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Channel: ばいきんダディの何でオレ様が・・・
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メルクリン(Märklin) HOゲージ 2939

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メルクリン(Märklin) HOゲージ 2939

久しぶりに家族を連れて大阪に帰省してきました。
帰省の際の恒例行事は実家の押入れに眠るおもちゃの発掘
今回はメルクリン(Märklin) の鉄道模型を見つけましたよ。

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鉄道模型の王様が我が家に押入れにひっそりと
(すっかり忘れてたw)

とは言え実は私、鉄分ゼロ
実物も模型も鉄道には全くと言っていいほど興味が無いんです。
うちの親父も同様でして、二人して飛行機・車・戦車が好きなんですよね。
では本品がどうしてうちにあるかというと、親父の知り合いから幼少の私へのプレゼントだったらしいです。
1971年(昭和46年)製とありますから今から45年前のこと。
なかなかの趣味人かつお金持ちだったんでしょうね。

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パッケージはこんな感じ
美品です

興味が無かったとは言え、鉄道模型の雄「メルクリン」のブランド名とその価値は親父も承知しておりまして。私も遊んだ記憶はありますがほとんど親父が組み立てて親父が動かしていたなあ。
「ええからお前は触るな、横で見とけ」状態w
まあ、幼児向けのおもちゃじゃないですからね。
私が自分の手で遊んでたのはプラレールだなあ。たしか0系のひかり号とか持ってたはず。でもなんせ私も子供時代から鉄道好きじゃないからすごく記憶に薄いですし、小学校高学年の時にはもう家にありませんでした。

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こちらは拡張線路パーツ

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型式は本体が2939、拡張線路が5190
阪急百貨店のシールが懐かしい!

そんなわけで本品も最後に遊んだのは小学生時代だったんじゃないかな。さすがに「メルクリン」ともなれば親も簡単に捨てられなかったんだろうなあ。
残っていたことが驚きでしたよ。(つーか、持ってたこと忘れてたw)
おかげで45年前の商品だというのにとんでもない美品でした。
サビ・カビ・目立った傷は全くなし。外箱もキレイだし、説明書やパンフレットも当時のまま。ほとんど親父しか触ってなかったのが幸いしたなあw

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45年前の模型とは思えないほど状態は良かったです
(遊ばずにしまいっ放しだったのが幸いした?)

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ACアダプター兼コントローラー

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おそるおそる通電・・・動いた!

とは言え鉄道模型は動いてナンボ。
記憶を頼りにレールを組み立て、ACアダプター兼コントローラーを接続。
おそるおそる通電させてみると・・・「こいつ、動くぞ」byアムロ・レイ
35年以上動かしたことなかったのに!!
さすがはメルクリン。さすがは(西)ドイツ製。
外観だけでなく堅牢性・耐久性まで超一流。
「すごい、親父(たち)が熱中する訳だ」byアムロ・レイ

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マニュアルもキレイなまま

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商品パンフがめちゃくちゃイイ味

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鉄道模型はやっぱり大人の道楽なんだなあ

車両については、おそらく当時実際にヨーロッパを走っていたものなのでしょう。
知識がないのでさっぱりわかりません。
外殻はほぼプラスチック製。現代の大人向け模型水準を考えると極めて精巧という印象はありません。しかし持つとズシリと重たいのが素晴らしい。
中身は金属部品が詰まっているのかな。
常々私はおもちゃの「重さ」の重要性を記事にしていますが、7~80年代のおもちゃってこの重さが魅力ですね。

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切り替え線路パーツ

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線路の裏側

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車両本体の裏側

8歳と5歳の娘たちにも遊ばせてみたのですが・・・ほぼ無感動w
親子三代、鉄道に興味の無い血筋なのかなあ。
かく言う私も「懐かしいなあ、まだ動いてるなんてすごいなあ、昔のおもちゃは重たいなあ」以上の感想がなかったわけですが。
もっとも、今回飛行機に搭乗させたのに娘たちはそちらにも興味を示しておらず、その点飛行機大好きだった私とは大違い。
やっぱ女の子なんだろうなあ。メカそのものに全く興味が無いみたい。
相変わらずガンダムやスター・ウォーズにも興味はないし。
自慢したいメカがたくさんあるのに・・・wそこはちと寂しいですね。

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さほど興味を示さない娘たちw

イメージ 15そのまま実家に置いてきました
次に動かすのはいつの日か・・・

ガッチャマン(GATCHAMAN)

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ガッチャマン(2013年/日本/佐藤東弥監督/渡辺雄介脚本)
点数を付けるのすら馬鹿馬鹿しい

酷い酷いと言われた実写版ガッチャマン。
承知で観てもやはり許せないくらい酷かった・・・

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今回は海原雄山先生に気持ちを代弁して頂きました

<ストーリー>
ガッチャマンがガチャガチャとなんかやってました。

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鑑賞中の観客の表情1

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鑑賞中の観客の表情2

まずは一応良かった点を挙げましょう。
関わったスタッフが一人であるわけでないので、褒めるべき点はあります。
本作において数少ない褒め所は冒頭の鉄獣メカ出現シーン。タイヤのような巨大なメカが中空から出現してそのまま落ちるに任せてドーンッと中野に突っ込んで街を破壊する様子はなかなかに凶悪な迫力に満ちていました。
そこに現れるガッチャマンたちのアクションもアニメさながらにスピーディ。健におなじみのバードランを使わせるなど旧アニメファンへの配慮もあって立ち上がりは上々だったと思います。
もっとも本作で見るに値するところはそこまで。その後はひたすら退屈さとイライラの繰り返しが続くことに・・・最後まで観た自分を褒めてやりたいw

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冒頭のアクション(だけ)はなかなかの迫力でしたが・・・

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バードラン!

設定はアニメから大きく変えられてます。
でもそれはいいんです。アニメをそのまま実写にするのは無理があるでしょうし、もう40年も前のアニメなのですから現代の世相に合わせる必要もあるでしょう。
「なぜ戦うのか?」
そんな自問を繰り返しながら鬱々と戦場に立つガッチャマンの苦悩の姿は鬱陶しいことこの上ないのですが、私はこの点すら100万歩譲って許そうと思います。それは
まあ脚本が「下手」もしくは「失敗」であったというだけなのですから。そんなことは映画を観てりゃよくあることです。
私が本作を許せないと思ったのは、脚本が「下手」を超えて「馬鹿」なんじゃないの?というレベルだったから。あるいは観客を「舐めている」レベルだったから。

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役者陣を責める気はありません
それ以前の問題

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中二病っぽいジョーは悪くなかったかな
(綾野剛好きです)

本作は、2050年に謎の組織ギャラクターが突如全世界に侵攻しわずか17日で地球の半分を占領してしまったという設定。それから10年程経った日本が舞台。
冒頭でそれを説明され、「ほおほおそれは大変だ。さぞかし地獄のような世の中なのだろうな」と想像していたら、次に画面に拡がっているのは現代と全く変わらな
い平和そうな東京の街並み
もうね。「はあ?」ですよ。いや、愚鈍な私などは「あれ?私が冒頭の解説を聞き間違えちゃったかな?」と考えたくらい。
でもそうじゃなかった。聞き間違えたわけじゃなかった。
この佐藤東弥監督という人は平気でこういうシーンをお金を払って鑑賞している観客に見せちゃうんですね。

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ガードマンの目の前で「もうダメだ~バレちゃう~」って表情
こんな演技させたのはどこの馬鹿監督?

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鬱々とした(恋愛)話が続きます

次にガッチャマンたちは、ギャラクターの幹部イリヤ(中村獅童)と接触するためにヨーロッパのあるパーティ会場に忍び込みます。
IDを持たない健(松坂桃李)とジュン(剛力彩芽)ですが、裏で甚平(濱田龍臣)がハッキング工作して堂々と入場しようという試み。ミッションインポッシブルなんかでよくあるアレですね。ところが二人のIDチェックの順番が回ってきたというのにハッキングを完了できない甚平
「あなたたちの番だ。早くしろ」と問い詰める会場の黒服ガードマン。当然です。
「イヤだ」とか言っちゃう健w
横で「もうダメだあぁ~バレちゃうぅ~」ってなバレバレな感情表現をこれでもかと見せるジュン。分かりやすい顔芸です。(幼稚園児だってもっと嘘がうまいぞw)

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操縦も原作準拠で竜(鈴木亮平)

その後一度失敗を重ねた上でなんとかハッキングに成功してチェックを通過するんですけどね。いやいや。ジュンの表情見たら誰が見てもこいつら怪しいと思うだろうと。拘束しろよ。
何なのこの演出。ドリフのギャグ?
しかもこんなしょーもないシーンを大げさに煽りたてる大音量のクソBGMが腹立たしくてイライラ。こんな演技をしている健とジュンが馬鹿にしか見えませんが、これは役者が悪いんじゃなくて脚本と演技指導があまりにも愚かだから。
役者さんたちが本当にかわいそう。


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せっかく岸谷五郎をあてたのに
存在感ゼロだった南部博士

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ラスボスはカッツェ様(初音映莉子)
恋愛模様に絡みます

ここまでは物語のほんの序盤ですが、以下万事この調子。
これ以上観たら頭がおかしくなりそうだったのですが、レビューを書く責任として一応最後まで鑑賞。洗脳映像見せられたアレックスの心境でしたよ。
失敗してしまったというレベルではありません。小学生でも気づきそうな辻褄の合わないことを平気でダラダラと映像化しているのです。
どうしてこんなに馬鹿な人たちが、一流の役者使ったメジャー作品の監督と脚本に就いているのでしょう。どういう裏があるんですか?不思議で仕方ありません。

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苦痛に耐えながら最後まで観ました
あやうくアレックスになるところだった

世の中、良く出来た映画ばかりではないのは当然のことです。
予算が無かったとか、頑張ったけど失敗したとか。色々あるでしょ。
でもね。最初から観客を舐めたようなことする人だの、映画を作るに値しないような馬鹿には映画を撮って欲しくないですよ。
アニメ実写化の是非をうんぬんを語る以前の問題です。
近年のアニメ実写化作品として、個人的には「SPACE BATTLESHIP ヤマト」はヤマト愛があったという意味で成功作「ルパン三世」は(がんばってたけど)失敗作だと思っています。
酷い作品だった「デビルマン」は突き抜けちゃって失笑できただけでも本作よりはマシかな。本作は失笑すらできないほど不愉快でしたから。

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ABC「夏の甲子園」ワイプCMと「おはよう朝日です」エレクトーンお姉さん

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ABC「夏の甲子園」ワイプCMと「おはよう朝日です」エレクトーンお姉さん

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めっちゃ懐かしい~(T_T)

先日、大阪に帰省した際、とても懐かしい関西ローカルテレビ番組を二つ見ることができました。懐かしいと申しましても昔からず~っと放送が続いている番組。
関西在住の方からすれば懐かしいもあったもんじゃないでしょうけれど、私のように大学入学から上京した者にとっては、たまに里帰りした時でもゆったりテレビ番組を見ることもなく。実に約25年ぶりの鑑賞だったんじゃないかなあ。

繰り返し繰り返し見ていた少年時代のあの夏・・・

まずは、ABCテレビ(朝日放送)の夏の甲子園大会の中継。
関西以外の方はご存じないでしょうけれど、関西では夏の甲子園は二局体制で放送されているんですよ。昔から。
一つは全国共通のNHK、もう一つは関西ローカルのABCテレビ。(決勝戦だけはテレビ朝日系列で全国放送)関西の地上波放送はこの時期甲子園中継に染まるんですね。
関東で暮らしてみて分かったことですが、甲子園への思い入れは圧倒的に関西人の方が強いのです。
特に私の少年時代は、男の子の好きなスポーツと言えばとにかく野球
部屋の中では「ドカベン」読みながら野球盤に興じ、外に出れば空地を見つけては野球やってましたからね。(やや誇張w)

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内容はたわなもない動物系コメディが中心

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イニング間のスタンドの様子が一緒に映されてました

夏休みともなると朝から宿題しながら甲子園中継を観ていたもんですよ。
たいがいは6チャンネルABC放送で。NHKじゃなかったのは夏の甲子園中継名物のワイプCMアニメを見たかったからなんですね。
このワイプCMはスポンサーである住友グループが提供(1963~1994年)していたもので、イニング間に観客席やグランドを映しながら画面下1/3を使ってショートアニメを流していたんです。
他愛もない30秒程度の動物や子供のオリジナルアニメなんですが、これがクセになると言いますか、繰り返し流れるものですから夏の甲子園と一体化しちゃいましてね。当時から結構ファンがいたそうです。

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スポンサーは住友グループ
かわいい子が狙われるのは今も同じw

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猛暑の甲子園やけどママの胸でスヤスヤ
もうこの子も40歳くらいやろか

時代の変遷でスポンサーも変わり、今でもワイプCM自体は流れているのですが、当然中身は別物にとって替わっています。
これを機に当時のワイプCMを探してみたところ、Youtubeにいくつか上がっていたんですよ。あ~、コレコレ。死ぬほど懐かしくて涙が出た。
少年時代の夏休みが蘇ってくるようです・・・(T_T)
上げてくださった方、本当にありがとうございます。
関西在住の方ならこの懐かしさを共有して頂けるんじゃないでしょうか。

