうねえ。

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若い!

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ザ・大門軍団

石原プロの面々はまだ若々しく。脂ぎった精力を放っていてとても魅力的です。
渡哲也が体現する体育会系を超えた軍団スピリッツと躍動感あふれるスリーピース姿は前時代的ではありますがやっぱりカッコいい。反面、妹の明子には嫌味言いつつデレッとしちゃうあたりとってもチャーミングだったりします。
キャラ立ってるなあ。

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とは言え、今回の木暮はちゃんと仕事もしています

裕次郎は、「太陽にほえろ!」のボス・藤堂とは結構キャラが違います。
藤堂の方がずっと真面目で現場上がり感がありますね。木暮はスカしたキャリア。
藤堂もオシャレですが地に足がついたファッション。
木暮は常識外れの劇画キャラですw
この辺りは意識的にキャラを変えているのでしょうね。

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古手川祐子、21歳!
激マブ!

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バ~ン!とか
くっそ、かわいいw

本作唯一のヒロインと言える大門明子は、まだ21歳だった古手川祐子が演じています。小学生の頃からカワイイお姉さんだなあと思っていましたが、今観てもカワイイわ~。エエわ~w
明子は写真学校出身の劇画作家の卵という設定。
装甲車の模型を前にして(米軍の秘密兵器なんだがw)、諸元表やデータを読んで(一体どこで手に入れた?w)、何やら装甲車対策を考えているシーンがあります。その後思わせぶりに大門宛ての手紙を木暮に託すのですが、当時私はてっきり伏線として明子のアイデアが装甲車撃滅の秘策になると思っておりました。ところが結局全然役に立たたなかったどころか、大門がそれを読んだのは事件解決後。
とんだミスリードをかましてくれますw

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もし本当に無敵装甲車が都内に現れたら・・・
現実の警察には大門軍団も98式AVも無いしなあ・・・

さて、荒唐無稽の脳天気アクションと思われがちな本作ですが、本話には一つだけ興味深いテーマが隠されています。
それは一連の装甲車テロの意図。
事件の黒幕で極右思想家の大河内の狙いは、警察武力では手に負えない兵器を示して「自衛隊の治安出動」を誘うことなんですね。木暮もまたそれを察していました。
本作内では「自衛隊」と呼ばず「防衛隊」と名称を変えておりましたが、敢えて変えなきゃならないくらい当時はナーバスな問題だったのでしょう。
オウム事件以来「治安出動」がクローズアップされたことはありませんが、テロのボーダレス化が進む現在、いつ何時国内でテロが起こるかもしれません。
その時に果たして呑気に「治安出動」を議論の俎上に乗せるのか。
ひょっとするとそんなことが問題であると匂わせることなく平然と治安出動が行われるかもしれませんね・・・

※これから5月いっぱいちょい仕事が忙しいです(^_^;)
 更新、返信、ご訪問等滞るかもしれませんのでご了承願います<m(__)m>

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃

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クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃
(2015年/日本/橋本昌和監督)
80点
※ネタバレなし

予告から、しんちゃん映画定番のスラップスティックアクションかと想像してあまり期待してはいなかったのですが、これはとても面白い!
前作「逆襲のロボとーちゃん」に勝るとも劣らぬ良作です。

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野原一家!
ファイヤー!

<ストーリー>
美味しい蜜を出すサボテンの実の輸入のために、部長のポストを餌にメキシコ転勤を命じられるひろし。当初は単身赴任を考えるが家族の絆に触れ、一家そろっての引越しとなった。カスカベの多くの仲間たちと涙の別れを終え、辿り着いたのはメキシコの田舎町・マダクエルヨバカ。
頑固で排他的な町長との輸入交渉はままならず落ち込むひろし。そんな父にはおかまいなしにマイペースなしんのすけ、生活のペースをつかんでいくみさえ。
ところがサボテンフェスティバルの日、美味しい蜜を出すそのサボテンが突如人を襲い食べ始めた!野原一家の運命やいかに?!

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むさえ、ななこお姉さん、埼玉紅さそり隊が
映画に出演するのは珍しい

お話しは大きく分けて二部構成
ひろしの海外赴任決定~メキシコ到着までの引越し物語と、その後のサボテン襲撃アクション。まさに映画タイトルのまんまですw。

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ツンデレキャラの風間くん
実にかわいいキャラです

序盤の引越し物語はずいぶんと地に足の着いたドラマ
メキシコへの単身赴任を決意しつつもなかなかみさえたちに切り出せないひろし。
一人で家族の一大事を決めようとするひろしをたしなめつつ、家族のきずなを再確認するみさえ。
そして誰よりもしんのすけが好きな風間くんの一人ツンデレ劇場
ギャグ風味の薄いドラマは大人は楽しめましたが、子供たちにはどうだったかな?
でもこの前半部は時間的には短いので退屈してしまうことは無かったでしょう。

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メキシコ到着後は一転して
正統派モンスターパニック映画!