今見てもかわいい~!
インパクト抜群

もう一つ懐かしさを覚えた番組は同じくABCテレビの「おはよう朝日です」。
1979年4月から続く関西ローカルの朝の情報番組です。
今も続いているんですね~。感動。
私が見ていた放送開始から80年代前半のことで恐縮ですが、当時のキャスターは関西ではおなじみの乾龍介さん。桂べかことかタージンのコーナーがあったり、うさぎのマスコットキャラクターおきたくんとかいてね。おきたくんは今もほとんどデザインが変わることなく出演中のようで驚きました。
大阪タワーのスカイスタジオから中継されていて、確かその大阪タワーとおきたくんが意匠されたスポーツタオルのプレゼント企画があったような・・・
当時のテーマソングは紙ふうせんの「朝の(あした)の空」。今でも私にとって「朝の歌」はコレですね。
放送中何度か出演者たちが「今日も元気にいってらっしゃい!」って声をかけてくれて、小学校の時はこれを合図にして登校していました。

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少年の日の憧れのお姉さん(の一人w)

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大阪タワーのスカイスタジオから中継されてました

そして「おはよう朝日です」と言えば何と言ってもエレクトーンのお姉さん!
コーナーとコーナーの合間毎に、♪チャン、チャン、チャン~チャ、チャンチャランラ~ン、テレレレレ~ン♪と短く奏でた後で「おはよう朝日です!ただいま〇時〇分です!」と元気よく時間を教えてくれるんですよ。
初代のエレクトーンのお姉さんは伊地知温子さん。通称あっちゃん。
おかっぱ頭でほっぺの赤い超童顔でメッチャかわいかったんっすわ~。何より特徴的な甘くて高い独特の声。現代でも通用する萌えアニメボイス!
一度彼女の声を聴いたら忘れられなくなりますよ。
彼女が卒業した後の二代目エレクトーンお姉さんが彼女の調子を真似て必死に声のトーンを上げていたのを覚えています。あまりにも不自然で、しばらく後に地声に戻していましたがw
それくらいあっちゃん(の声)はインパクトがあったってことですね。

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初代の司会は乾竜介さん

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マスコットキャラクターのおきたくん
今でも活躍してるみたいです

ぶっちゃけ「おはよう朝日です」が今日まで続く人気番組になったのは彼女のおかげなんじゃないでしょうか。
今ならネット民に毎日リアル中継されるほど注目されただろうなあ。
当時の私の中では、キャンディーズのスーちゃん、石野真子と並ぶ憧れのお姉さんでしたね。あ~・・・三人ともタイプが似てるw笑顔がかわいくてぽっちゃりとした顔立ちで色白で元気が良くて。
二次元ではユリレイちゃんみたいなロングでつり目のツンデレタイプが好きな私ですが、リアルでは昔からこの手のタイプが好きなんです。
ちなみに(知り合った当時の)妻もそういうタイプだったり。

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番組スポーツタオルのプレゼント企画がありました

「故郷は遠きにありて思うもの」とはよく言ったもので、未だに大阪から離れて寂しいと思うこともしばしばなのですが、反面、帰省の度に少年時代の懐かしい記憶を思い起こさせてくれるのはその功罪でもあるのでしょうね。

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コカ・コーラ ヨーヨー(ラッセル ヨーヨー)復刻版

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コカ・コーラヨーヨー、正確にはラッセルヨーヨー。
1970年生まれの私の±5歳くらいの男性ならほぼ皆さんご存知ではないでしょうか。
1976年に日本全国で一大ヨーヨーブームがあったんですよ。

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2005年2006年に登場した7復刻版です

火付け役はコカ・コーラのキャンペーン
テレビCMで赤いジャケット着た外人が華麗にヨーヨーを操る姿が印象的でした。
「Coca-Cola」のロゴが入った赤いヨーヨーは瞬く間に巷にあふれ、私も一つ持っていて親が呆れるくらいず~~~~っとヨーヨーばかりしていた時期がありました。
それまでのヨーヨーと言えば民芸品のような木製の本体にタコ糸が固定されていたものしか無く、下まで降ろして引き上げるだけの単純な遊びに過ぎませんでした。
それが、手に馴染む大きさの本体と軸にヒモが固定されず空回りする機構(スピン)が採用されたこのコカ・コーラヨーヨーはスピーディーかつスタイリッシュであるだ
けでなく、劇的に技が増えて、多彩な遊びを可能としたんですね。
ちなみにラッセルヨーヨーの「ラッセル」とはこの形式のヨーヨーを発売したアメリカの会社の名称だそうです。ヨーヨー名人ラッセルさんが作ったと思ってたw

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1979年当時のCM

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赤いジャケット着て華麗にヨーヨーを操る謎の外人

当時誰もが挑戦した有名な技としては「大車輪」「犬の散歩」「ブランコ」
もっと基本的な技と言えば、呼び名は様々ですが「半回転」とか「一回転」とか呼ばれるものがありました。
「半回転」は手の甲を上にしてアンダースローで前に投げつけキャッチするもの。
「一回転」は「半回転」で戻ってきたヨーヨーをキャッチせず胸元で回転させて再度前に投げつけてキャッチするもの。
この「一回転」をさらにキャッチすることなく二度三度四度と回転させるとさらにカッコ良さが増します。(失敗する可能性も高まるのですがw)後に流行したハイパーヨーヨーの世界では「ループ・ザ・ループ」と呼ばれる基本技らしいですね。

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一番愛用していた76年版「スーパー(コカ・コーラ柄)」の復刻
復刻版には「RUSSEL」の文字はありません

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スプライト柄の76年版「スーパー」
しかし当時この柄は存在しなかったような。復刻版だけの品?

「大車輪」は体の外側を大きく回転させてキャッチする技。
「犬の散歩」はスピンさせた状態でギリギリ地面に設置させて数十センチ前に進ませて戻す技。
「ブランコ」はスピンさせた状態からヒモを三角形に引き上げてその中をブラブラさせる様子をブランコに見立てた技。
毎日毎日アホみたいにやってたおかげで私はいずれの技も会得するしていました。
全て出来たらクラスのヒーロー・・・とか言われてたらしいけど、ヒーローになれた記憶ないんだよなあ・・・(笑)
出来る奴は珍しくなかったように思いますし、そもそもそれほど頻繁に友達同士で技を見せ合ったりもしなかったような(^_^;)

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二番目に愛用していた76年版「スーパー(ファンタ柄)」の復刻
鮮やかな青がカッコいい!

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当選品で当時は幻扱いだった「ギャラクシー」の復刻

全国各地の駄菓子屋や酒屋に赤ジャケットを着た外人がやってきて近所のガキを集めた大会をやっていたらしいのですが、私は居合わせた記憶はありませんね。
このコカ・コーラヨーヨーブームはその後の1979~1980年にも起こり(つーか、再度コカ・コーラが仕掛け)、デザインが一新されたヨーヨーやら幻のモスクワオリンピックが意匠された限定品も登場したようです。
このコカ・コーラヨーヨーにいくつか種類がありまして。
「スペシャルスピン(400円)」「スーパー(350円)」「プロフェッショナル(300円?)」「チャレンジ(250円)」「ビギナー(?円)があり、さらには赤いコカ・コーラ柄の他、ファンタ(青)、スプライト(緑)、HI-C(オレンジ)があったりしたのですが、どの種類にどの柄があったのかなど資料がないので詳しくは分かりません。
購入方法もね。確かコカ・コーラ製品を何本か飲んだら取扱酒屋で売ってもらえるとかじゃなかったかなあ・・・これまた詳細不明
さらには当たりが出ないともらえない銀ラメ柄の「ギャラクシー」と呼ばれる幻のヨーヨーもあったりして。

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79年版の価格構成
当時のCMより

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シークレット扱いの「バタフライ」
こんなのあったっけ?w

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同じくシークレット扱いの「ギャラクシーGOLD」
こんなの記憶に無いw

前置きがやたら長くなりましたけど、販促品として2005年2006年に復刻版が登場しました。当時のヨーヨーの全てが復刻されたわけでもなく、また当時存在しなかったようなものがあったりと微妙なんですけど。
コンプリートには至りませんでしたが、ついつい集めてしまいました。
思い入れがあったのは当時最も使い込んで愛用した1976年版「スーパー(コカ・コーラ柄)」。
次いでそこそこ使い込んだ1979年版「スーパー(ファンタ柄)」ですね。
「プロフェッショナル」も持っていたのですが「スーパー」よりも若干軽く使い勝手が良くなかった記憶があります。また復刻されなかった「スペシャルスピン」も持っていましたが、こちらも手に馴染まなかった記憶があるなあ。

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復刻版にはミニ教本が封入
犬の散歩は初級扱い?!

今回久々に引っ張り出して久振り回してみました。
泳ぎ方や自転車の乗り方と同様、こういうのって一度覚えたものは体が忘れないんですね。数回練習したら昔と変わらず「犬の散歩」やら「大車輪」やらできましたよ。
娘たち(と妻)に自慢げに披露したところ・・・無反応w
ウキーッ!世が世ならクラスのヒーローだぞ?!
悔しいのでハイパーヨーヨーのサイトで最新の派手技を覚えようとしたんだけど、全然出来ないw昔覚えたことは今でも出来るけど、新しいことが全然覚えられない。
歳だな・・・。
挙句に「パパが狭い部屋でヨーヨー振り回してる~、いけないんだ~」とか妻に告げ口されて。完全にクラスのバカ男子扱い・・・ああ・・・。

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いいもん
夜中に一人でやるもん

勉強の歌(おちゃめなふたご クレア学院物語OP)

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勉強の歌(作詞・歌:森高千里/作曲:斉藤英夫)

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左のリボンの子がパット(日高のり子)
右のカチューシャの子がイザベル(原えりこ)

5歳になる下の娘は来春小学生です。そろそろ入学準備のための勉強を気遣ってやらなきゃいけない時期。一方、小学2年生になる上の娘は小学校生活にも慣れ、誰々ちゃんは勉強が出来るとか出来ないとか話題にし始めました。
日頃アホな言動と態度でふざけっ放しの父に対し「パパって絶対に勉強できなかったと思う~」などと失礼な発言をする始末。
アホなのは認めるが、父は小中学校時代はかなり勉強できたんだぞ!

OP動画です

少々自慢になりますが、私はこれでも大阪府では有名な進学校出身だったりします。
なんてことを娘たちに言っても「絶対ウソだ~(笑)」と取り合ってくれません。
一応父親への尊厳を持たせるため、先日帰省した際にじぃじばぁばからパパが勉強できた旨伝えてもらったのですが、やはり聞く耳持たず。それどころか私と同じようにおどけてみせるじぃじまでもアホ認定。
すっかり「パパとじぃじはアホ」で固定してしまいましたw
(ついアホやってまうのは関西人の血ぃや。君らにも半分流れとるんやぞw)

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二人のシンクロダンスがかわいい

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コミカルだし

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うちの娘たちも楽しく勉強してくれるといいのですが(^_^;)

てな感じの夏を過ごしていて、ふと思い出したのがこの「勉強の歌」。
バブル最高潮の1991年4月から日本テレビ系列で放送された「おちゃめなふたご クレア学院物語」のオープニングテーマです。
歌と作詞は全盛期の森高千里。さすが森高。変な歌詞w
学生時代に勉強をしなかったことを悔やんで、勉強はした方がいいよ~と諭す内容が妙に印象に残ります。
「でも英語だけでも、真面目にしてお~けば、い~ま頃私はカッコいい国際人!」
「でも歴史だけでも、真面目にしてお~けば、い~ま頃私はちょっとした文化人!」
一応、受験時代は英語も歴史も真面目に勉強してたんですがね。国際人にも文化人にもなれませんでしたわw

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森高のPVよりセンス良かったなあw

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このクネクネダンスがイイ

改めて当時の森高のPVを鑑賞したのですが、今見ても超美脚でスタイル抜群ですな~。当時のアイドルは小柄だったりややぽっちゃりしていたりの親しみやすいタイプが多かったので、彼女の登場は鮮烈でしたね。
ただ、歌や作詞の才能はさておき、ダンスはかなりアレ。4枚目のアルバムタイトル「非実力派宣言」は彼女のキャッチフレーズ的であったのですが、ダンスに関してはシャレにならんwまあ、その緩さが良かったんでしょうけどね。実は当時は無表情過ぎて好きではなかったのですが、近年の彼女は本当に素敵ですね。絶やさぬ優しい微笑みに惹きつけられます。
「私がオバさんにな~っても、本当に変わらない?とても心配だわ、あ~なたが若い子が好きだから」
いえいえ、そこらのガキんちょよりも今のあなたの方が何百倍も素敵ですよ。

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当時はバブル期
バリバリのワンレンボディコン時代

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脚がグンバツの女(byジョジョ)

「おちゃめなふたご クレア学院物語」は以前ご紹介しました隠れた名作「わたしとわたし ふたりのロッテ」前番組原作はイギリスの児童文学だったのですが、関修一さんのキャラデザもあって往年の名作劇場系の雰囲気のあるアニメ作品でした。
全寮制のセント・クレア学院を舞台におてんばなパット(日高のり子)と心配性のイザベル(原えりこ)の双子が活躍する一話完結のお話し。
派手な面白さはありませんでしたが、児童文学由来の物語と、おちゃめでかわいい彼女たちの活躍は毎週楽しみだったなあ。(私は当時一人暮らしの大学生w)
そんな彼女たちの魅力溢れるオープニングアニメは実にリズミカルでかわいいっ!ぶっちゃけ森高のPVよりずっとセンスいいわ。
あ~・・・やっぱ(二次元の)若い子の方がいいかもww

下級生(パソコン用恋愛シミュレーションアダルトゲーム)

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下級生(パソコン用恋愛シミュレーションアダルトゲーム)

恋愛シミュレーションアダルトゲーム(Wikipediaより)
・・・ずいぶん迂遠な表現ですが平たく言うと「エロゲ」ですw
てなわけで今回はR18シリーズの第二弾。
良い子たちはここで引き返してくださいよ~w