メキシコに到着して以降は、正統派モンスターパニック映画のよう。
これがとってもよく出来ている。
外部から隔たれたド田舎、町の発展しか考えない排他的な町長、客寄せのお祭りの開催、よそ者の主人公パーティ、そして襲いくるモンスター(人喰いサボテン)。
逃げ惑う町人たちと主人公パーティ、助かった個性的な面々、籠城、脱出、失敗、弱点発見、一致団結して反撃。
しんちゃん登場部分をすっかり取り除いて実写映画を撮っても及第点の作品が出来上がるくらいの教科書のような展開です。

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野原一家と共にサバイバルをするゲストキャラたち
キャラ立たせが上手い

本作が非凡なのは、ゲストとなる町の面々のキャラががしっかりと立っていることなんですね。
ヘタレなマッチョレスラー、ギター片手の変なニヒル、気持ちを開かない女子高生、やたら色っぽい戦うお姉さん。いずれもしんちゃん映画ではよく見かけるタイプなのですが、本作では野原一家と目的を同じくして仲間となっていくことで、従来のしんちゃん映画以上に彼らに愛着がわくんですよ。
弱虫、頑固、ワガママ、強欲な連中たちが次第に結束を高めていく様子には胸が熱くなるくらい。
彼らが本作だけのゲストで終わってしまうのは寂しいなあと思ってしまいます。

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戦う保育士・カロリーナさん!

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ボン・キュッ・ボンのメキシカンビューティ
フィギュア出ないかなあw

特に気に入ったのは地元保育士のカロリーナさん。
褐色の肌、長身、ボン・キュッ・ボンのお姉さん。
色っぽい上に思いやりや勇気もあって誰よりも戦う戦う。
これにはひろしやしんちゃんとシンクロして映画を観に来た休日のお父さんたちの鼻の下も伸びてしまうことでしょう。
イイキャラだ。もっと彼女のダンスシーンが観たかったなあ。

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ちゃんとしんちゃんに見せ場が用意されています

実はしんちゃん映画を劇場で鑑賞したのは初めて。
大人向けの笑い、子供向けの笑いがはっきりしているので、笑い声が大人と子供に二分されるのはしんちゃん映画ならではないでしょうか。
大人も子供もそれぞれに楽しませる手法は見事です。
最後は、物語序盤で出てきたあるモノが役だって絶体絶命の窮地を乗り切るという伏線まで展開。
毎度のことながらしんちゃん映画はクライマックスの盛り上げが上手だわ。

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地元女子高生フランシスカ(CV指原莉乃)
AKB系で一番演技力があるのは意外と彼女なのでは・・・

一点、複雑な気持ちになったのは、芸能人枠として指原莉乃と共にゲスト出演した日本エレキテル連合
ほぼ本人役だったのですが、彼らの登場シーンに観客の誰も笑ってなくって・・・
というよりもおそらく皆さん「久々に観たなあ」くらいに思ったのでは。
早くも過去の人感覚に思えてしまったのには我ながら驚きました。
すっかり8.6秒バズーカに食われちゃったからなあ・・・
以前もギター侍が本人役で出演していましたが、あと10年くらいたって本作を観たら「ああ、あんな芸人さんいたなあ」となつかしく思えることでしょう。

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かすかべ防衛隊!
ファイヤー!

96時間/レクイエム

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96時間/レクイエム(2015年/フランス/オリヴィエ・メガトン監督)
75点
※ネタバレなし

娘超大好きオヤジ、ブライアンが活躍する娘スキスキアクション第3弾!
1作目は傑作、2作目は秀作、3作目はレベルダウンしているもののそれでも凡百のアクション映画を上回る良作でした。

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娘のためならパパは何でもしますよ!

<ストーリー>
元CIAの特殊工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)。
過去二度娘のキム(マギー・グレイス)を誘拐から救出したとんでもない凄腕。
ある日、大富豪スチュアート(ダグレイ・スコット)と再婚した別れた女房レノーア(ファムケ・ヤンセン)が自身の部屋で殺されているのを発見したブライアン。
レノーアに未練タラタラだったブライアンは衝撃を受けるが、元女房殺しの犯人にされてしまう。
警察の追手を振り切り、単身レノーアの殺害犯探しに動くブライアンは、やがて意外な容疑者へとたどり着くが・・・

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娘(大学生)の誕生プレゼントに巨大パンダぬいぐるみ
この空気の読めない笑顔w(近未来の私のようだ・・・)

原題は「Taken3」。つまり誘拐。誘拐された娘を必死に助けるべく奮闘するブライアンパパに萌え萌えするのが本シリーズの魅力だったわけですが、本作ではその誘拐要素は希薄。たしかに本編中誘拐されたシーンはあるんですけど、取ってつけた感が強いw
リーアム・ニーソン自身、2作目後に続編の可能性を問われ「3回も誘拐されるとかあるかね?」と言っていたくらいですから。

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ファムケ・ヤンセンはX-メンのジーンのイメージが強くって
あっさり殺されるようには見えないんですがw

そう言う訳でシリーズの骨子のはずの娘救出劇は隅に置かれています。
その代り、よりが戻りかけた元女房レノーアがあっさりと殺されるという超展開を冒頭に準備。ブライアンが容疑者となって警察に追われつつ真犯人を探すというサスペンス色を強めた印象です。
レノーアは本シリーズの主要レギュラーだっただけにいきなり殺してしまうのは勇気のいる選択だったはずですが、本作自体の面白さを高めるための英断だったのでしょう。

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味のある切れ者刑事役にフォレスト・ウィテカー
早い段階でブライアンの無実を察していました

さらにはブライアンを追う刑事役にフォレスト・ウィテカーが出演。
彼が出演するだけで映画が2割増しピリリと締まる山椒や胡椒のごとき名脇役ですね。本作でもブライアントの絡み自体は多くないもののイイ味出してました。
しかし、彼のような俳優をキャスティングしなければならないのは、裏を返せば本作が前二作と比べて物語にパンチが無かった証拠だったのかもしれませんね。

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二作目では大活躍だった娘のキム
本作でも散々な目にあいます

で、本作は特に評論家筋からの評判がよろしくない。酷評に近いくらい。
これは期待が高過ぎたことの裏返しであって、一本のアクション映画としては上々の出来だったとは思います。
ただ、気になったのは肝心のリーアム・ニーソンの体の動きかな。元CIAの凄腕設定なんですが、あきらかに前二作と比べて動きが緩慢。現役感が薄い。
作中でもそれをフォローするかのようにロートル扱いされたりしていますし、愛する娘のおなかに子供までできちゃいましたので、実際お爺ちゃんなっちゃうんですけどね。

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クライマックスのカーアクションは大迫力!
(予想は簡単につきましたがw)

ちなみに娘のキムはまだ学生。
彼氏は前作でブライアンパパに紹介済みの善良な男ではあるのですが、突然の妊娠にパパにどう告げたものかとキムは逡巡します。
ブライアンパパときたら、平気で彼氏ぶっ殺しちゃうかもしれませんからねw
結局は事件のどさくさで妊娠を告げることになりましたので、その点は曖昧になっちゃいました。これは彼氏には何とも幸運でしたねw

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さて4作目の可能性ですが、リーアム・ニーソンはこれを否定しています。
よほど面白く必然性のある脚本が出来れば別だが、と但し書きをつけていはいますが。まあ、前作終了後も同じような発言してたんですけどねw
私は製作されるような気がしますね。
だってブライアンに孫が出来るんですから。次は孫が誘拐されて原点回帰ですよ。
我が子以上に孫はかわいいと言いますから、ブライアングランパ最後の大暴れに期待したいもんです。

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もう娘にデレッデレw
次は孫娘がさらわれちゃうんじゃないかな~?
がんばれ!おじいちゃん!w

く〇いむレモン パート1「媚・妹・Baby」

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く〇いむレモン パート1「媚・妹・Baby」
(1984年8月/日本/フェアリーダスト製作)

今回は思いっきり18禁w

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画像は全て「媚・妹・Baby」とは無関係ですw
詳細は後述

一部では大変有名なOVAシリーズ、まあぶっちゃけるとエ〇アニメです。
予想外のヒットを受けてその後立て続けに製作されて、一流のアニメーター(庵〇とか)や声優(榊〇良子とか)が参加したり、一般作に移行したり、ゲーム化されたり、忘れた頃に実写版が作られたりとずいぶん息長く愛されるシリーズとなっています。

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テレビ「うる星やつら」第155回のパロディエピソードから

それもこれも第一作目となる本作がとにかく衝撃的だったから。
ネットも無い時代、アングラ作品でありながら思春期以降の健康な男でその名を知らなかったものは少数だったのではないでしょうか。特にアニメ大好きの中高生男子間では瞬く間に有名になりまして、私の周囲の友人たちはほぼ全員観てましたね。

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思わせぶりな表情をピックアップしてみましたw

まだビデオが普及して間もない頃。セルビデオは非常に高価で、レンタルビデオ屋もまだまだ数は少なかったなかでどうやって鑑賞できたのか。
サンテレビ(関西ローカル局)で深夜に放送されていた笑福亭鶴光司会の「おとなの子守唄」という番組がありまして。
11PMをさらに下品にしたようなおおらかな時代のアダルトバラエティでしたが、黎明期のAVのダイジェスト版が放映されていたりしていて、私の友人たちの間では「コモリ」の通称で必見番組だったりしましたw
本作もその「コモリ」の中で放映され、私は親の目を盗んで録画に成功したことを覚えています。
ほぼノーカット(上映時間ですよw)放送してくれたんですけど、途中、スタジオで鑑賞中の鶴光の顔やセリフが挿入されたりしましたけどねw