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興じていたのは17~8年くらい前でしたかねえ。
windows95とインターネットが世を席巻してしばらく経ち、さりとてデジカメ、mp3、ネットショッピングの普及にはまだ遠く。パソコンを持っていても一般人にはネット以外で使うあてが少なかったような時代でした。
私もご多分に漏れないような状況で、必然、向かう先はゲームとなるのですが、当時既にパソコンゲームはマニアのものに変貌を遂げてしまい一般人が易々と手を出せるものではなくなっておりました。で、一番手軽だったとのは「エロゲ」とw
昔からエロとパソコンは親和性が高かったですからね。
さらに遡ること今から30年前のBASIC時代にはいち早く「天使たちの午後(通称天午後)」とか「〇リータ・シンドローム(エニックス製!w)」なんてゲームが出回っておりました。当時の多感なパソコン少年はみんなやってたんじゃ?w

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ヒロイン格の結城瑞穂
主人公の同級生でテニス部

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同じく同級生の加納涼子
美術部のクールビューティー

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同じく同級生の橘真由美
寂しがり屋のヤンキー(ちょっと萌えるw)

さてこの「下級生」。
高校生らしき主人公が一年間を通じて出会う13人の女性たちのうち幾人かを狙いに定め(全員狙ってもいいけど確か無理だったw)、デートに誘ったりプレゼントしたりイベントでこなしたりで好感度を上げ、○○○に持ち込むというもの。
珍しくもないゲーム―システムですがバランスと操作性は快適で、適度なゲーム性・攻略性を味わえるものでした。実はこの攻略性と言うのが非常に重要でして、それが本作に疑似恋愛要素を与えてくれたんですよね。
親しくなっていく過程とか、自分に気を許してくれたときの表情とか、その時のガードの下がり方とかw
妙にリアル。
いや正確に言うと、プレーヤーに「リアルっぽい感覚」を与えてくれるといいますか。ドッキドキするんだなあwトキメキます。

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保健医のサク・・・じゃなくて三月静香

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魚屋の看板娘・緑谷麻紀
一見チャキチャキだがデレると・・・

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音大生の山下美夏
学費のために夜はクラブホステス

さらに○○○にまで行けたときの、あの内心でガッツポーズしたくなる達成感と多幸感もね。現実っぽい感覚を与えてくれます。
○○○映像は18禁のエロゲだけあって結構ドギツイもの。
到底こちらにアップできるものではありませんw
しかし、実は本作においては○○○映像はある意味おまけなんですよ。
AVやエロ本がぶっちゃけ○○○映像に興奮するだけの即物的なものであるのに対し、本作はそこに至る過程とその時の感覚を楽しむものなんですよね。
似て非なるものであり、ある意味中毒性はこちらの方が高いかもしれませんね。
やっぱエロゲはヤバいわw

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飯島美雪
陸上部所属の下級生

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下級生の皆川奈々
こういうタイプ苦手だなあ

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下級生の南里愛
ふと大人っぽい発言にギャップ萌えw

本作の後、同じようなものを求めてそれらしいエロゲ2~3本に手を出してみたのですが、これが全くダメでして。全然面白くない。疑似恋愛のトキメキもないし、エロさも感じられせんでした。
これは「下級生」が特別良く出来たゲームだったというのもあるのでしょうし、またその世界観やフィーリングが私に合致していたということなのかもしれませんね。
そのおかげでエロゲ世界にハマることなく、早々にアンダーグラウンドから脱却できたのですが。
ちなみに嫁に出会ったのはその直後くらいですw

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花屋さんのバイト少女・持田真歩子
素朴系にも萌えるなあ

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宇宙人?ティナ
ラムちゃん系だけどあまり魅力なかったなあ

キャラデザ・原画は漫画家・同人作家で知られる門井亜矢
彼女の絵がまたスゴくかわいくって魅力的でした。本作にハマった原因は彼女の絵の魅力も多分にあったと思いますね。ただ、彼女の漫画作品を読んでも本作の絵と同等の魅力まで感じなかったなあ。絵だけじゃね。やはり改めて「下級生」というゲーム自体が優れていたということなのでしょう。
登場人物(男キャラ除く)は前述したように13人。設定上、高校生らしきキャラが多いのですが、「下級生」というタイトルにも関わらず年下キャラが少ないんですよ。むしろ同級生が多く、また年上の保健医、女子大生、社会人がいたりして。その点も私的にはグッドでしたw
あと謎の宇宙人キャラも一人いましたね。

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超ツンデレお嬢さま・新藤麗子
本作で一番好きなキャラ

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デレた瞬間!
恥ずかしそうに少し視線をそらします
たまらんw

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サンオイルを塗れと命じられる主人公
女王様キャラ萌え!

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お嬢さまが文句言いつつ世話女房してくれるとか
たまりませんなw

ゲームキャラとは言え、これだけ多彩に揃うと好みとそうでもないキャラが明確に生まれます。外見はもちろんですが、性格設定や口説く過程のシチュエーションなんかがむしろ重要なんですよね。
ぶっちゃけやっていて「この女めんどくせえなあ」とか「趣味じゃねえなあ」と思うのも何人かいたり。まあ、ゲームなんで最後まで口説きましたけどねw
(エロゲってやっぱ鬼畜だなあ)
逆に好みのキャラなんかには本当の恋愛レベルに一喜一憂しながら夢中でプレイしたなあ。はっきり言います。一番好きだったのは新藤麗子
大金持ちで高慢ちきのお嬢様キャラ。最初はツンツンしてるんですが、やがてデレます。つり目の超ツンデレキャラ。いやあ、興奮しましたw

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二番目に好きなキャラ・神山みこ
神社の一人娘です

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次第に心許して・・・ドキドキw

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・・・・、ゴクリw

本作は当初PC98ゲームとして発表され、その後セガサターン、WIN95版と相次いで移植。OVAに加えてテレビアニメにもなりました。
かなり人気が有ったんでしょうね。もっとも私はWIN95版だけでアニメは未見
というか敢えて避けました。
彼女たちとのことはもう終わったことなのでもう蒸し返されたくないし、思い出は思い出のまま誰かに汚されたくないんですよねw(アホ)

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オ・マ・ケ

ダーティペア(OVAシリーズ)第5話「そして誰もしなくなった」

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ダーティペア(OVAシリーズ)第5話「そして誰もしなくなった」
(1988年/日本/作画監督:土器手司・磯野智)

1985年のテレビシーズ、単発OVA、劇場版を経て作成された全10話のOVAシリーズの第5話です。

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<ストーリー>
WWWAきっての有能なトラコン李酔竜(千葉繁)がカジノステーション・シャングリラに入り浸りになってしまった。真面目一筋だった彼は「メテオ」と呼ばれるシャングリラ名物のギャンブルに夢中になってしまったのだ。
これを案じたグーリー主任(沢木郁也)はユリ(島津冴子)とケイ(頓宮恭子)に李酔竜を正気に戻すように命ずる。
潜入捜査により「メテオ」のイカサマを見抜いた二人は自ら客となって「メテオ」に加わり、イカサマを白日の下に晒して李酔竜の目を覚ますよう仕向けるが・・・

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やっぱいいなあ
ダーティペアは

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上司の話を聞く姿勢
こんな部下が欲しいw

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本話はダーティペア唯一の原作付

ご存知のようにダーティペアは高千穂遥の小説を原作にしますが、意外にも原作エピソードをアニメ化したのは本作を除いて皆無
本作は小説3作目の「ダーティペアの大乱戦」に収録された同名短編をほぼそのままアニメ化されたものです。
見どころの一つはゲストキャラ李酔竜ですかね。あらゆる事件を中国拳法で解決するWWWAのやり手のトラコン。ついたあだ名が「トラコンカンフー」(そのままやがなw)本作だけのゲストのはずが、高千穂遥が気に入ったのか彼を主人公にダーティペアシリーズのスピンオフ作品「神拳李酔竜」としてシリーズ化。
ダーティペア本編に迫る8冊も刊行されました。

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原作小説の李酔竜
えらいことイケメン

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本作の李酔竜(千葉繁)

私も数冊読みましたが、う~ん小説としてはそれほど面白くなかったかなあ。
本音としてはこんなスピンオフ書くんなら、ダーティペアとクラッシャージョウを早く書いてよって気持ちが強かったからよけいにそう思ったのかもしれません。
ちなみに李酔竜の妹分となる双子のカンフー少女・鈴鈴と蘭蘭が、クラッシャージョウの新作「美神の狂宴」妙齢の美女なって登場したのには驚きました。(クラッシャージョウはダーティペアから20年後の世界設定)ファンサービスですね。

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ドレスアップしたケイ
彼女も素敵なんですよ・・・でもユリが美し過ぎちゃって

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ついでにドレスアップさせられたムギ

「神拳李酔竜」シリーズの表紙絵を見ると、この李酔竜がえらいこと二枚目なんですよ。長髪でお耽美なアジアンイケメン。
ところが本作ではモブキャラレベルの細マッチョ系フツメン。イケメンに目が無いはずのユリとケイが外見にはノーコメントでしたし、原作でも同様の扱い。
さらに声を当てたのが千葉繁とあって、さらにイケメンからは遠ざかってしまったのが面白い。スピンオフにあたって実はキャラ変してたんですねえw

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裏方でイカサマの証拠を探すユリ
美しい

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証拠を見つけたユリ
美しい

もう一つの見どころはユリとケイのドレスアップ姿
グーリー主任(原作ではソラナカ部長)からもらった経費を使ってここぞとばかりにカジノ用にめかしこんだ二人。挙句にムギまで特注の服を着させる始末。
ああ、ユリ。美しいよユリ。ケイももちろん素敵だけどユリが美しすぎる。
やはり二次元三次元問わずこの世で一番美しい女性だ・・・はあ、結婚したい。
歳を重ねるごとにユリへの思いが募ります。(46歳子持ちサラリーマン談)
あまりにも美しいので原作小説からの挿絵もアップします。
やはり安彦作画は素晴らしいですな。
ドレス姿についてもかなり原作に忠実にアニメ化されたのが分かります。

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ツンとした表情も美しい

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しぐさから何からすべてが美しい
もう結婚したい

ちなみに、本作ラストではマスドライバーが暴走して「シャングリラ」の本星に向けてメテオが射出されるシーンが描写されるだけですが、原作では死者1880万人を出す大惨事であることが記されています。ダーティペアの面目躍如といったところ。
ところで記事にしていてなんですが、ダーティペアとクラッシャージョウって今では本当にマイナーになってしまったようですね。
ネットで関連キーワードを検索すると私の記事が上の方に来ていたりしますから・・・・ちょっと寂しいものがあります。

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はあ・・・ドレスアップしたユリと大人のデートがしたい

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安彦作画のユリもイイ!

しかし。そんなことはお構い無しでこれからも我が道を行きますよ。
次回は早速、私がゲットした「ダーティペアのお宝」紹介だ!
乞う、ご期待!(実は今回の記事はその前振りw)

ダーティペアのお宝

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我が道を行くダーティペア記事。
ひたすらにユリ推し。
不惑の四十男がガキのようにグッズ自慢しちゃいますよ~。(我ながらウゼエw)

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ユリのセル画!

まずはユリのアップのセル画。
前回記事にしたOVA第5話「そして誰もしなくなった」からの一場面。カジノステーション「シャングリラ」の内部に忍び込んでイカサマを発見したシーンです。
このシーンの作画はおそらく磯野智かな。彼は第5話では作画監督して土器手司とダブルネームでクレジットされています。
いかにも80年代後期~90年代前半的な特徴的作画ですね。

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同シーン

驚くことにアニメセル画って未だに値崩れしてないんですよね。セルアニメからデジタルに移行して早15年以上が経ちました。昨今のアニメファンにはセル画なんて旧世代の遺物。90年代以前のアニメファンと言えば40代が中心のはずですが・・・好きな人は好きなんだなあ。
私はセル画マニアではないのですが、やはり「ユリ」ものは持っていたいというファン心理、いや愛する女性を思う一途な気持ちから衝動買いしちゃいましたよ。

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ユリのセル画!2

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ユリの動画!

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同シーン

次にユリのセル画&動画のセット
テレビシリーズ第26話「ホ、本気!?美女にキャノン砲は脱出のキーワード」の冒頭、中華街をエアカーで疾走するシーンです。
ケーキのつまみ食いをした挙句に冷蔵庫に閉じ込められて風邪ひいたケイに呆れ顔のユリ。う~ん、こんな表情すらキュート!
実はコレ、セル画と動画は全く別ルートで入手。バラバラにされていた二つが私の下で再び一緒になったわけで、因縁めいたものを感じます。
やはりユリと私は結婚する運命なのか・・・(我ながら異常過ぎる発言のため消去)

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ケイの動画!

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同シーン(ドテラが眩しいw)

さらには同シーンのケイの動画
風邪ひいているとは言え、22世紀の若い女性がドテラ着ているのが面白い。
(別に、ケイにはドテラがお似合いだとか言っているわけではありません)
最初はユリの動画だけと思ったのですが、せっかくの同シーンだったのでケイも併せて入手しました。
原画は合田浩章(EDにもクレジットされている)なんじゃないかなあと思うのですが定かではありません。
ちなみに第26話の作画監督は土器手司。

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非売品防火キャンペーンポスター
土器手作画のユリが最高!!!