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ええか~、ええのんか~

所詮は昔のエ〇アニメ、たいしたもんじゃないだろうと高を括っていたんですが、これがもう激ヤバな代物でして。
一応ビデ倫は通っていたようなのですが、今なら100%無理でしょうね。
本作は、再婚家庭の連れ子同士となる亜美と義兄・ヒロシの禁断の行為がその中身なんですけど、年齢設定が明確ではないんです。でもぶっちゃけると亜美は〇学生にしか見えませんw
もうこの時点で現代では完全に犯罪。

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お、おにい・・ちゃん・・・

さらに消しが極めて薄い(もしくは無いw)。
当時は「アニメだから」と審査が甘かったんですかね。しかし今の価値観からすると上記の通りの亜美の容姿もあいまって、これまた犯罪レベル。
当初は、その消しの薄い状態で発売・流通されていたのですが、しばらく経ってからははっきりとモザイクがかけられたそうです。

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役名も同じく「アミ」

まあ、私などは中学生の頃に慣れ親しんだ(親しむなw)作品なので、エ〇というより懐かしさの方がずっと優先するのですが(つーか、そもそも懐古の意味で記事にしているのですがw)、全く本作を知らない方がいきなり観たら嫌悪の方が先に立ってしまうかもしれませんね・・・
前世紀の遺物、滅びゆく時代のあだ花というものなのでしょうか。
以前はそういった規制に対して「そんなに目くじら立てんでも」くらいに考えていたのですが、実際その手の犯罪を耳にし、しかも自分が人の親にになるとそうとも言っていられず・・・

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突然嘔吐におそわれる「アミ」・・・

今回の記事にあたり、当初は気軽に「媚・妹・Baby」の画像(おとなしいシーン)を貼ろうと思っていたのですが、よくよく考えてみたらそれ自体が規制に引っ掛かる可能性があることに思い至りました。
既に市場でも、公には本作の入手は不可能になっているようですし。
てなわけで、代わりにパロディ画像(うる星やつら)を貼ることにします。

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嘔吐におそわれてしゃがみ込む「アミ」(本作だけのゲスト)
勝手に深読みして「アミ」に事情を尋ねるしのぶ
「相手は誰なの?」「・・・おにいちゃん」「え~~~っ!」

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真相は、兄がいれたブランデー入り紅茶を飲んで二日酔いしただけw

「うる星やつら 第155回 謎の坊さん登場! 鐘つきバトルロイヤル(1985年5月1日放送」。
友引高校内で保険医サクラさんによる悩み相談が生徒たちのバトルロイヤルになるという原作にもあったお話し。このアニメ版では亜美によく似た女生徒「アミ」が兄と禁断の関係を持った・・・かのような短いオリジナルエピソードが挟まれています。
当時押しも押されぬ超人気メジャー作だった「うる星やつら」に、もろパロが出てきたことで、本作の当時の著名度が計り知れます。

関係ないけど
COMPLEXのBe My Baby貼っときますw

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監視者たち

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監視者たち(2013年/韓国/チョ・ウィソク、キム・ビョンソ監督)
95点
※ネタバレなし

2009年の香港サスペンスアクション映画「天使の眼、野獣の街」のリメイク作。
そちらは未見なので比較はできませんが・・・
少なくとも本作は傑作レベルの出来。めっちゃ面白いよ!

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<ストーリー>
監視を専門とする韓国警察チームに優秀な新人ハ・ユンジュ=コードネーム「子豚」(ハン・ヒョジュ)が入ってきた。班長のファン(ソル・ギョング)は期待をしつつ慎重に実践に投入した。
彼らは、ジェームズ(チョン・ウソン)率いる謎の窃盗団を追い、懸命の捜査により事件を未然に防ぐことに成功するがジェームズを取り逃がす・・・。

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気鋭の新人監視官ユンジュ
コードネームは「小鹿」を希望しますが「子豚」にされますw

韓国映画と言えば、感情を揺さぶる仰々しい描写が特徴である一方、細部は大ざっぱという印象でしたが、本作でそんな私の先入観は吹っ飛びました。
アイデア、ストーリーライン、絵作り、キャラ作り。
いずれもとても良く計算された緻密な映画です。
こんな映画が撮れるのか!韓国!

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監視チームの班長ファン
経験に裏打ちされた高い洞察力を発揮

話の運びは全体的にハイスピードです。目まぐるしいとも言えますが、緩急の付け方が上手く疲れることもないですし、物語が分かりにくいということもありません。
嫌味の無い程度に洗練された絵作りと舞台作りは説得力があり、自然体でカッコいいと同時に観る側に余分なストレスを与えません。
また、映画の中に大小いくつかの伏線が張られているのも面白い。映画の世界にのめり込んでいる観客を絶えず刺激して裏切らないんですね。

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知力と戦闘力に長けた窃盗団のリーダー・ジェームズ
いい悪役だったなあ

知力と戦闘力に長けた大物犯罪者と監視チームのぶつかり合いを描く一方で、新人監視官ユンジュの成長物語ウィットに富んだチームの面々とその信頼関係まで無理なく描いているんですよ。
120分足らずのランニングタイムにしっかり詰め込んでいる。
総じてとにかく映画の作りが抜群に上手いんだなあ。
本作の世界観を敢えて他の作品で表現するなら、「攻殻機動隊S.A.C.」や「HUNTER×HUNTER」のヨークシン編に近いと言えるでしょうか。ギリギリに研ぎ澄まされた捜査・追跡の緊張感と、キャラクター群像劇の妙が冴えわたっています。

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わずかな情報からお互いの状況を読み合う洞察合戦
痺れました!

例えにアニメとマンガを使いましたが、この手のサスペンスアクションは実は日本映画がもっとも苦手とするところだと個人的には思います。
物語も演出も拙いと言いますかね。どうやら日本の場合、そちら系の人材はアニメ・マンガ界に偏って存在するようです。

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チン・ギョン演じる監視チーム総リーダー
彼女も実にイイ味だしていました

緻密な設定とストーリー運びを強調しましたが、アクションが犠牲になっているわけではなく、レベルの高い格闘シーンやカーアクションも散りばめられています。
でもこれが従来の韓国映画のようにこれみよがしではないので映画としてバランスがいいんですね。
また、韓国映画らしい感情の高鳴りもクライマックスで効果的に表現されていていました。降りしきる雨の中一度は心が折れて崩れ落ちたユンジュが、陽の光が差すと同時に再び戦う意思を漲らせて立ち上がるシーンの高揚感は見事でしたね。

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絶望に崩れ落ちるユンジュ
そんな時ファンの言葉が蘇る!

韓国のテレビ・映画界には詳しくないので主要出演者たちは初見だったのですが、みな素晴らしい役者さんですね。
キャラクターにぞれぞれ説得力があるんですよ。
気鋭の新人であるユンジュは並外れた才能を持ちますが、経験不足ゆえの精神的弱さを内包しています。そんなアンビバレントな個性をハン・ヒョジュが好演していました。かわいいとも美しいともつかないすごく魅力的な女優さんです。

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ハン・ヒョジュ
これから注目したい女優さんですね

一方で班長ファンは豊富な経験に裏打ちされた洞察力を発揮すると同時に、暖かい目でユンジュを見守っている。そんな二人に生まれる信頼関係が実に心地いいんですよ。厳しさと暖かさを併せ持つ理想の「中年上司」をソル・ギョングがこれまた好演。
また、敵役となるジェームズを演じたチョン・ウソンは優れた体格と鍛え上げられた筋肉、そして終始緊張感をみなぎらせ、天才的犯罪者にリアリティを与えてくれていました。

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ユンジュの成長譚でもありました
是非とも続編が見たい!

素晴らしい映画だったなあ。
韓国では大ヒットしたらしいですが、是非とも続編を作って欲しいですね。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年/アメリカ/ジェームズ・ガン監督)
70点
※ネタバレなし

前半すごく面白いのに後半失速する映画は数多いのですが、その逆と言うのはとても珍しいです。

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<ストーリー>
1988年、地球の少年ピーター・クイルは宇宙海賊ラヴェンジャーズに拉致される。
成長したクイル(クリス・プラット)は盗賊となって巨大な力の源である「オーブ」を盗み出す。
ザンダー人の根絶やしを狙うロナン(リー・ペイス)は「オーブ」を求めて暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)をクイルに差し向けるが、奪取に失敗。以後ガモーラはクイルと行動を共にすることに。その後、ロナンへの復讐を誓うドラックス(デイヴィッド・バウティスタ)、アライグマへと遺伝子改造された賞金稼ぎロケット(声ブラッドリー・クーパー)、ロケットの相棒で木型宇宙人グルート(声ヴィン・ディーゼル)を仲間に加え、なしくずしにロナンと戦うことになるクイルだが・・・

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タヌキ
声はブラッドリー・クーパーw

近年量産されているマーベルコミック原作映画。今回はスペースオペラです。
個人的にスペースオペラ映画ってのは鬼門なんですよ。
スター・ウォーズ以降、A級B級合わせて二番煎じをねらったスペースオペラは多産されましたが、そのいずれもがSWには遠く及ばず。
それどころかごく一部を除いて映画としてつまらないものばかり。
敢えてどの作品が期待外れだったかとは申しませんが、フラッシュゴードンとか、風の惑星とかねwまあ、ネタ映画としての楽しみがある分マシですけど。

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「I am Gloot・・・」としかしゃべりません
声はヴィン・ディーゼル。ギャラが気になるw