次いでB2サイズの非売品ポスター
こちらは1987年3月の劇場版ダーティペア公開に合わせて展開された防火キャンペンポスターです。炎をイメージした真っ赤な背景に「防火の大役 あなたが主役」のキャッチフレーズが映えるなあ。
当時はこんなポスターがあったなんて全く気付きませんでしたが、その後劇場版ダーティペアのムック本などからその存在を知りました。
作画は土器手司。
あらゆるダーティペアイラストの中でもこのポスターのユリは大のお気に入りの一つ。猫目で挑戦的な表情にグッときます。フトモモも眩しい!w
非売品だけあってなかなか市場には出回らないのですがようやくヤフオクで見つけました。30年前のもの。さらにキャンペーンポスターなのでおそらくは掲示されていたことを考えれば良い状態です。
スキャニングを試みたのですが、会社の複合機ではサイズ的に不可能。そこで近所のキンコーズに依頼したのですが・・・なんと5,000円近くかかった。
ポスターの落札価格よりはるかに高いw

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島津冴子さんと頓宮恭子さんの直筆サイン!
家宝にします

最後に島津冴子さんと頓宮恭子さんの直筆サイン!(たぶん本物)
当時のダーティペアLPレコード数枚の附属物としてヤフオクに出品されていたものを入手しました。
バンダイエモーションのロゴとデフォルメされた二人のイラスト(広田麻由美画?)が入った色紙にマジックで書かれたもので、紙面を見る限り印刷ではありません。
おそらくは当時のイベントのようなものでサインされたものなのでしょう。
本当はこの手の直筆サインって、直接ご本人から頂かないことには価値の薄いものなのかもしれませんが、しかし放映から30年以上、未だにファンやってる私のところに転がり込んできたのも何かの縁。あるいはオタクの神様の采配。
(つーか、やはりユリと私は・・・ってもぉええってのw)
大切に大切にさせて頂きます・・・額装しようかなあ。

※加筆:s11729nlsさんより重要情報を頂きました。上記直筆サインはOVA「ノーランディアの謎」完成披露イベントにおいて配布されたものとのことです。s11729nlsさん教えて頂きまして本当にありがとうございます<m(__)m>


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オマケ
お宝じゃないですけど劇場版サントラLPジャケをスキャンしたもの
ユリが本当に美しい・・・やはり結婚

アイズ ワイド シャット

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アイズ ワイド シャット(1999年/アメリカ/スタンリー・キューブリック監督)
90点
※ネタバレあり&完全男視点進行

難解なミステリーとの評もあるようですが、実は、男女の性の溝を男側から描いたあからさまな暗喩に満ちた映画だったりします。特に既婚男性にとっては怖い映画ですが、しかし「あるある」の連続に思わずニヤリとせざるを得ません。

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<ストーリー>
ニューヨークの若き開業医ビル・ハートフォード(トム・クルーズ)は美しい妻アリス(ニコール・キッドマン)と7歳の娘がいる成功者だ。しかしある時寝物語で妻の浮気願望を聞き、妻が浮気をしているのではないかと妄想に取りつかれてしまう。
夜の街を悶々と彷徨うビル。偶然から上流階級の淫靡な秘密パーティに忍び込むことになったが、招かれざる者であることがバレて命の危険にさらされる。しかし顔も名も分からぬ女に救われてパーティから解放され、他言無用を念押しされる。
そでも釈然としないビルはなおパーティの真実を探ろうとするが・・・。

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パーティ前にバスルームで身支度する夫と用足しする妻
猥雑なシーンですがしかし本作においては秀逸!

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パーティで絶賛口説かれ中の妻
大丈夫・・・だよな、大丈夫・・・のはずw

まず本作の前提としてあるのは男の(あくまでも男による身勝手で希望的観測に満ちた)「妻像」あるいは「女性像」。
曰く「女には男のように奔放な性欲は無い」「愛して安定を与えれば妻は浮気なんかしない」。とは言え、実はそれが幻想であることを我々男は心の底で気づいています。しかし日常生活では敢えてそれを見ないようにしています。
「目に映っている現実に気付かないようにしている」んですよね。
しかし、だからこそ我々男は安心して結婚できるし、家庭を築くこともできる。
皮肉なことに、男の女性に対する偏見と思い込みが、男を善良な家庭人にしているのです。

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輝かんばかりに美しいトム&ニコール夫妻(当時)

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ふと見せるアリスの「女」の顔
ニコール・キッドマンの演技が光ります

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寝物語に妻の浮気願望を聞いちゃったビル
ガビ~ン(言うなよw)

本作の主人公ビルはラリった妻アリスから寝物語で自身の浮気願望と性欲を聞かされます。
「あの時の男にもし誘われていたなら、あなたも子供も投げ捨てて抱かれていた・・・」
もうビルはパニックですよ。足元が崩れたようなショックだったでしょうね。
(基本的に真面目な男なんですよ、ビルは)
このシーンのアリスのやりとりは、女と男の深い溝を感じさせる辛辣なものでしたね。この噛み合わない感じ。リアル過ぎw
男は愛を理由に自らの性欲にセーブをかけ、逆に女は愛を理由に性欲を開放するんですかね・・・業が深けえや。だとしたら愛を振り回す某宗教はやはり男が創造したもので、女が悪者扱いされちゃうわけだわ。

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ショック、怒り、不安、欲望・・・
夜の街を悶々と彷徨うビル

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ストリートガールと行為に及ぼうとしますが・・・
(実は彼女はHIV陽性でした)

急転直下で妻への信頼が揺らぎ脳内グラグラのビル。妻の元へ帰ることもままならず、夜の街に彷徨い出て悶々としながら憂さ晴らしの瀬戸際を逡巡します。
ああ、こういうのもリアル過ぎw
イケメンリッチマンのトムとニューヨークの夜の街が妙に幻想的な映像美を醸しますが、でもやってることは歌舞伎町や錦糸町をスケベ面下げて練り歩く腹の出た中年リーマンと一緒ですよw

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淫靡だが荘厳とした秘密集会に入り込んじゃったビル
やべえってw

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バレますw
殺されそうになります

紆余曲折と偶然を経て、上流階級の秘密パーティに辿り着いてしまうビル。荘厳な儀式と淫靡な雰囲気はこれまたただならぬ映像美。
しかし招かれざる者であることがバレて命の危険にまでさらされていたところを謎の女性に救われ、幸運にも解放されます。
これまたキューブリックの緊迫感溢れる魔術に騙されるところですが、やってることは歌舞伎町のぼったくりバーから命からがら逃げだしたオッサンと同じw
こういうのって世界共通なのかなあ。分かりやすい暗喩です。
また、ビルは寸でのところで行為に至らなかったストリートガールが実はHIV感染者だったことを知ります。げげっ命拾い。
これまた夜のお店でお土産もらっちゃって家庭崩壊?的な暗喩だなあ。

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既婚者にとって妻以外との性は死の香りが付きまとうんだなあ

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温かい家庭と死
欲望が隔てる紙一重・・・

本作は巨匠キューブリックの遺作、当時夫婦だったトムとニコール・キッドマンの共演という話題も大いに盛り上がり、R指定の高さにも関わらず世界的にヒットしました。
イケメン成功者、美しい妻の独白、夜のニューヨーク、淫靡で幻想的な秘密パーティ、殺人とミステリー・・・そんな舞台演出に惑わされがちですが、本作は普遍的な男のさもしい苦悩がテーマ。本当のヒットの理由ってそのテーマが世界中の男たちに受けたからじゃないの?
折しも公開前年の1998年に某国大統領がホワイトハウス内で浮気するという前代未聞の大スキャンダルが世界中の話題をさらいました。女性からしたら許されざる馬鹿男でしょうけれど、男からしたら「ああ、大統領と言えど男なんだねえ、アホだねえ」なんて妙な親近感覚えたりして。本作と妙に符合します。
ま、いずれにしても、本作は絶対に妻や恋人と観ちゃいけない映画ですね。
それだけは確かですw

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ラストのビルとアリスの会話も秀逸

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Eyes Wide Shut
素晴らしいタイトルです

クラッシャージョウ ガブリエルの猟犬

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クラッシャージョウ ガブリエルの猟犬(2016年9月/高千穂遥著/ハヤカワ文庫)

わ~お。なんと前作からわずか1年5か月での新刊発行。
なんと素晴らしい刊行ペース!
※クラッシャージョウ関連記事はこちら→小説「水の迷宮」カセット文庫「銀河系最後の秘宝」小説「美神の狂宴」クラッシャージョウ劇場版OVA「最終兵器アッシュ」食玩ミネルバWAVE社ミネルバWAVE社ファイター&ガレオン

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少しだけデザインが変更された新クラッシュジャケット!

<ストーリー>
装備を一新し一年間の再訓練を受けたクラッシャージョウチームに、30年前に海賊の襲撃を受けて失われた古代金貨コレクション回収の依頼があった。回収場所は長く二国間戦争が行われた「フェアリーズガーデン」と呼ばれる惑星。ここにはAIが搭載された戦闘ロボット通称「猟犬」が今なお代理戦争を行っていた。
加えて犯罪組織ルーシファと彼らに雇われた「虎の一族」イ・ユウがジョウたちをつけ狙う。一方、イ・ユウの動きを察知した「竜の一族」鈴鈴と蘭蘭がジョウに同行。
「フェアリーズガーデン」を舞台にした大乱戦が始まった・・・

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前回に引き続き双子の拳法使い鈴鈴&蘭蘭登場

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二人の声は脳内で勝手に
勝生真沙子さん、土井美加さんにしました

前作「美神の狂宴」に引き続き双子の拳法家・鈴鈴と蘭蘭が登場しています。
前作のラストでは彼女たち「竜の一族」と敵対する「虎の一族」の対立に触れられ、再登場が予想されていましたがまさにそのままの展開となりました。
鈴鈴と蘭蘭は高千穂遥作の別シリーズ「神拳・李酔竜」の登場キャラクター。
そちらのシリーズは完結?(少なくとも本は絶版)となっていますが、同作から約20年後の世界としてクラッシャージョウにゲスト出演する形になっています。
ちなみに李酔竜自体が「ダーティペア」シリーズのゲストとして登場したキャラクターですので、「神拳・李酔竜」は「ダーティペア」シリーズのスピンオフなんですね。さらに言えばその「ダーティペア」のユリとケイと、若き日のジョウの父ダンとタロスが共闘する物語も刊行されています。(クラッシャージョウシリーズ外伝「ドルロイの嵐」、ダーティペアシリーズ「ダーティペアの大乱戦」)

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今回のジョウはいつもにも増してクールで強気
(キャプ画は「劇場版クラッシャージョウ」より)

本作ではお馴染みのクラッシャーチームの装備が刷新されています。
前作でのルーシファの暗殺者チーム・ディザスターズに苦戦したこともあって、クラッシャーも時流に合った戦闘力の強化が図られたという流れ。
クラッシュジャケットはナノテクノロジーを搭載してより強化されています。デザイン的には大差ないという描写がありましたけど、表紙や挿絵からは変更点が読み取れますね。肩のパットが張っているのが特徴的です。
さらにはジョウチームの愛機ミネルバはエンジンと武装が換装・強化され、搭載装甲車ガレオンもパワーアップ。特にガレオンは本作では中心的活躍をしました。
残念ながらファイターは登場しませんでしたのでその描写はありませんでしたが、次回作以降で語られるのかな。

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アルフィンが鍛えられて強くなったぞ!

新装備に合わせてチームも一年間の再訓練。元々強かったジョウとタロスはさておき、微妙な戦闘力だったリッキーとアルフィンが鍛え直されたようです。作中でもアルフィンが一流兵士並みに強いと敵から評価される描写があったりして。
35年以上読み続けているファンにとっては娘の成長のように感慨深いものがありますね。まあ、作中での時間経過はほとんど無いんですけどねw
ああ、読み始めたときはリッキー(15歳)より年下だったのにだんだんタロス(52歳)の年齢に近づいてきたよ・・・

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タロスは全く変化無しw

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リッキーは少し背が伸びたらしい
キャラは変わりませんが

本作は前作に続いてガチンコ地上バトル基調。ただ前作は肉弾戦メインだったのが今回は銃撃戦闘が多いかな。
クラッシャーチームの敵は「フェアリーズガーデン」と呼ばれる惑星に巣食うAI搭載の戦闘ロボット軍団・通称「猟犬」。戦争は終結したのに戦闘ロボットだけが惑星上で増殖・進化し続けているという設定は、クラッシャージョウOVA「最終兵器アッシュ」の「クローカー」に良く似ています。
もっともあちらよりも生物的な戦闘ロボット然としている点が違うのですが、人間と見るやひたすらに近づいてきて巻き付いて自爆した「クローカー」の方が設定的には怖かったなあ。

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イラストのジョウが妙にクール

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安彦御大の挿絵は健在!

350頁以上の長編ではありましたが話の筋は結構単調です。ほぼ「フェアリーズガーデン」での戦闘シーンが大半を占めています。
新装備&戦闘力強化のクラッシャーチームの活躍はあるのですが、それ以上に鈴鈴・蘭蘭と、鬼門五獣帝・亀獣のイ・ユウの超人バトルに割かれていたのが私的にはちょっと残念。彼らがジョウたちを遥かに凌ぐ常識外れのファンタジック戦闘力を発揮するもんだからどうしても壊し屋たるクラッシャーの影が薄くなってしまって。
クラッシャージョウの舞台を借りた李酔竜シリーズのスピンオフ作品のような様相になっていましたね。

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BD-BOX発売の折込チラシが!
うわ~欲しいなあ(税抜25,000円って高いな)

ラストページは次回作に繋がるであろう新たな悪役が舌なめずりするところで終了。
これはまた2年以内の新刊発行が期待できますね。いや~、二十代三十代の頃、待ち望んでも滅多にでなかったクラッシャージョウの新刊が今頃になってコンスタントに読めるようになるとは。長生きはするもんだw
では最後に恒例となりましたクラッシャージョウ記事の締めくくりの一言を!
サンライズよ、はよ再アニメ化せーや!(^^)!

フラッシュダンス

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フラッシュダンス(1983年/アメリカ/エイドリアン・ライン監督)
80点
※ネタバレあり

80年代前半にスマッシュヒットしたダンス&ミュージックムービー。
直球勝負の青春譚が今なお熱い!

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<ストーリー>
鉄鋼の街ピッツバーグで一人暮らすアレックス(ジェニファー・ビールス)は18歳。
昼間は溶接工、夜はキャバレーで踊りながらプロのダンサーを目指していた。
彼女の理解者である元バレリーナのハンナ(リリア・スカラ)にダンサー養成所のオーディションを奨められているが、正式なダンスレッスンを受けたことがないため申し込む勇気が持てない。
製鉄所のオーナー・ニック(マイケル・ヌーリー)に見初められたアレックスは、彼の応援、仲間たちの挫折、そしてハンナの突然の死に背中を押されてついにオーディションを受ける決意をする。審査員の前で思いのたけをぶつける彼女の独創的なダンスにやがて彼らも目を奪われる・・・

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初主演に抜擢されたジェニファー・ビールスが瑞々しい

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製鉄所の同僚たちは気のイイ連中です
このシーン好きだなあ

私が高校に上がる前だったでしょうか。普及し始めたばかりのビデオレンタルで借りて本作を観ました。熱かったですね。当時世界中を席巻していたマイケル・ジャクソンともまた違う目新しいダンス、アメリカンポップスのヒットナンバー。
今も昔もダンスなどまったく出来ない私ですが、部屋の中で体を動かしたくなる衝動が止められませんでした。ビデオデッキはまだステレオでもHiFiでもありませんでしたし、小さい14インチのテレビ画面でしたがそんなの全然関係なかったなあ。

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懺悔をするアレックス
神父の視線が温かい

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アレックスのよき理解者だった元バレリーナのハンナ
お互いがお互いの心の支えでした

当時のアメリカンポップスの世界はMTVとプロモーションビデオが台頭していて、楽曲はダンスもしくはダンサブルな映像が一体となって世間に流れ始めていたんですよ。
本作はそういったプロモーションビデオにクロスオーバーする形でヒットしました。
レコード屋の店頭では本作のビデオソフトのポスターが目立つ場所に貼られていたのを覚えています。3~4万円していたビデオソフトがようやく1万円代半ばくらいに落ち着き、一般人にも手の届く価格帯になった頃。それでも高額ではあったのですが、本作の場合は一本の映画というより何度も楽しめるミュージックビデオ集という感覚で売れたんじゃないかなあ。
ちなみに、ほぼ同時期にビデオソフトとして店頭を賑わわせていたのが「うる星やつら オンリー・ユー」でした。

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センセーショナルだったオーディションでのダンスシーン

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鳥肌が立つほどの高揚感でした

夢を追う貧しい少女のサクセスストーリー。それだけでは当時としてもチンケなのですが、本作を特別なものにしたのはやはりダンスとヒットナンバー。
印象的だったものを挙げると、まずはクライマックスの審査員の前でアレックスが踊る「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング(アイリーン・キャラ)」。ジャズダンスとブレイクダンスを融合させたセンセーショナルでエモーショナルな動きには今観てもザワッと鳥肌が立ちます。興味無さげだった審査員がノリノリになって行く様子がまた感動を誘うんだなあ。
笑顔でオーディション会場からニックの元に駆けていくアレックス、抱き合う二人。映画の見せ方も上手いよ。涙が出ちゃった。
かなり後年になって知ったことなのですが、アレックスのダンスシーンの多くは吹替えだったらしいですね。しかも複数のダンサーによって。ブレイクダンスシーンなんかは男性だったらしいです。気づかなかったw

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マニアックにのせたアレックスのハードトレーニング

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鍛え上げられた肢体が美しい

物語序盤、アレックスのトレーニングシーンで流れる「マニアック(マイケル・センベロ)」も素晴らしかったですね。超速でステップを踏むアレックスの下半身と飛び散る汗にマニアックの高速ビートが重なる見事な躍動感。観客は皆、このシーンで本作の虜になったのではないでしょうか。
また、アレックスの仕事仲間ティナが「マンハント(カレン・カモン)」にのせてキャバレーで踊る煽情的で、それでいてダイナミックなダンス。これも本作で屈指の見どころ。演じたシンシア・ローズは本職のダンサー。本作以降、「ステイン・アライブ」や「ダーティ・ダンシング」で大役を射とめました。

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アレックス以外のダンスシーンも素晴らしい
当時の最先端です

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ミュージックビデオ集としても楽しめます

本作がヒットしたもう一つの要因はジェニファー・ビールスの瑞々しさ。
クリッとした瞳がキュートであどけないのに妙にコケティッシュ。夢を追う純粋さと不安に戸惑う彼女には観客の誰もが目を離せなくなります。
自立しているようでいてなお男性の庇護の中で花開いていくヒロイン像は80年代の定まらない女性観が反映されていて、今観ると逆に新鮮だったりするかもしれません。
彼女がとても童顔でキュートだったので、初鑑賞当時14~5歳だった私には等身大のヒロインに映っていました。しかしニックの股間を足でまさぐるようなちょっとHな描写があったりして、それがとても衝撃的だったり。
「あれ?純粋なティーンじゃないの?!」的にw
今観るとなんてことないんですがチェリーボーイには辛かったw

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ネイティブアメリカン、アフリカン、アイルランド系の血が入っているとか
ハイブリッドな美しさ

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製作はなんとジェリー・ブラッカイマー。意外だなあw
本作のスマッシュヒットにより、アメリカではその後若者向けのヒットナンバーにのせた青春映画が何本か製作されて同様にヒットしました。以前ご紹介した「フットルース」「ストリート・オブ・ファイヤー」はその典型ですし、「トップ・ガン」や「スタンド・バイ・ミー」なんかもその範疇かもしれません。
いずれも私にとっては忘れがたい青春の思い出。
今も作中のナンバーをヘビーローテで聴きつづけています。

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AKINA EAST LIVE INDEX-XXIII (中森明菜デビュー8周年記念ライブ)

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AKINA EAST LIVE INDEX-XXIII

バブル真っ盛りの1989年4月に行われた中森明菜デビュー8周年記念ライブビデオ
シングル全23曲ノンストップは圧巻の聴き応え!

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いい加減にして~♪(1/2の神話)

芸能人やスポーツ選手を観ていますと、長く活躍するトップクラスの方でもやはり絶頂期や旬があるんですよね。
そういう意味では、このライブでの中森明菜は紛れもなく彼女の芸能活動の中でも絶頂期。もっとも輝いていた時期なのではないでしょうか。
それを特徴的に伝えているのが彼女の堂々とした歌いっぷりとたたずまい。
気負うでもなく、揺らぐでもなく
ライブと言う観客とのやりとりが必要な環境の中でも、笑顔を交えながら全ての歌で「中森明菜」の魅力をいかんなく見せつけています。

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当時23歳!
美しい

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今はなき「よみうりランドEAST」にて

囁くような歌声と、伸びやかなシャウトが調和した歌唱が素晴らしい。
テレビ生放送での彼女は、しばしば囁きがすぎて声がかすれて聞こえなくなってしまったり、シャウトが強すぎて壊れ気味になることもあったのですが、本ライブではいずれもバランスが取れていて完璧な歌唱と言っても過言ではありません。
まあそれだけにぶっちゃけると、音源が実際のライブそのままかはちょい疑問なんですけどねwいずれにしても当時の彼女の歌唱力が高いレベルに達していたことは間違いありません。

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SAND BEIGE -砂漠へ-より

表情や振付から彼女の人柄や精神状態が如実に伝わってくるもの面白かった。
ライブの真骨頂と言えますね。
元々彼女は非常に精神的に不安定さを感じることがあって、テレビ生放送ではふさぎがちだったり逆に昂揚したりする様子がよく分かるタイプなのですが、このライブでの彼女は妙に落ち着いています。表情やしぐさにゆとりがあるといいますか。
若手アイドルって、よく言えば元気いっぱいですけど、悪く言えば必死過ぎて見ているこっちを疲れさせることがあったりして。
当時まだ23歳だった彼女ですが、ベテランの域に達したような余裕を感じさせてくれました。

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キレイな横顔やな~(ため息)

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日本一後れ毛をかき分ける姿が美しい女性です

それは振付も同様で、必死過ぎない体の動きは逆に彼女のフェミニンな色気を際立たせていました。計算されたものであったのか。いずれにしても絶妙な魅力をさりげなく発揮するあたりが「絶頂期」であった証左なのでしょう。
一方で、デビュー間もない頃に歌っていた「少女A」「1/2の神話」「禁句」の振付はいかにも若手アイドル然としたものだったのですが、23歳になっていた彼女には少々照れくさいものだったのでしょう。それを隠すことなく恥ずかしそうに踊る彼女の表情がたまらなくキュートなんですね。ある意味悩殺w

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この笑顔から

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涙・・・(難破船)
ドキドキするw

で、当然のことですがとにかく歌う姿が美しい。
整った横顔、スッと伸びる首筋、たなびく後れ毛、なまめかしい鎖骨、嫋やかな体のライン。下品な表現をすると「男好きする」と言う言葉ピッタリくるかもしれない女っぽさがたまりません。
バブル当時のメイクは一般にクッキリコテコテ系なのですが、繊細な彼女の顔立ちはそれを拒絶してしまったのかのよう。不思議なほど現代に通じるメイクです。
それは衣装も同様で、古臭さを感じさせないんですよね。普遍的ですらあります。

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照れくさそうに歌うティーン時代のナンバー

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まだ幼さが残る23歳(少女A)

収められたMCパートはわずか一か所。
ピンクのフレアドレスに身を包んだ彼女が登場すると、その時一陣の風が長い髪とドレスを巻き上げます。思わずしゃがみこんだ彼女が開口一番「み・た・な~(笑)」。
次いで「せっかくすまして出てきたのにぃ~」に会場全体を笑いに誘いました。
図ったかのような風のいたずら。その絶妙なタイミングすら絶頂期の彼女には当然のよう思えます。神が下りてきているとはまさにこのこと。
すげえ。

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MCで巻き起こる一陣の風!
神がかり的タイミング!

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「み・た・な~(笑)」
クッソかわいい!

そんな神がかり的魅力を放った彼女が例の世間を賑わす事件を起こしてしまったのはその7か月後。しばらくの活動休止を経て復活した彼女は相変わらず美しくはあったのですが、こちらのイメージもあってかどこか陰りや危うさばかりが目についてしまいました。
近年人前に姿を現すことのなかった彼女ですが、この年末にはなんとディナーショーが目白押し。本格復活の足掛かりかな?
その前に、現代の集団アイドルでは足元にも及ばない不世出の天才歌姫の絶頂期を堪能するのも一興かもしれませんよ。

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復活、お待ちしています

君の名は。

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君の名は。(2016年/日本/新海誠監督)
90点
※ネタバレあり

スルー予定でしたがあまりの大ヒット&高評価に急遽鑑賞。
噂に違わぬ秀作でした。

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<ストーリー>
東京四谷で暮らす男子高校生・立花瀧(神木隆之介)は、ある朝目を覚ますと飛騨に近い糸守町の神社の娘・宮水三葉(上白石萌音)になっていた。逆に三葉は瀧へと入れ替わる。二人は戸惑いながらもスマートフォンをメモ代わりに情報を共有して繰り返される入れ替わりを乗り切っていた。次第に互いの心情を理解し合う二人。
ところが突然入れ替わりは止んでしまう。瀧は三葉として見た風景をスケッチにしたため、現実にいるであろう三葉の元へと赴くが、彼女が暮らしていたはずの糸守町は三年前に彗星の落下により壊滅していたことを知る。被害者の名簿の中には三葉の名前もあった。
三葉と糸守町の住人を救おうと模索した瀧は宮水神社のご神体に残されていた三葉の口噛み酒を飲み、再度入れ替わりに成功する。
友人たちを説得して避難を試みる瀧は、黄昏時のご神体の前で三葉との邂逅を果たす。互いの名前は決して忘れないと誓う二人だったが、入れ替わりが解けると同時に互いの名前が記憶から消えていく。
三葉の前に彗星が迫っていた・・・

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ちょい喧嘩っ早いが平凡な高校生・立花瀧

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都会に憧れる神社の娘・宮水三葉

鮮やかな映像美と抒情性豊かな物語に一部ではファンの多かった新海監督
私もいくつかの作品を鑑賞しています。確かに独特の世界観は一見に値するものではあったのですが、正直、好き嫌いで言うとかなり苦手だったんですね。今までは。
理由の一つはその抒情性の内容が、あえて下品な言葉で表すと童貞男子的キモさに満ちていると言いますか。「秒速5センチメートル」で主人公が意味がありげで実は中身の薄いポエムをひたすら垂れ流す演出には正直閉口しました。(ファンの方ごめんなさい)
もう一つはリアルな人間描写をしているようでその演出の文法が深夜アニメチックなところ。「言の葉の庭」では成人女性をヒロインに据えているんですが、その物語に反して「現実の大人の女ならこういうしゃべり方しないよな」ってなセリフ回しをするんですよ。社会経験の少ない若者が背伸びして考えたような居心地の悪さ。(ファンの方重ねてごめんなさい)そこが妙に鼻についてしまって、映像作家としての才能は伝わるものの好きになることはできませんでした。