架空の宇宙、不思議な惑星、珍妙な宇宙人、スーパーヒーロー、宇宙船とビームが飛び交う戦い、不思議なパワー。本作もそういったお決まりのフォーマットを完全踏襲していて、ちょいイヤな予感w
序盤は矢継ぎ早にでてくるキャラクターと設定の数々に翻弄されます。原作世界が一気に画面に登場してくる序盤は映画についていくのがやっとで楽しむ暇がないというのが本音です。
一見の日本人には辛い映画なのかと心が折れかかったのですが、主要キャラが出揃った中盤辺りからようやく世界観と物語の方向性が見えてきて楽しむ余裕が出来てきます。

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空戦シーンはド迫力!
さすが金かかってる

そうなると潤沢な予算で作られた派手な画面には驚かされるし、ユニークなキャラたちに自然と感情移入が進みます。尻上がりに面白くなっていくんですね。
反発しあう主要キャラが団結して敵にあたる姿は鉄板展開ながら、ホロリとさせて笑わせてぐっと熱くさせてくれましたよ。
うんうん。良く出来た映画。
ようやく30年越しでちゃんと面白い「スペースオペラ」に出会えた感がありました。

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こういう絵作り大好きです

本国では興行的にも評論的にも好調だったようで、早々に続編製作が決定しているようです。まあ、配給会社のディズニーからしたら予定通りといったところでしょうか。
でも正直言って、続編が楽しみでしょうがないというほど面白いわけじゃなかったなあ。もっとも「X-メン」も最初はそんな感じだったので、シリーズを重ねていくうちにさらにキャラと世界観に愛着が増していくのかもしれませんね。

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次第に深まる絆・・・
鉄板だけどグッときます

主演は、今まで地味な役が多かったクリス・プラット。
本作のためにかなりの減量とバルクアップを図ったようです。他の出演の作の彼とは比べ物にならないほど「アメリカンヒーロー」っぽくなっていました。
当初、本作のキャスティングにブラッドリー・クーパーとヴィン・ディーゼルの名前を見たときは、てっきり彼らが主演のバディ・ムービーアクションみたいなものと思い込んでいましたが、彼らは「タヌキ」と「材木」の声をあてていましたw

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「紅い眼鏡」
・・・ではありませんw

監督は、クセのあるB級映画で一部では人気のあったジェームズ・ガン
「キック・アス」と並び称される亜流ヒーロー映画「スーパー!」は、個人的に大好きな作品だったりします。
本作を契機に一気に大作アクション監督の仲間入りかな?初心を忘れず今後も個性的な映画を撮り続けてもらいたいもんです。
「スーパー!2」とか。絶対に無理かw

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最後は「ナウシカ」のパロディ・・・ではありません
いや、意外とそうかも?w

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ケープタウン

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ケープタウン(2013年/フランス/ジェローム・サル監督)
80点
※ちょいネタバレあり

現代の南アフリカ・ケープタウンを舞台にしたクライムサスペンス映画ですが、いわゆる娯楽作とは趣が異なりますのでご鑑賞の際にはご注意を。

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<ストーリー>
ケープタウンの植物公園で若い女性の撲殺死体が発見された。
事件を捜査するズールー人の刑事アリ(フォレスト・ウィテカー)と、腕はいいが自堕落な白人刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)は、武装した麻薬密売組織にぶち当たる。しかし背後にはさらに恐るべき犯罪組織と巨大企業の影があった・・・

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フォレスト・ウィテカーを濃密に堪能できます

ほんの20年ほど前まで国家として公式に人種差別を認めていた南アフリカ共和国
そのアパルトヘイトが撤廃されたとはいえ、黒人の教育レベルが急に向上するはずもなく、彼らの失業率や社会的地位の低さは依然として改善されていないようです。
根強く残る差別意識と格差に端を発する殺人・強盗・強姦等の凶悪犯罪の発生率の高さは日本はもちろん欧米諸国ですら比ではありません。

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オーランド・ブルームは自堕落な中年刑事を演じています
でもやっぱカッコいいw

本作においてもその混沌とした無秩序と不条理が作品全体を支配しています。
映画として誇張はされているのでしょうが、よくまあワールドカップ開催できたもんだ。大きな裏があったようですがw
本作はそんな背景を強く前面に出しつつ、「刑事モノ」から外れることなくサスペンスが展開します。

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一見丸顔で小太りに見えるウィテカーですが
身体は結構シェイプされています

主役二人が背負っている過去は大きく重々しくショッキングな出来事が連続していますが、必ずしもリアルな社会派映画というわけではなく娯楽性を保っています。
ですから、観ていてつまらないということは全くありません。
ストーリーも明確ですしね。
むしろ私は物語にグイグイと引き込まれましたよ。

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この二人で本作とはうって変わった陽気なバディムービーが見たいなあ