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入れ替わった二人の・・・

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奇妙な交流が瑞々しい

ところが。
本作ではそういう鼻に付く新海節がグッと影をひそめています。
主人公の二人は背伸びしたような雰囲気がなく、まるで細田作品のキャラクターのような自然で活き活きとした好感度の高いキャラクターを生み出しているんですね。
そんな彼らが体験する突然の入れ替わり、驚き、そして高校生らしい悩み、心の交流。それらが非常にテンポよく瑞々しく、それでいて丁寧に描写される展開にのっけからグイグイと物語の中に引き込まれていきます。

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人物演出が従来の新海作品とは異なっていたように思います

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ふとした作画がハッと心に響くことも
巧みだなあ

一方で新海作品の真骨頂である映像美は健在。
三葉の住む飛騨近辺の架空の町の美しさもさることながら、瀧が暮らす見慣れた東京の街並み(新海監督って新宿好きだなあ)すら圧倒的に美しくって。これは他の誰にも真似のできない新海監督のいわば必殺技
ただ景色を映すだけでこんなに心奪われるってんだからズルいよw

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移りゆく景色、街並み、あかり
例の美しい新海映像は健在

と、ここまでなら「ああ、新海監督は一皮むけたね」程度なのですが、さらに物語は彗星の落下事故という超展開をみせます。
二人が入れ替わったのは何故か、そこにどんな秘密があったのか、お互いが深く相手を求めあった訳は。従来の新海作品であれば単に「好きだから」で済ましていた男女の結びつきに、ダイナミックな展開で意味づけすることで劇的にキャラクターに感情移入していくんですね。
細かい演出も実に巧みで、観ている間中、感情が揺さぶられ続けます。

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瀧が憧れていたバイト先の奥寺先輩
こいつは悪い女やでw

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キャラクターの表情がアニメ演出になり過ぎない程度に豊かです

彗星の落下は物語的にだけではなく、絵的にも当然ダイナミズムを与えています。
ただでなくても鮮やかな新海映像に彗星の超接近&墜落という劇的な絵面が加わるわけです。物語、感情移入、映像美の三点から圧倒されちゃうんですよね。
新海監督自身が旧来の自作の弱点を埋め、かつ長所を伸ばしたというべきなのでしょう。よく練られていますよ。脱帽です。

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手に汗握るクライマックスから8年後。物語は東京の日常風景へとジャンプします。
そこから瀧と三葉の再会までの流れは、お得意の新海節
巡る季節、日常生活、雑踏、空の色、すれ違う男女・・・前述の「秒速5センチメートル」では鼻白んだそんな描写が、そこに至るまでの物語に支えられたおかげで実に感動的。
いい映画やわ~。

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主要キャストには神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ら俳優陣を起用。
皆さん巧みで声質も良く、違和感なく物語に入ることが出来ました。逆に非声優系の方々の声は新海作品の持つ「うそ臭さ」を消してくれたようにも思います。
非声優の起用が興行面以外にも大きな意味を持つ作品もあるのだと思います。

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作画監督にはジブリ作品を手がけた安藤雅司、「攻殻機動隊」や「劇場版パトレイバー」の黄瀬和哉キャラクターデザインに「あの日見た花の~」「心が叫びたがっているんだ。」の田中将賀。超一流どころが集まっています。従来まで表情に乏しかった新海キャラが、本作では活き活きとしていたのは実は彼らの作画能力の功績が大きかったのではないでしょうか。

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主題歌・挿入歌にRADWIMPSの曲が多用されています。従来も新海監督は秦基博や山崎まさよしと言った男性J-POPの一流どころを起用してますが、正直個人的にはあまりこの手のJ-POPは好きじゃないんだよなあ。
作品にはとてもマッチしていましたけどね。

ブルークリスマス

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ブルークリスマス(1978年/日本/岡本喜八監督/倉本聰脚本)
75点
※ネタバレあり

特撮を使わないSF映画として東宝が世に送り出した意欲作。一部では熱狂的なファンを持つカルト映画として知られていますが、当時の興行は大コケだったとか。

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<ストーリー>
世界各国でUFOを目撃した人間の血が青く変わる現象が確認されていた。いち早くその事実を表明した兵頭博士(岡田英二)は謎の失踪を遂げる。国営放送の報道部員南(仲代達矢)は真相を追うが、圧力がかかりレポートは握りつぶされてしまう。
一方で各国は結託して青い血を持つ人間たちを人類の脅威とみなし、抹殺をしようとしていた。国防庁特殊工作員・沖(勝野洋)は青い血を持った人間たちの周囲で秘密裏の活動に従事していたが、恋人・冴子(竹下景子)もまた青い血を持つことを知り苦悩する。
クリスマスの夜、世界中で一斉に青い血を持つ人間を虐殺する作戦が発動される中、沖も冴子の殺害を命ぜられるが・・・

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本作前半の主人公は仲代達矢
ニューヨークを駆ける姿がカッコいい

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当時は45歳
目力と声質が素晴らしい

小学生の頃、本作をテレビで鑑賞しているんですよ。確か土曜か日曜の昼間だったと思います。全編観たのかは定かではないのですが、白い雪に青い血が流れるラストシーンがとても印象的で、タイトルと共に記憶に残り続けていました。
ついでに竹下景子の美しさも。
大してヒットもしなかった古い邦画というのはレンタル等で出回ることも少なく、いつかもう一度観てみたいなあなどと思いつつ30年以上も経ってしまっていましたw

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後半の主演はテキサ・・・もとい、勝野洋

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陰のある国防庁特殊工作員を好演

本作をカルト足らしめている理由はいくつかありますが、一つには岡本喜八&倉本聰&仲代達矢という一流どころがキワモノ的作品を手がけたというところでしょうか。
もっとも70年代後半は世を挙げてのオカルトブームでして。当時としてはそのブームに便乗したポピュラーな企画だったと言えるのかな。
小学生向けの書物もUFOだの宇宙人だの心霊写真だのそんなのばっかでしたね。私が今もそういうのが大好きなのは幼少期の刷り込みがあったからだろうなあ。(反面、全く信じていないのですが)

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古き良き名優たちのオンパレード
南部博・・・芦田伸介

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関根つ・・・大滝秀治

倉本聰は「北の国から」でUFOネタを織り込んだりしてましたね。抒情性のある作風の中に唐突にオカルトネタが出てくる展開で今観るとギョッとします。
加えて本作では「国家の陰謀」「マスコミの隠ぺい」という社会派オカルトも大きく取り込んでいまして。これは当時倉本聰がマスコミ不信に陥っていたことに由来するそうですが、これらの点を強調したあまりに物語がとっ散らかってしまった感があるかな。
本作は前半の報道部員南が事件の真相を追うパートと、後半の沖と冴子のロマンスパートに二分されています。これも何だか一本の映画としては奇妙な展開なのですが、そんな奇妙な雰囲気も本作のカルト感に寄与しているのかもしれません。

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死神・・・天本英世
私、存命中に街中で見かけたことがあります

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高橋悦史
個人的には必殺仕舞人が印象深い

カルト評価されるもう一つの理由は名匠・岡本喜八の独特な演出ではないでしょうか。テンポよく退屈させない独特の手法は、個人的には以前から日本版ビリー・ワイルダーのような監督だなあと思っていたのですが、今日では庵野秀明が崇拝していることで有名になりましたね。
目まぐるしいカット割り、テンポの良いセリフの応酬、明朝体テロップ。これら特徴的な庵野演出は岡本喜八からヒントを得たものであることは明白です。本作でも特に前半でそれら演出手法が垣間見られますので、庵野ファンは楽しめると思います。
ちなみに「エヴァ」で使徒を表す「BLOOD TYPE:BLUE」は本作の英語版題名から引用されたとのことです。

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静かなる・・・中条静夫

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八千草薫
げっ、かわいいw(当時もう40代だけど)

今ではあまりお見かけしなくなったor亡くなられた名優たちが多数登場しているのも楽しいですね。
仲代達矢は当時45歳くらい。今の私と同世代ですね。社会の中堅あるいはベテランとして立ち回る彼に感情移入してしまいました。目力が強くて声が良くて。これは当時の優れた俳優さんに共通している特徴なのですが、本当に存在感がありますね。
八千草薫や田中邦衛や大谷直子なんかもまだ若々しくてね。私が幼少期に観ていた彼らの姿はこういうイメージでしたので、とても懐かしかったです。

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黒板五・・・田中邦衛
倉本作品と言えばこの方です

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大谷直子
と言えば景気のいい脱ぎっぷりが印象深い(^_^;)

芦田伸介、大滝秀治、中条静夫、天本英世、高橋悦史、沖雅也ら、既に鬼籍に入られた名優たちが続々と贅沢に登場しているのも素晴らしい。にも関わらず登場シーンがそれぞれわずかというのも実に「シン・ゴジラ」的w
沖雅也がやっぱりエライこと二枚目でね。
すごく印象的。つくづく若くして亡くなられたことが残念ですね。
「太陽にほえろ」で彼が演じたスコッチのラストは病死でしたけど、確か病床で「死にたくない・・・」って言い残すんですよ。何故かそれが沖雅也ご本人と重なってしまいます。

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スコッ・・・沖雅也
今みても二枚目だなあ

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テキサスとスコッチが共演!

主演の勝野洋は、失礼ながら私的にはテキサスというイメージしかないのですが、本作での彼は打って変わって影を湛えた物静かな特殊工作員。意外とこういう役柄も様になってますね。外見は相変わらず角刈りでテキサスそのものですけどねw彼と沖雅也の共演シーンを観ると「テキサスとスコッチの幻の共演だ~」とか思っちゃって。
やっぱ「太陽にほえろ」って偉大なドラマだわw

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竹下景子
透き通るような美しさだなあ

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薄幸そうな横顔がたまりません

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当時、お嫁さんにしたい女優ナンバーワンでした

ヒロインの竹下景子が透き通るような美しさだったのには感動しました。「青い血が流れている女性」という設定にも説得力があります。
幸薄そうな面持ちが悲劇的ラストを際立たせていましたね。
本作は東宝による彼女のプロモーション映画でもあったそうですが、私的に竹下景子と言えば東宝製作ドラマの「姿三四郎(1978年)」が印象深いです。あとはやはり「三択の女王」。もう一つは「ソープ(トルコ)嬢モモ子シリーズ」だなあ。子供の頃ドキドキしながら観たなあ。また観たいなあ。
あ、ついでにのりピー「舞妓さんは名探偵シリーズ」も観たいんですけど。
(なんちゅー締めやw)

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F-104 スターファイター
スクランブル!

太陽を盗んだ男

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太陽を盗んだ男(1979年/日本/長谷川和彦監督/レナード・シュナイダー脚本)
85点
※ネタバレあり

前回に引き続きカルト映画として有名な本作。子供の頃テレビで観たきりでしたが、記憶以上に派手なアクションシーンがあって驚きました。

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<ストーリー>
中学校理科教師の城戸(沢田研二)は東海村原発からプルトニウムを強奪し、自宅で手製の原発を作り上げた。城戸は9番(9番目の核保有国の意)を名乗り、かつてバスジャック事件に巻き込まれた際に担当となった山下警部(菅原文太)を指名して、政府に思い付きの要求を突き付ける。一方、城戸はラジオ番組に原発の存在を匂わせるがカンのいいDJのゼロ(池上季実子)に顔を知られてしまう。
やがて城戸は警察の逆探知から逮捕寸前まで追い込まれて原発を警察に奪われるが、これを奪還。城戸の要求で開催されたローリングストーンズのコンサート会場で城戸は身分を明かして山下と対峙するが・・・。

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美しい男、沢田研二

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しかし本作の彼は飄々としていました

「魔界転生」の時も申し上げましたが、美しい男と言われればいまだに真っ先に思い浮かべるのは沢田研二です。本作でももちろんその美しい顔立ちは健在ですが、しかし本作の彼は美しくもカッコ良くもありません。プルトニウム強奪、原爆製作、政府脅迫という大それた行動とは裏腹な飄々とした掴みどころのキャラクターを演じています。
本作は主人公・城戸に対する人間描写にはほとんど踏み込んでいません。淡々と彼の行動を追っていく異質な演出。おそらく当時の世相・若者像を象徴するような人物であり殊更説明の必要もないキャラクターだったのでしょう。敢えて言えば、彼は全共闘が去った後のノンポリしらけ世代の権化というところかな。

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対するは昭和一桁世代・菅原文太

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ヘリにつかまって拳銃で狙撃

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この高さからジャンプする文太!(スタントマンだけど)
やべ~

一方で菅原文太演じる山下警部はバリバリの全体主義者。個人は国家に奉仕することを当然として教育を受けた世代(だと思う)。
「カリオストロの城」ではルパンが銭形を「さすが昭和一桁。仕事熱心だこと~(笑)」と揶揄していましたが、実際菅原文太は昭和8年生まれ。擲身報国を絵に描いたような人物。
実際、ヘリからとんでもない高さで地上にジャンプしていましたしねwちなみにそのジャンプですが、撮影の時に高さを間違えてしまったとのこと。スタントマンは骨折したとか。鑑賞中「え?これヤバいでしょ?!」って思いましたからね。
このシーンは必見ですよ。

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片手にピストル~

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おなかに原爆~

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ガイガーカウンターをマイク代わりに使うアドリブシーン

本作はそんな相容れない世代を背負った男と男のぶつかり合いと見ることも出来るのですが、やはり素直にみると城戸と原爆に仮託されたやり場のない当時の若者の鬱憤が文字通り爆発した映画だったと考えるべきなのでしょうね。
その城戸にカリスマ的存在感が生まれたのはやはり沢田研二の強烈な「個性」あったればこそ。当時押しも押されぬトップスターだった彼は現場でも自由度が高かったのでしょう。ガイガーカウンターをマイクに見立てるなどのアドリブシーンも多かったと聞きますがそれが功を奏しましたね。

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当時まだ20歳の池上季実子
エロかわいい!

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老人に扮装した沢田研二が警官の水谷豊から拳銃奪取
コミカル過ぎ

オカマのように話したり、妊婦に扮したり、カーチェイスや銃撃戦やら全盛期のシュワちゃん並みの不死身っぷりを見せたりと八面六臂の沢田研二ですが、一点どうにも違和感というか、笑ってしまうところがありました。それは冒頭の老婆に化けて水谷豊演じる警察官から拳銃を奪い取るシーン。
沢田爺さんが睡眠剤入りキンチョールを巻き散らす様子はまるっきりドリフのギャグ。そもそも当時沢田研二はドリフに良く出演していて志村けんと絡んでいたんですよね。どことなく二人が似てるんですよ。たたずまいというかオーラと言うかね。
加えて水谷豊も動きがちょいとコミカルな方でしょ。ギャグとしか思えなくって、シリアス映画として体裁ギリギリでしたね。
ここも必見ですw

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9番目の核保有国を名乗る城戸

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疾走する当時発売されたばかりのサバンナRX-7

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景気よくぶっ壊われる12A

ヒロインのラジオDJゼロには池上季実子。この後トップ女優になる彼女は80年代にはドラマに映画にと主演しまくりでして、いかにも本格女優っぽくて当時の私はあまり好きではなかったのですけれど、今観るとなかなかキュートですね。エロカワいくてイイ感じです。
他にも小松方正、北村和夫、神山茂、佐藤慶ら鬼籍に入られた懐かしいバイプレイヤーもちらほら。西田敏行、風間杜夫、水谷豊の若い頃の姿もまた懐かしいですね。
登場する車は全てマツダ製。当時登場したばかりのサバンナRX-7が大活躍の上、景気のいいクラッシュも見せてくれています。旧車ファンも楽しめますなあ。

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執拗に犯人に迫る山下だが・・・

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精製されたプルトニウム

映画としてはいささか雑な描写も数多くあります。
しかし魅力的な出演陣、抜群のアイデア、退屈させない展開、意外と激しいアクション、そして解釈に委ねられた問題のラストシーンと。欠点を圧倒する見どころの数々に今なお愛されるカルトムービーであることも納得です。
個人的にはクライマックスの城戸と山下の凄絶な一騎打ちには魅せられましたよ。
ゾンビの如き山下のド執念。ここも必見です。

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凄絶なクライマックス!

殺人に関する短いフィルム

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殺人に関する短いフィルム
(1988年/ポーランド/クシシュトフ・キェロフスキ監督)
85点
※ネタバレあり

学生時代に観た思い出深い映画であると同時に、死刑と死刑制度について考えさせられる秀作です。

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<ストーリー>
貧しい若者ヤチェック(ミロスワフ・バカ)はワルシャワの街を彷徨い、とある喫茶店に入った。そこには弁護士に合格した前途ある若者・ピョートル(クシシュトフ・グロビシュ)が恋人と未来を語っていたが、二人はすれ違うことも無かった。
その直後、ヤチェックは偶然乗り込んだタクシーの運転手(ヤン・テサシ)を殺害し、車と金を奪う。
一年後、ピョートルはヤチェックの弁護を担当していたが死刑が確定する。自分の力量次第では死刑を回避できたのではと苦悩するピョートル。そして死刑執行の日がやってきた・・・

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地方出身の貧しい若者ヤチェック

物語はタイトルが示す通り、一人の若者が強盗殺人を犯し死刑によって裁かれるまでを淡々と描いています。ことさら犯罪の背景や被害者加害者の人生に深く切り込んだりすることもなく、また、サスペンスもアクションもありません。
モキュメンタリー的な展開。
それによって浮き彫りにされるのは、事実としての死刑、及び死刑制度の存在です。

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ヤチェックに関わる青年弁護士ピョートル

私は大学で刑事政策、特に死刑存廃論を学んでいました。
まあ学んでいたと言っても文系私立大学生のこと。実態はほとんど遊び呆けていて、法律を真面目に学んだのは実は卒業後だったりするんですが。
その学生時代に死刑制度を考察する上で参考になる映画として、本作を同じゼミの友人Tと鑑賞しました。当時も感じ入るものはあったのですが、知恵も表現力も無いノータリンだった私(今もたいして変わりませんが)は鑑賞後のレポートの一つも書かなかったなあ・・・後悔。

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被害者となるタクシー運転手
好感度の高い人物には描かれていません

ゼミの先生は死刑廃止論者でした。バカ大学生だった私に対して、難しい理屈を説くよりもまず人権尊重の重要性を教えて下さったんですね。
当時も今ももちろん人権の重要性を少しは分かっているつもりですが、先生の挙げられたいくつかの例題がいささかエキセントリックで逆に懐疑的になってしまったのは正直寂しいところです。ただ、先生が学生に伝えたかった核心はこれからも胸に刻んでいきたいと考えています。

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なぜヤチェックは殺人を犯したのか・・・
物語はそこに深く踏み込んではいません

話しは映画から離れますが、つい先日、日本弁護士連合会が死刑廃止の方向性を宣言しました。現在、世界で死刑存置している国は日本を含むアジア諸国と一部のアフリカ諸国、及びアメリカの一部の州だけ。先進国においては死刑廃止が一つの流れとなっています。
日本で死刑存廃が語られるときには論者から「犯罪抑止効果」「被害者感情」「冤罪の可能性」などが取りざたされて結論には至りません。(そもそも正否を語る議論ではないのですが)

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演出に虚飾は無いですが、絵作りと音楽はなかなかのもの

確かにこれらも重要な要素ですが、実はことの本質は刑法理論からの帰結だと私は考えます。詳細は捨象させて頂きますが、近代の人権尊重主義と自由主義から導かれる刑法理論における刑罰の定義はあくまで応報ではなく治療。その延長に死刑制度は相容れないものとなるのです。
とは言え、法律は理論だけで構成されるものではなく血の通った人間の感情がベースになっているのも事実。
実は、20世紀後半に世界に先んじて死刑廃止に踏み切っていったヨーロッパ諸国も、国民のアンケートをとれば死刑賛成の方が多数を占めていたと言います。

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娯楽性を排しているゆえに逆に殺人シーンは凄惨です

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同様に死刑執行に至る描写も目を背けたくなります

日本でも、ちょうど私が死刑存廃論を学んでいたバブル期に廃止の動きが高まっていました。しかしそれを打ち砕いたのが例の地下鉄サリン事件。国民感情として彼らの犯罪を前に死刑廃止に至らなかったのも無理からぬこと。そしてそのほとぼりが冷めてきた現在、死刑廃止の機運がまた高まりつつあるのです。
死刑廃止論者に対しては「お前は家族が殺されても平気なのか?」という反論が必ず上がります。感情論ではありますが、正論です。
ではあなたの立場は?と聞かれれば「もちろん家族が殺されたらこの手で犯人を引き裂いてやるけれど、でも死刑制度は廃止すべきだ」と私は答えます。総論賛成各論反対的な卑怯な答えかもしれませんが、おそらく人権先進国の人々は人類の文明を一歩上に引き上げるためにそうして死刑廃止を選択したのではないのかなあ・・・・と、オタク中年の妄言かもしれませんけどねw

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ポーランドでは本作公開10年後の1998年に死刑が廃止されました

さて、本作はそんな死刑存廃論を抜きにしても優れた映画です。娯楽映画的な装飾を排した物語の作りは、殺人と死刑に触れる人間の感情をむき出しにしています。
色調を落とした絵作りとザラついた画面は、むしろ30年近く前の映画を忘れさせる効果もあって、鑑賞中退屈することはありません。
娯楽映画にちょい飽きたときには、こんなヨーロッパのマイナー映画を観てみるのも一興かもしれませんよ。

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チップとデール 「リス君は歌姫がお好き」

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チップとデール 「リス君は歌姫がお好き(Two Chips and a Miss)
(1952年/アメリカ/ジャック・ハンナ監督)

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クラリス、色っぽ過ぎw

近年、カワイイ系ディズニーグッズがとても充実しています。ミッキー&ミニーは当然として、リデザインされたディズニープリンセス、ティンカーベル、マリーたち女子キャラモノは中年男ですら惹かれるくらいのかわいさ。
さらに最近になって一気に台頭してきた女子キャラがセクシーキュート系のクラリス。彼女は「チップとデール」の所属キャラなのですが、なんと7分程度の短編にわずか一度だけゲストで登場しただけなんですね。
今回はそんなクラリス登場回をご紹介しましょう。
あ、ちなみにすっかりディズニーのメインキャラ化しているマリーですが、彼女もあまりメジャーではない長編「おしゃれキャット」の主人公猫ダッチェスの娘。ほんの端役なんですよw

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キャラグッズのクラリスはこんなにキュートですが・・・

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本編の彼女はこんな感じw

<ストーリー>
大都会の郊外。チップとデールは憧れのナイトクラブの歌姫クラリスからそれぞれ招待状をもらった。楽屋の前でばったり出くわした二人は大ゲンカ。クラリスはそれをニッコリ笑って舞台へ。やむを得ずクラリスの舞台を鑑賞する二人は大興奮。彼女の気を引くためにピアノを演奏したりバスを弾いたり。頑張った二人にご褒美とばかりにクラリスは熱いベーゼを送るのでした。

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それぞれクラリスから招待状をもらったチップとデール
(同じ巣穴で暮らしてるのにw)

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クラーク・ゲーブルばりにめかしこんだチップ
キャラ変わっとるw

ご存知のようにチップとデールはイタズラ好きのかわいいシマリス二人組。元々はプルートやドナルドダックに登場する一キャラクターでしたが、50年代を中心に彼らが主役となる多くの中短編が作られました。
二人は一緒に暮らしていて、たいていは食料のクルミを巡って騒動を起こします。「かわいい」と表現しましたが、敵対キャラとのやりとりはとても「かわいい」範疇では収まらない過激なもの。
とくにドナルドは家や愛車を壊されたりとボロクソにやられたりしますw

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楽屋の前で鉢合わせして殴り合いに・・・

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それを眺めるクラリスの表情
性悪過ぎだろw

設定は他のディズニー短編やハンナバーバラ作品と同様、話の度に微妙に違っているのですが、本作はその中でもかなりの異色作。大都会の郊外で暮らし、ナイトクラブに通って歌姫を奪い合うのですからね。食住以外が騒動のネタなっているのは珍しいですが、仲の良い二人がガチンコファイトするというのも珍しい
それもこれもあまりにも妖艶なクラリスのせい

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とにかくクラリスの気を引こうと必死の二人

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性悪だけどメチャかわいいw

現在商品化されているクラリスのイラストの多くはお目々ぱっちりのカワイイ系なのですが、本作での彼女は終始モンローも真っ青の流し目グラマラスなボディにミニスカドレスを纏い、腰をクネクネ、太ももチラチラw
過激なのは外見だけでなく、性格もそうとうなもの。
チップとデールそれぞれに「今夜会いたいわ~ん(ハート)」的な手紙を出して二人のケンカを誘発。その様子を嬉しそう眺めているというディズニー史上でも群を抜く性悪女っぷりです。
エエんか、こんなキャラを商品化してw

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セクシーなクラリスの舞台

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興奮のあまり狼化するチップとデール
お前らそんなキャラだったか?!w

あまりに蠱惑的なクラリスの前に、普段はイタズラ少年っぽいチップとデールも完全にオス化w
鏡の前でクラーク・ゲーブルのようにスケベ笑顔で決めるわ、クラリス奪い合って殴り合いはするわ、クラリスに見惚れて狼になるわ。挙句にクラリスの気を引くために、チップはテクニカルにピアノを独奏し、デールはバスのピチカートを披露。
お前らそんなキャラだったっけ?状態ですw

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華麗なピアノ演奏で気を引こうとするチップ

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デールはバスのピチカートで対抗

最後は三人仲よく歌って終わりと言うラストなのですが、左右から口づけを試みるチップとデールを華麗にかわしたことで二人が男同士でブチュー。
それをみてクラリスはまたニッコリw。
さすがだ。クラリス。
実はそんな彼女にチップとデールだけじゃなく私もちょっぴり心奪われていたり。
こういうもうちょっとで手に入れられそうで腕の中をすり抜けていく女性ってのはどうして魅力的なんでしょうねw

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最後は仲良く三人で歌唱

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でもキスはかわしますw

ところでこの夏、家族でディズニーシーに行ってきました。
ある企業限定のミュージカルショーに招待されたのですが、そこにミッキーたちにメインキャラの混じってクラリスも登場していました。
幸い一列目だったので彼女のキュートな姿をたっぷり堪能できましたよ。さらには客席にまで下りてきてくれたり。もう子供たち以上に大満足でしたね。
着ぐるみ版の彼女はキャラクター商品のようなパッチリお目々ではなく、作品そのままの流し目だったのがグッときましたw

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ディズニーシーの限定ミュージカルショー
楽しかったです

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作品準拠の半開きの色っぽい瞳!