地に足のついている感のある物語ですが、ところどころ結構フィクション過多だったりします。
中盤から主役二人に加わる女性警察官が、ネット情報やクラッキングによりどんどん捜査を進展させるのですが、やってることが「24」のクロエばりw
そもそも事件の真相が、新型麻薬を用いて一般人を使った人体実験ですから。
でも決してそれらで映画が軽薄にならないのは、前述の社会背景を取り入れた作品全体を支配する雰囲気ゆえなのかもしれません。

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中盤以降捜査に加わる女性警官
「24」のクロエばりの情報収集能力を発揮w

本作の原題は「Zulu」。
これは南アに多数居住するズールー族という民族を意味します。
アリもそのズールー族で、その出自に由来する壮絶な過去があるのですが、映画全体を見渡すと敢えて映画タイトルとするほどの深い意味があったのかな?と疑問に思うところではあります。

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絵になる男です

ズールー族と南アについて私もネットであたってみたんですが、特に「ズールー族」だから生じる社会問題が見当たらない。「ズールー族」=「貧困と犯罪に苦しむ南アの黒人」と言う意味合いで映画タイトルとしたのでしょうか。
もっとも、欧米ではアフリカの反人権的事件や風習に対する啓蒙が盛んですから、彼らならもっとダイレクトにタイトル意味が理解できるのかもしれませんね。

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陰惨な少年時代を経験したという設定です
唯一の心のよりどころは年老いた母ですが・・・

物語も絵作りも非凡な本作ですが、やはり面白さの中核を支えたのは二人の俳優
フォレスト・ウィテカーは「味のある脇役」が定番になっていましたが、本作では主役として濃密に彼の演技と存在感を味わえます。
改めてイイ俳優だなあ。ファンの方は必見ですよ。
オーランド・ブルームはかつてのキラキラしてイケメン返上の、毒のある中年男を演じています。年中酒飲んで息子には軽蔑されるような男ですが、それでも毎日のように名も知らぬ女と朝を迎えることのできるモテ男なんですけどねw
彼もイイ俳優ですね。やっぱ二枚目は崩れた男を演じた方が絵になりますよ。
もっとこの路線で出演作を増やしてほしいものです。

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どうでもいい話ですが、よく映画には酒やギャンブルに溺れるクズ男(演じるはイケメン俳優)が出てくるじゃないですか。でも毎日だらしない生活をしているくせに、裸になったらやたら引き締まっていて筋肉質w
本作のオーランド・ブルームもホレボレとするような肉体を何度も見せてくれます。

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こういう体はね
毎日の弛まぬ研鑽と節制でしか手に入らんのですよ・・・
特に中年はw

でね。私、人生で二回ほど気合入れた肉体改造したことあるんですよ。
毎日タンパク質ばかり摂取して筋トレと有酸素運動に励み、体脂肪率10%の筋肉質な体を築いたわけなんです。今は見る影もないですけどw
その経験から言わせてもらうと、映画のような自堕落で酒浸りな生活をしていてあんな肉体美を誇れるはずがないんです。ガリガリで貧相になるか、だらしなくポコンと腹の出た中年体型になるか、いずれにしても中年男の体型なんてほんのわずかな油断であっという間に崩れるもんなんですよw 映画を多く鑑賞していて、しょっちゅう出てくる突っ込みたくなるポイントなのでした(^_^;)

ヤマトよ永遠に

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ヤマトよ永遠に(1980年/日本/舛田利雄監督)
※ネタバレあり

ちょうどコスモスのガチャガチャで遊んでいた頃、駄菓子屋に本作のカードが出回っていて集めていました。
個人的には思い入れのあるヤマト作品です。

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一瞬、ギュッとサーシャを抱き寄せる演出がグッときます

<ストーリー>
西暦2202年。突如地球に襲来した暗黒星団帝国は、人類の脳細胞を一瞬で破壊する重核子爆弾を設置。瞬く間に人類を制圧してしまった。
集まった古代進(富山敬)たちヤマトクルーは、負傷した森雪(麻上洋子)を除き、新生ヤマトが待つ小惑星イカルスへと脱出する。再会した真田志郎(青野武)と、その娘として育てられた古代守(広川太一郎)とスターシャの娘・サーシャ(潘恵子)をクルーに加え、途中、山南修(小林修)を新艦長に仰ぎ、一路敵母星へと向かう古代たち。
一方、囚われの身となった雪は、敵情報将校のアルフォン少尉(野沢那智)に取り入り重核子爆弾の破壊方法を探ろうとしていた・・・

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雪と生き別れになる古代
かつてないほど取り乱した表情

とは言え、ヤマトプラモのブームはすでに去っていたのか「永遠にモノ」を作った記憶もないですね。作りたくなるようなメカがヤマト以外に出てこないというのもありますが。
さらに当時1~2度観たくらいでその後観返したこともなく。
それでも何故かストーリーが記憶に残っているのは、本作がヤマト作品史上でも最もツッコミどころが多い作品だから。
まあ、元々ヤマトシリーズ自体ツッコミどころだらけではあるんですが、やはり本作は群を抜いています。大人のヤマトファンはそういうのをスルーして鑑賞するのが暗黙の了解なんですけれど、本作に限ってはスルーしきれないw

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あなたはサーシャ派?それとも雪派?