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うお~!目の前にクラリスが~っ!
慌てて手ぶれしちゃった(^_^;)

クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機

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クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機
(1977年11月/朝日ソノラマ文庫刊/高千穂遥著/安彦良和表紙・挿絵)

今まで当ブログでは何度もご紹介しましたクラッシャージョウシリーズ。
 ※新たに書庫「クラッシャージョウ」を設けました。
その記念すべき小説第一巻をご紹介します。
(ほとんど個人的思い出話ですけどねw)
刊行はなんと1977年。昭和52年。
もう40年近く前になるんですね。古典の域になってきたなあ。

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表紙・挿絵は1977年発行版から

<ストーリー>
人類があまねく宇宙に進出した23世紀。
クラッシャーと呼ばれる宇宙の何でも屋がいた。
クラッシャージョウチームは岩塊の破壊活動後に遭難信号を発する船を見つけた。中には連帯惑星ピザンの王女アルフィンが乗っていた。平和だったピザンだが、国民を電波で操ったガラモスがクーデターを起こしたのだ。ジョウたちはアルフィンの依頼を受けて一路ピザンに向かうが、ガラモス貴下の艦隊の攻撃を浴びる。
ファイター1で脱出したジョウ、アルフィンと、ミネルバに残ったタロス、リッキー、ガンビーノはそれぞれ危難に立ち向かうが・・・

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カーチェイス!
アルフィンの横顔がかわいい

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カーチェイス!
タロスの顔がスゴいw

日本スペースオペラの開祖的作品と言われる本作。スター・ウォーズの日本公開は1978年ですからそれより早いんですね。時代がスペースオペラを求めていたということなのでしょうか。当時はスマッシュヒットとなったようです。
本作刊行の翌年には第二~五巻が一気に刊行されて、細野不二彦によりコミック化までされています。1983年の安彦良和監督・作画による劇場長編はまさにファン待望でお祭り騒ぎにもなりましたし。その後は刊行ペースも緩やかになったものの、1989年にはOVA二作品が製作され、未だに一部では熱狂的ファンを持つ作品だったりします。私のようなねw

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ミネルバのコクピット
右下は本作で死亡してしまう老クラッシャー・ガンビーノ

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アルフィンがピザンを脱出する宇宙船
デザインに時代を感じます

私がクラッシャージョウシリーズに出会いは確か小学校3年生か4年生(1978~79年頃?)。親父が「これ面白いぞ」と第二巻「撃滅!宇宙海賊の罠」を渡してくれたのが最初でした。当時親父は37~8歳。今の私より8歳ほど下ですから、この手の新進SFアクション小説も積極的に手に取ったんでしょうね。血は争えんわ。
いずれにしても当時の親父、グッジョブw

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アルフィンを襲う怪鳥
ワクワクした。めっちゃワクワクした。

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全高30mの巨大生物の背に乗るジョウ!
イラストも秀逸です

小中学生の頃は何度も何度も読み返しました。決して子供向けの文体じゃなかったなあと記憶していたのですが、今回おそらく30年ぶりくらいに読み返してみたところ、やはりその通りでしたね。漢字に送り仮名もないしw
また、実質処女作だった高千穂遥の技量と70年代と言う時代のせいもあるのでしょうが、表現力や設定に稚拙さが残っていたりもします。国民を操るのに催眠電波がずいぶん単純だったり、敵が時代がかっ悪者してたりね。しかしそんな欠点を吹っ飛ばすくらい、読んでいてワクワクするんですよね。
宇宙戦艦、艦載機、レイガン、光子弾、エアカー、サイボーグ、凶悪肉食獣、巨大生物、重力チューブ、ワープ・・・ああ、楽しいなあ。

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ミネルバのデザインは劇場版アニメ設定前

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以前も申しましたが

ところどころに今日では到底見かけないジュブナイル小説のような文章表現が残っているのもレトロフューチャー的新鮮さがあったり。
キャラクターの性格やセリフ回し、ミネルバやファイターなどのお馴染みのメカや装備、クラッシャーや銀河連合などの組織や世界観の設定もまだ固まっていないのもファンにとっては逆に面白かったりします。「40年前の第一巻」って感じで。
作中「クラッシャーは違法行為はしない」って言ってるんですけど、王女の依頼とは言え検証もせずによその国に殴り込んで正規軍の兵士ぶっ殺しちゃってますから立派な違法行為(どころか完全にテロw)だと思うんですけど・・・まあ、こまけえことはイイんだよ(ザ・松田)。
実は2000年には作者自らが修正を加えて改訂版を出版しています。未読なのですが結構大幅修正のようですね。小説として完成度はグッと上がっているのでしょうが、前述の「味わい」は消えちゃってるのかもしれないなあ。(ファンってのは勝手なもんだw)

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左が2000年の改訂版の表紙、右が早川書房移行後の表紙
一番上の旧ソノラマ文庫版表紙と見比べてみてください

当時既に売れっ子アニメーターだった安彦良和が表紙・挿絵を担当していたというのも本作の人気を呼んだ大きな要因の一つでしょう。プレガンダム期とも言うべきコン・バトラーVやクムクムのような絵柄が実に味わい深い。
アルフィンがずいぶん幼くて神北恵子(ザンボット3)みたいだなあ。あ、クラッシュジャケットがザンボット3の戦闘服のデザイン流用と言うのは有名な話しですよね。
本作は都合二回も表紙絵が変更されているんですよ。前述の2000年改訂版出版時と、朝日ソノラマ倒産後に早川書房に引継ぎ出版された際に。(挿絵は改訂版出版時に一度だけ変更)
高千穂遥と安彦良和には確執があったなんて言われているのですが、わざわざ二度も表紙を描き直しているところをみると安彦御大なりに本作には大きなこだわりがあるのでしょうね。

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敵の頭領ガラモス
タロスをも遥かに凌ぐ巨人です

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迫力の空中戦!

クラッシャージョウ生誕40周年に合わせての動きなのか、近年クラッシャージョウ関連商品が元気です。小説はこの4年足らずで三冊も刊行されましたし、今年の3月には劇場版関連書籍「クラッシャージョウ デザイナーズノート」が出ましたし、年末には劇場版&OVA二作のBDが発売されます。
これは・・・来年あたりまさかまさかがあるってことか?!
では最後にクラッシャージョウ関連記事恒例となった締めの言葉と参りましょう。
さあ皆さんご一緒に。
「サンライズよ、はよ再アニメ化せ~やっ!」

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神北恵子っぽいアルフィンがかわいい
現在の設定よりずっと幼い感じです

タカラ 太陽の牙ダグラム 1/144コレクションシリーズ2+α

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タカラ 太陽の牙ダグラム 1/144コレクションシリーズ2+α

 ※今回新たに書庫「太陽の牙ダグラム」を設けました。

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この1/144シリーズは全部で15種類あるのですが、なんせ30年以上前の代物。なかなか市場に出てこないので入手も困難です。ダグラムをはじめとする作品初期から頻出するコンバットアーマー(以下CA)はロットが多かったのか良く見かけるのですが、終盤に登場したサバロフだのビッグフットだの、付属メカであるブロムリーなんかは本当にレアでして。ヤフオクで出品されてもムチャクチャ高い値段が付いていることもあってとても手が出ません。それでも落札する人がいるんだよなあ。
ダグラム人気、衰えず!(ごく一部でw)

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箱絵がまたカッコイイんだなあ

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アーマーライフル&6連装ミサイルポッド付属
鼻先の30ミリ連装機関砲が凶悪!

今回入手した一つ目はブロックヘッド。正確にはアビテート社製T10B。臙脂色に塗装された前期型ですね。Xネブラに対応したうぐいす色の後期型(T10C)もありますが、そちらも1/144コレクションに加えられています。
性能自体は当然後期型の方が上ですが、登場のインパクトからしてこの前期型の方が印象に残っていますね。対人殺傷用に備えられた頭部の30ミリ連装機関砲が凶悪です。ちなみに「チョロQダグラム」でダグラムの競争相手となったのもこのT10B。その時のパイロットはアンディ鉱山内でダグラムを強襲したハンクとアーロンでしたが、本編で彼らが機乗したのはT10Cだったんですよね。
まあ、何の役にも立たないマメ知識ですw

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次々と解放軍兵士たちを蹴散らしたシーンは印象的でした

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チョロQダグラムにも登場

この1/144のT10Bを手に取って驚いたのはデカいこと。ダグラムやラウンドフェイサーと比べると二回りでかい。本編ではここまで大きさの差を感じなかったので余計に驚きましたね。設定を読むとダグラムの全高が9.63mであるのに対してT10Bは11.78m。2mもデカい。重量も20.12tに対して30.102t。全然違う。
重モビルスーツならぬ重CAですね。パワーウェイトレシオ低いなあ。これは模型を手にしなきゃ分からないことでした。
アーマーライフルや左肩の6連装ミサイルポッドも着脱可能で付属しているのもうれしいですね。さすがタカラ。
ちなみにデュアルマガジン誌人気投票では一番人気のCAだったとか。

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青いターボザック付きソルティック!
ダグラムを窮地に追い詰めました

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残念ながらリニアカノンはありません

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性能的にはダグラムとタメを張ったのかな

二つ目はラウンドフェイサーコーチマスペシャル。ラウンドフェイサーのXネブラ対応型高性能改修機です。精鋭24部隊のブリンク・バレル・テニスン・ラッド4人が機乗してクリンを絶体絶命の危機にまで追い詰めましたが、スタンレー高原で敗れ去りました。
ダグラムライクなターボザックを背負いリニアガンを装備。4機がトリッキーにクリンを翻弄する姿は、ダグラム作中で最も「ロボットアニメ」していた戦闘シーンかもしれません。黒い三連星的な。それでも地味でしたけどねw

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精鋭24(「にーよん」と呼びます)部隊の乗機

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メカはカッコよかったんだけど乗ってた奴らが印象薄いw
せめてマッシュ・オルテガ・ガイア並みにキャラが濃ければ

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やっぱCAはターボザックがあってナンボという気がします
デザインバランス的に

「コーチマ」とはソルティック社のコーチマ技師に由来するそうですが、私の記憶では作中で「コーチマスペシャル」と呼称されるシーンはないんですよ。
う~ん、デュアルマガジン誌限定設定だったのかなあ。
青と銀の特別塗装がイカしてますね。ターボザックやリニアガンが付属したことでアグレッシブかつデザインバランスが良くなってとてもカッコいいです。
こちらもモデラー界隈では未だに人気のCAですね。

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謎のダイキャスト無垢ダグラム発見!

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右がタカラの正規品
ほぼ同じですがリニアガンの取り付け位置だけが違います

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なぜかダイキャスト無垢の方が精巧に見えてしまう

さて最後の一つは亜鉛ダイキャストむき出しのダグラム。まるで例の金属製ガンダムの80mm級のようですが、これが実に謎商品。
ネットで探してもみてもかすりもしない。
で、よくよく見てみると1/144シリーズのダグラムとほぼ同じシルエット。しかしダイキャストのバリが派手に残っていたりして、製造管理的にタカラであるとは認めがたい。どうやら1/144シリーズから型取りしたパチモンのようなんですよね。
コスモス・・・かな?w

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1/144シリーズのブロムリー欲しいなあ

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来年2月にHI-METALからダグラムが発売されます
絶対買うぞ!

でも私的には模造してくれた業者さんを抱きしめたいくらいうれしいですね。
実は本家1/144はターボザック、リニアカノン、リニアガン、肩と肘のアーマーはABS樹脂製なんですよ。私の大好きな金属製ガンダムのようなオールダイキャスト製じゃないのが個人的にちょい残念だったのですが、こちらはオールダイキャスト。
ずしりとイイ重みなんです。肌触りや握り心地も実に良い。
パチモンというレアさが手伝って、作中でワンオフ機だったダグラムに重なります。
これはイイものだわ~w超気に入ってます。
コスモスの神様が微笑んでくれたのかなあw

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コスモス製25mm級&80mm級との比較


長寿梅が咲きました

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今年の6月に記事にしました父の日に妻と娘からもらった長寿梅。
10月に入って何とか花咲いてくれました。

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こころの種~(Fly!) 少しずつ~(High!) 大きくなったよ♪

小さいながらも青々としたたたずまいがとてもかわいらしい初盆栽。
うれしくてもらってすぐに肥料やら防虫スプレーやら剪定ばさみやらを購入し、この夏中かいがいしく水やりなどしていたのですが・・・日に日に葉っぱが一枚、また一枚と落ちて行ってしまっていたのです。
8月の終わりにはほぼ全ての葉が落ちて丸坊主に。
さらには枝も何やら生気のない赤茶色に変化・・・

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英語で梅はjapanese apricot
ume、もしくはume blossomとも言うそうです

うわああ。猛暑で水が足りなかったのだろうかと連日ドボドボと与えた結果、今度は地面にイイ感じに茂っていた苔が腐ってしまって。根腐れの危険まで出てきたので静観に徹し、祈るような気持ちで復活を待っていました。
するとどうでしょう。
9月の中頃から枯れたように見えた枝からかわいらしい濃緑の葉がチラホラと。次いで葉と葉の間からかすかに紅色の小さな小さなつぼみが出てきたではありませんか!
ああ、大地に咲く一輪の花!

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お~もいやりで育った~
そ~の笑顔は 枯れない~♪

以前サボテンや毬藻を枯らせた経験まであるので、植物育てる才能ないのかと密かにしょげていたのですが、今回は何とかこころを咲かせることが出来ました。
ハァ~トキャッチ!!
それから2週間。花弁は枯れ落ちてしまいましたが、枝には着々と新しい葉が増え続けています。やがて次の花咲つぼみも生まれることでしょう。
あ~良かった。
でも剪定とか良くわからないし、越冬させるのにも気を使いそうです(^ ^;)
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