まず何と言ってもツッコミどころの最たる存在はサーシャ=真田澪
一応は前作とされる「新たなる旅立ち」で登場したスターシャと古代守の娘です。
前作から一年。イスカンダル人の血を引いた彼女は一気に17歳まで成長して、その後は人間と同じ速度で年を取る・・・とか。
アニメ史上でも類をみないものすごい設定です。

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ファンには人気の無いアルフォン少尉ですが
野沢那智さんの二枚目声もあってか私は好きです

本作は古代と雪を離れ離れにさせて、それぞれ別の男女が近づいてくることで、彼らの愛の絆を描こうとしています。
テーマに沿うようにと年頃へと急成長したサーシャを登場させて進に近づけるのはいいでしょう。一方で、雪を囚われの身として敵の将校・アルフォン少尉に見初められたりしますが、これもいい。さらにはサーシャやアルフォンが短期間に命がけレベルで進と雪に惚れてしまうのもこの際目を瞑りましょう。
(本当はこの時点で並みの映画30本分のツッコミどころがあるのですがw)

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雪がやたら色っぽい!
冷たい雪の視線にゾクッときますねw

しかし、敵母星デザリアムに一人残ったサーシャがあっさりと重核子爆弾のコントロール装置のありかをつきとめるとか、あまつさえたった一人の忍び込んだ女相手に巨大帝国の聖総統自らがわざわざ一人で現場にやってきて倒そうとするとかね。
一方で、脱走した雪がパルチザンとして市街地戦をしている目の前にこれまた一人とってつけたようにアルフォン少尉が現れるとか、もうご都合主義を超えて子供の絵本並みの展開に頭がクラクラします。
結果ありきで強引に話を作っているので整合性だの論理性だのは完全に放棄されているのです。そのあまりの強引さがね、もうね、・・・・清々しいw(結局褒めてる)

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一方サーシャも負けてません
若さを武器にファンを魅了w

他にも重核子爆弾と言う切り札がありながら、暗黒星団帝国をあげて自分たちが200年後の地球人であると芝居を打ったり。聖総統自らメイクまでして熱演する有様。これはもう聖総統が趣味でやってるだけなんじゃないかと。
ちょうどガラスの仮面が流行っていたしなあw

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聖総統様御自らわざわざ地球人に変装
たぶん好きでやってたんだな・・・

守の爆死も衝撃的でしたね。
あれだけ紆余曲折の末ついに地球に帰還したキーマンがあっさりとドカ~ン。司令長官の命を守るためとは言え、あまりにも釈然としない意味の薄い死にざまに「実は生きているはず」と最後の最後まで疑いませんでしたよ。
もちろんその期待はあっさりと裏切られるんですけどねw
設定の強引さは一向に気にしないのですが(いえ、実はわりと気になるんですがw)、せめて物語の進行の筋道くらいは気遣ってもらいたかったというの本音だったりします。

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サーシャごと敵母星デザリアムを波動砲で・・・
撃てずに崩れ落ちる古代

それにしてもサーシャはかわいそう。
正直、死ぬために生まれて来たキャラとしか言いようがない。
「新たなる旅立ち」でサーシャを慈しんで死んでいったスターシャに申し訳ないぞ。
最後は「役割を果たした」として母スターシャの元に帰っていく姿が映し出されるのですが、神話や寓話の何かを象徴しているというわけでもないので、とにかく一人の人間としての「サーシャ」人生が気の毒でなりません。
わずか1年のウスバカゲロウのように儚い人生だったわけですが、若々しい潘恵子の声と実に健康的なキャラデザが妙にアンバランスだったなあ。

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金田作画炸裂のアクションシーン!

と、色々と文句をつけましたがやっぱり面白いんですよね~。
当時としては最高レベルの作画、奔放な金田伊功アクション、良質な音楽、大作映画の風格。そして強引に感動させるクライマックスの盛り上げw
心の中はツッコミだらけでも2時間半の長尺に一縷の緩みも感じません。
これって実はすごいことで、小賢しい脚本で金をかけた現代映画がどれほど本作の域に達する満足度を観客に与えているか。
映画の面白さって何だろうとふと考えてしまうような作品でした。
あ、でもやっぱり万人におススメできる作品ではないかな?(どっちだw)
そんなわけで今回は点数つけてません。(逃げたw)

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新艦長・山南
死に際の名セリフ「部品が一つ壊れただけだ」
う~ん、男なら言ってみたい

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(雪死んじゃったっぽいし、この際若い子に乗り換えるかな~・・・)
俺たちの古代は決してそんなこと考えない!
当たり前だw
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